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プロローグ
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目を開けるとそこは暗闇だった。後頭部を強く打ったのか、激痛が走る。周りを見渡しても暗闇で何も見えない。次第に暗闇の恐怖から嫌な汗が出てきた。
深呼吸しようと少し口を開けると、吐き気のする生臭い匂いが辺り1面を覆っていることに気づいた。
「この匂い…。生理が来た時の匂いに似てる…」
ふとそう思ったらものの、嫌な考えを取り除く。自分は暗闇のせいでおかしな妄想に取り憑かれているだけだ。きっと…
次にアンモニアの様なツンとくる匂いが漂ってきた。
「どうして、おしっこの匂いがするの??私、頭がイカれたのかな…」
そう思ったのもつかの間、暗闇に目が段々慣れてきた。そして、目の前に信じられない光景が広がっていた。
狭い空間に数人の女性が蹲っている。一人一人の顔は暗闇で見えないが、明らかに皆白人で、薄汚れた民族衣装のような服を着ている。ウエーブした髪が背中まで覆われている人や、髪を結い上げている人もいる。
「神様……どうかお助けください……」
私の向かいに座っている女性が、十字架のようなものを握りしめ、かすれ声でそう呟いた。日本語ではないが、不思議なことに自分は意味を理解していた。
彼女が神に祈っている横で、もう1人の女性が倒れている。彼女の背中から、何か液体のようなものが流れ出ている。
生臭いと感じた匂いは紛れもなく、人の血の匂い…。そう思った瞬間、思わず大きな叫び声を上げていた。
私はどうやら、大変な場所に来てしまったようだ。
深呼吸しようと少し口を開けると、吐き気のする生臭い匂いが辺り1面を覆っていることに気づいた。
「この匂い…。生理が来た時の匂いに似てる…」
ふとそう思ったらものの、嫌な考えを取り除く。自分は暗闇のせいでおかしな妄想に取り憑かれているだけだ。きっと…
次にアンモニアの様なツンとくる匂いが漂ってきた。
「どうして、おしっこの匂いがするの??私、頭がイカれたのかな…」
そう思ったのもつかの間、暗闇に目が段々慣れてきた。そして、目の前に信じられない光景が広がっていた。
狭い空間に数人の女性が蹲っている。一人一人の顔は暗闇で見えないが、明らかに皆白人で、薄汚れた民族衣装のような服を着ている。ウエーブした髪が背中まで覆われている人や、髪を結い上げている人もいる。
「神様……どうかお助けください……」
私の向かいに座っている女性が、十字架のようなものを握りしめ、かすれ声でそう呟いた。日本語ではないが、不思議なことに自分は意味を理解していた。
彼女が神に祈っている横で、もう1人の女性が倒れている。彼女の背中から、何か液体のようなものが流れ出ている。
生臭いと感じた匂いは紛れもなく、人の血の匂い…。そう思った瞬間、思わず大きな叫び声を上げていた。
私はどうやら、大変な場所に来てしまったようだ。
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