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第4章 はぐれ梁山泊極端派Ⅱ【沈黙の魔王と白い巨塔】 第1幕 異界塔士Ro・Ar
第293話 反則を使うのがいけないんだろうが!!
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「何だってんだい? 攻撃が弾かれたよ!」
「バリアかもしれんぞ。下手に手を出しちゃいけない!」
衝撃を無効化か。跳ね返してくるというわけでもない。魔法なら魔法返しの術は多く存在しているが、単純な武器とかの攻撃を弾くのは意外と少ない。ヴァルのドラゴンスケイルみたいに硬い障壁を張るヤツとか、タルカスの攻撃を逸らすタイプとかのはあるけど。コイツのはヴァルのタイプに近い。ガンッ、と弾かれた様に見えたからだ。
「手を出すな、ってどうすりゃいいんだい? あとは逃げるしかないし、塔の先には進めないよ!」
「まあ、落ち着け。俺がなんとかしてみせる。」
「なんとか? 果たして、そんなものがオレに通用するかなぁ?」
アカもトリ様も知らないだろうが裏技がある。俺には八刃がある。これでバリアだか障壁だか知らないが問答無用で打ち破れるはず。タルカスみたいに逸らすタイプだとトリックがわからないと突破できないが、弾くタイプなら問題ないだろう。やることは決まったので、奴の高度まで跳躍した。
「喰らえ、霽月八刃!!」
(ザンッ!!!)
「ギャッ!!?? 何故だ? 何故、俺の結界で弾けないんだ!?」
バリア…結界を切り裂き本体へ攻撃を加えた。ヤツの体を切り裂き、ダメージを与えられることは確認できた。もちろん、これは効くかどうかを試すためにやったことなので、止めを刺すには至らない。本命の一撃はこれからだ。
「オレの結界は無敵のはずなんだ! コレはこの世の法則を無視している! そんなだいそれた事が許されてたまるかぁ!!」
「知るかよ、そもそも俺はこの世界の住人じゃないんだよ! じゃあ、結界を破ったのが気に入らないなら、今度は結界を壊さずに斬ってやる!」
(ザンッ!!!!!)
「エッ!!??」
無明八刃。結界を透過して本体のみにダメージを与えてやった。相手の防御の性質を見極めた後なら、中身だけ、もしくは外側だけを斬ったりも出来る。本人の望みどおりにしてやった。コレが最後になったけどな。完全に縦に真っ二つにしてやった。
「ギョエエエエアッ!!……、」
「本当にやってしまったね。こんなにあっさり倒してしまうなんて。」
「結界に頼りっきりだったんだろうな。こんなもんさ。」
この手のヤツは大抵バリアに頼りっきりで打たれ弱いのが多い。ダメージを受けずにいるからそこが弱るとか、元々弱いから厳重に守っているとか理由はありだろうがコイツはただのトリかっていうくらい弱かった。
「ということは次に進めるワケだな?」
「前にもアタイやパッチラーノが言ったろ? 犠牲を出さなきゃ進めないよ。」
「またそれか? コッチも言ったはずだ。それに逆らうってな。さっきの技で封印くらい斬ってみせるさ。」
「無理やりオレを倒したなぁ~!!」
次に進む方法について俺らが揉め始めた矢先に、倒したはずの相手の声が聞こえた! 振り返ると奴が空を飛んでいた。だが、死体はまだ残っているので生き返ったというわけではなさそうだ。別の個体と解釈できそうだ。「オレを倒した」と言ってるので人格は同じかもしれないけど。
「おや? 兄弟でもいたのかな?」
「いるとかいないとかはどうでもいい! オレを倒してしまったことが問題なんだよ!!」
「問題とか言われましてもねぇ?」
「問題なんだよ! 起きてはいけないことが発生したんだからな!!」
起きてはいけないこと……ん? あの~、技で倒した事を言っている? その前に死んだ奴が何事もなかったかのようにもう一体出てくるってコト自体もおかしいやで? 完全にホラーじゃん!
「とか言われても……。絶対に倒せないはずなのに倒せてしまう事に問題があるんじゃないですか?」
「こちらに責任をなすりつけるな! そっちが反則を使うのがいけないんだろうが!!」
アレは反則扱いなんか? れっきとした由緒ある奥義なんですがねぇ? 不可解・無理解なだけで反則扱いするのは止めていただきたい。認定された技しか使っちゃいけませんとか聞いてないんで。
「えぇ? そっちがこんな世界に招き入れたのがいけないんじゃないの?」
「ああーもう!! アレを言ったらこう! ソレを言ってもこう! 親の顔が見てみたいわ!!」
「そんな怒らんでもええやねん。ほれ、そんな怒ったら頭に血が上ってますます茹で鶏みたいになってしまいますよ?」
「誰が鶏肉か!!」
もう完全に頭が上りすぎてまっかっかになっている。なんか全身から炎のようなオーラが立ち込めている。なんか本気出したみたいな感じだ。自ら爆発炎上するタイプかもしれない。確実に火属性なのは間違いない。
「だってトリなんだから鶏肉でしょう?」
「トリじゃない! ファイバード様だと言ったろうが!!」
「あ~、ファイ様ね。わかってるって。」
「勝手に略すなぁ!!」
さて実際どうしよう? なんか倒しても出てくるんならキリがない。さっさと戻って塔の封印を解いて先に進むしかないかな? アカの反対を振り切らんといけないけど。
「オイ、お前ら!!」
「ん?」
俺達を呼ぶ誰かの声! なんか廃墟の中の地面から若い男が顔をのぞかせている。何か穴でも存在していたんだろうか? まさかの第一村人発見! 村人かどうかは知らないが、俺達を避難させるために呼んでいるんだろうか? どうする?
