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第十八章 叙勲の間
2 矛盾した依頼(モブ兵視点)
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2 矛盾した依頼(モブ兵視点)
王の馬車を囲む隊列は、庭園の中央を貫く道を行き、噴水の脇をめぐり、水柱の向こうの城門へと滑らかに進んでいく。僕は隊列の最後が城壁の外に消えるまで見送っていた。
「見慣れぬ顔だな。新人かね」
隣にいた執事長が、不意に話しかけてきた。
「は、はい」
「馬をすまなかったな」
「いいえ」
執事長は僕を、感心な若者じゃ、良い騎士じゃと褒めてくださった。僕は恐縮した。
「それに比べて、トーマときたら……頬に大きな紅葉なんかつけおって」
「気付いてらっしゃったんですか」
「もう何も見なかったことにした。着く頃には消えておる」
執事長もトーマ様の扱いには慣れてらっしゃるようだ。
「しかしヤツが御者席によじ登ろうとした時は、本気で頭がおかしくなったかと……」
執事長は不意に、ウッウッと肩を震わせた。しゃっくりでも出ているのかと思ったけども、よく見ると、笑っていた。いや、笑い方下手すぎ。僕は変に感心してしまった。
「お前を気の毒に思ってのことだったのだな……。すまんな、私はつい視野が狭くなる。時間に遅れてはならないと、その一心で」
「いえ、そんな、謝らないでくださいよ。執事さんの判断は、当然のことです」
僕は少し、このお堅い執事さんが好きになってきた。
「お前さんはトーマと知り合いかね」
「はい」
「そうか……ならば奴から何か聞いておるかね。その、女中やら侍女やらのことについて」
「え?」
僕は首を傾げた。執事長が何を言おうとしているのか分からなかった。
「留守中、マリアという人を見守ってほしいと頼まれましたが」
「ほう……マリアとな」
執事長は驚いたように僕を見た。
「マリアという人をご存知ですか。実は、僕はその人が、どこの誰だかも知らないのです」
「奇遇だな。私もマリアについて尋ねようと思っていたところだ」
執事長は、ちょいちょいと指で、僕に付いてくるよう促すと、バラの咲き乱れる庭園をゆっくりと歩きはじめた。
「そなたを見込んで、一つ頼みがある」
「頼み、ですか」
僕は内心焦る。見込まれちゃっても困る。僕はズブの新人近衛兵だ。トーマ様の頼みに加えて執事長の頼みまで聞いてしまって大丈夫だろうか。キャパオーバーにならないか心配だ。
「マリアというのはこの城で働く女中じゃ。非常に優秀で、王妃の部屋での仕事も任せておる」
「そうなんですね」
トーマ様ったら、そんな優秀なメイドさんにまで手を出しているのか……。僕がなんとなくモヤっとしていると、執事さんは意外なことを言った。
「頼みというのは、他でもない。そのマリアの持ち物を探ってきてほしいのだ」
「えっ?! 僕がですか」
「そなたを忠実な騎士と見込んで頼んでおる」
「でも……なんでまた、そんなコソ泥みたいなことを」
執事長と目があって、僕は慌てて自分の口を塞ぐ。思ったことは正直に言わずにいられない。これは僕の悪いくせだ。
「確かに、矛盾しておるな。騎士にコソ泥の役を頼むとは」
怒られるかなと思いきや、執事長の目は笑っていた。
「すまなかった。このことは忘れておくれ」
そうあっさりと引かれてしまうと、逆に気になってしまう。
「いえ、あの、そんなつもりは。理由が気になっただけで」
「理由か……」
執事長は笑って流してくれたものの、何か思い悩むような様子を見せていた。
「何かお困りなのですね」
バリバリと皆に指示を出している普段の様子とどこか違う。ゆっくりと午後の庭を一緒に歩いていると、白髪の横顔が、なんだか実家のじいちゃんと重なって、放っておけない気持ちになる。
「……どんなにけむたがられようと、卑劣な真似だと言われようと、あの方をお守りしたい。ただ、その一心なのだ」
「あの方?」
「領主様だ。兄上のようなことには決してさせまい……」
執事長はまた息を詰まらせたように肩を震わせた。今度は、笑っているわけではなさそうだった。僕はそっと背中をさすって差し上げながら、執事長の言葉を待った。
「すまんな。どうも歳をとると感情的になっていかん」
「お聞かせください。マリアさんの荷物を探ることと、領主様のお身柄と、どう関係があるのですか?」
「それは……まだ話せぬ。だが、噂が事実かどうかを確かめなくてはならないのだ」
執事長はあたりを見回すと、トピアリーの間を再び歩きだした。
「先ほど、王妃付きの侍女から進言があったのだ。鵜呑みにするわけではないのだが……マリアは王妃の部屋から、とあるモノを盗もうとしたらしいのだ」
「とあるモノ、ですか」
「トーマやジュンをたぶらかし、さらには宝飾類などの窃盗も重ねているとか」
「待って! ジュン、とおっしゃいましたか」
僕は思わず立ち止まる。
「ジュンって。うちの隊長ですか?」
「そのようだな」
「ちょ……やばいメイドじゃないですか! それのどこが優秀なんです」
僕は思わずつっこんでしまった。宝石やらトーマ様はともかく、隊長をたぶらかすなんて、最強の悪女じゃないか。