「バリアかもしれんぞ。下手に手を出しちゃいけない!」
衝撃を無効化か。跳ね返してくるというわけでもない。魔法なら魔法返しの術は多く存在しているが、単純な武器とかの攻撃を弾くのは意外と少ない。ヴァルのドラゴンスケイルみたいに硬い障壁を張るヤツとか、タルカスの攻撃を逸らすタイプとかのはあるけど。コイツのはヴァルのタイプに近い。ガンッ、と弾かれた様に見えたからだ。
「手を出すな、ってどうすりゃいいんだい? あとは逃げるしかないし、塔の先には進めないよ!」
「まあ、落ち着け。俺がなんとかしてみせる。」
「なんとか? 果たして、そんなものがオレに通用するかなぁ?」
アカもトリ様も知らないだろうが裏技がある。俺には八刃がある。これでバリアだか障壁だか知らないが問答無用で打ち破れるはず。タルカスみたいに逸らすタイプだとトリックがわからないと突破できないが、弾くタイプなら問題ないだろう。やることは決まったので、奴の高度まで跳躍した。
「喰らえ、霽月八刃!!」
(ザンッ!!!)
「ギャッ!!?? 何故だ? 何故、俺の結界で弾けないんだ!?」
バリア…結界を切り裂き本体へ攻撃を加えた。ヤツの体を切り裂き、ダメージを与えられることは確認できた。もちろん、これは効くかどうかを試すためにやったことなので、止めを刺すには至らない。本命の一撃はこれからだ。
「オレの結界は無敵のはずなんだ! コレはこの世の法則を無視している! そんなだいそれた事が許されてたまるかぁ!!」
「知るかよ、そもそも俺はこの世界の住人じゃないんだよ! じゃあ、結界を破ったのが気に入らないなら、今度は結界を壊さずに斬ってやる!」
(ザンッ!!!!!)
「エッ!!??」
無明八刃。結界を透過して本体のみにダメージを与えてやった。相手の防御の性質を見極めた後なら、中身だけ、もしくは外側だけを斬ったりも出来る。本人の望みどおりにしてやった。コレが最後になったけどな。完全に縦に真っ二つにしてやった。
「ギョエエエエアッ!!……、」
「本当にやってしまったね。こんなにあっさり倒してしまうなんて。」
「結界に頼りっきりだったんだろうな。こんなもんさ。」
この手のヤツは大抵バリアに頼りっきりで打たれ弱いのが多い。ダメージを受けずにいるからそこが弱るとか、元々弱いから厳重に守っているとか理由はありだろうがコイツはただのトリかっていうくらい弱かった。
「ということは次に進めるワケだな?」
「前にもアタイやパッチラーノが言ったろ? 犠牲を出さなきゃ進めないよ。」
「またそれか? コッチも言ったはずだ。それに逆らうってな。さっきの技で封印くらい斬ってみせるさ。」
「無理やりオレを倒したなぁ~!!」
次に進む方法について俺らが揉め始めた矢先に、倒したはずの相手の声が聞こえた! 振り返ると奴が空を飛んでいた。だが、死体はまだ残っているので生き返ったというわけではなさそうだ。別の個体と解釈できそうだ。「オレを倒した」と言ってるので人格は同じかもしれないけど。
「おや? 兄弟でもいたのかな?」
「いるとかいないとかはどうでもいい! オレを倒してしまったことが問題なんだよ!!」
「問題とか言われましてもねぇ?」
「問題なんだよ! 起きてはいけないことが発生したんだからな!!」
起きてはいけないこと……ん? あの~、技で倒した事を言っている? その前に死んだ奴が何事もなかったかのようにもう一体出てくるってコト自体もおかしいやで? 完全にホラーじゃん!
「とか言われても……。絶対に倒せないはずなのに倒せてしまう事に問題があるんじゃないですか?」
「こちらに責任をなすりつけるな! そっちが反則を使うのがいけないんだろうが!!」
アレは反則扱いなんか? れっきとした由緒ある奥義なんですがねぇ? 不可解・無理解なだけで反則扱いするのは止めていただきたい。認定された技しか使っちゃいけませんとか聞いてないんで。
「えぇ? そっちがこんな世界に招き入れたのがいけないんじゃないの?」
「ああーもう!! アレを言ったらこう! ソレを言ってもこう! 親の顔が見てみたいわ!!」
「そんな怒らんでもええやねん。ほれ、そんな怒ったら頭に血が上ってますます茹で鶏みたいになってしまいますよ?」
「誰が鶏肉か!!」
もう完全に頭が上りすぎてまっかっかになっている。なんか全身から炎のようなオーラが立ち込めている。なんか本気出したみたいな感じだ。自ら爆発炎上するタイプかもしれない。確実に火属性なのは間違いない。
「だってトリなんだから鶏肉でしょう?」
「トリじゃない! ファイバード様だと言ったろうが!!」
「あ~、ファイ様ね。わかってるって。」
「勝手に略すなぁ!!」
さて実際どうしよう? なんか倒しても出てくるんならキリがない。さっさと戻って塔の封印を解いて先に進むしかないかな? アカの反対を振り切らんといけないけど。
「オイ、お前ら!!」
「ん?」
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