「いや、普段の働きぶりからは、そんなことをするような娘には見えないのだ」
「やだなあ、執事さん! 見た目じゃ分かりませんよ」
「そうかの」
「女ってのはそういうもんっすよ」
僕もよくは知らんけど。姉たちの仕入れるゴシップや、先輩方の武勇伝を聞くかぎりでは、間違いないと思ってる。
「ああっ! そういえば!」
僕の大声に、お堅い執事長はビクッと飛び上がった。
「これ、大声を出してはいかん」
辺りを気にする執事長に咎められて、僕は声を落とした。
「さっきトーマ様が言ってました。マリアにやられたって」
僕は頬を指さした。トーマ様は、例の紅葉マークはマリアのビンタの跡だと言っていた。執事は驚いた顔をした。
「トーマをはたくとは、やはり真面目なメイドじゃの」
「そっちですか?」
僕はずっこけた。
「それに、こうも言ってました。マリアはジュンに気がある……って!」
「まことか。なかなか男を見る目もあるようだな」
「執事さん! 現実を見てくださいよ……マリアさんって人が二人の貴公子をたぶらかしているという噂は、本当かもしれませんよ」
執事長は後ろ手を組んだまま、しばらく黙々とバラの垣根に沿って歩き続けた。
「分かりました、執事さん……僕が、確かめてまいります」
僕は沈黙を破って言った。
「僕にはよく分かりませんが、マリアさんが本当に噂通りの人なら……王妃様の部屋から大切なモノを盗み出したというなら……領主様の身に危険が及ぶのですね。さっきマリアの荷物を探れとおっしゃっていたのは、そういうことだったんすね?」
執事長は頷いた。
「マーサの娘を疑いたくはない。だが、確かめぬことにはその疑いは晴れないのだ」
僕たちはいつの間にか温室の前まで歩いてきてしまっていた。僕は執事長から細かな指示を受けた。女中部屋に行って彼女の持ち物を全て取り調べ、執事長に報告することになった。
「いいか、ニケ。先入観は過ちの元だ。あくまでマリアの疑いを晴らすための調査だと心得てほしい」
「かしこまりました!」
僕は一礼すると、女中部屋を目指して走り出した。
トーマ様にはマリアさんの様子を見ておいてくれと頼まれた。執事長にはマリアさんの荷物を探れと頼まれた。両方まとめて引き受けたって、矛盾しないと僕は思った。
王の馬車を囲む隊列は、庭園の中央を貫く道を行き、噴水の脇をめぐり、水柱の向こうの城門へと滑らかに進んでいく。僕は隊列の最後が城壁の外に消えるまで見送っていた。
「見慣れぬ顔だな。新人かね」
隣にいた執事長が、不意に話しかけてきた。
「は、はい」
「馬をすまなかったな」
「いいえ」
執事長は僕を、感心な若者じゃ、良い騎士じゃと褒めてくださった。僕は恐縮した。
「それに比べて、トーマときたら……頬に大きな紅葉なんかつけおって」
「気付いてらっしゃったんですか」
「もう何も見なかったことにした。着く頃には消えておる」
執事長もトーマ様の扱いには慣れてらっしゃるようだ。
「しかしヤツが御者席によじ登ろうとした時は、本気で頭がおかしくなったかと……」
執事長は不意に、ウッウッと肩を震わせた。しゃっくりでも出ているのかと思ったけども、よく見ると、笑っていた。いや、笑い方下手すぎ。僕は変に感心してしまった。
「お前を気の毒に思ってのことだったのだな……。すまんな、私はつい視野が狭くなる。時間に遅れてはならないと、その一心で」
「いえ、そんな、謝らないでくださいよ。執事さんの判断は、当然のことです」
僕は少し、このお堅い執事さんが好きになってきた。
「お前さんはトーマと知り合いかね」
「はい」
「そうか……ならば奴から何か聞いておるかね。その、女中やら侍女やらのことについて」
「え?」
僕は首を傾げた。執事長が何を言おうとしているのか分からなかった。
「留守中、マリアという人を見守ってほしいと頼まれましたが」
「ほう……マリアとな」
執事長は驚いたように僕を見た。
「マリアという人をご存知ですか。実は、僕はその人が、どこの誰だかも知らないのです」
「奇遇だな。私もマリアについて尋ねようと思っていたところだ」
執事長は、ちょいちょいと指で、僕に付いてくるよう促すと、バラの咲き乱れる庭園をゆっくりと歩きはじめた。
「そなたを見込んで、一つ頼みがある」
「頼み、ですか」
僕は内心焦る。見込まれちゃっても困る。僕はズブの新人近衛兵だ。トーマ様の頼みに加えて執事長の頼みまで聞いてしまって大丈夫だろうか。キャパオーバーにならないか心配だ。
「マリアというのはこの城で働く女中じゃ。非常に優秀で、王妃の部屋での仕事も任せておる」
「そうなんですね」
トーマ様ったら、そんな優秀なメイドさんにまで手を出しているのか……。僕がなんとなくモヤっとしていると、執事さんは意外なことを言った。
「頼みというのは、他でもない。そのマリアの持ち物を探ってきてほしいのだ」
「えっ?! 僕がですか」
「そなたを忠実な騎士と見込んで頼んでおる」
「でも……なんでまた、そんなコソ泥みたいなことを」
執事長と目があって、僕は慌てて自分の口を塞ぐ。思ったことは正直に言わずにいられない。これは僕の悪いくせだ。
「確かに、矛盾しておるな。騎士にコソ泥の役を頼むとは」
怒られるかなと思いきや、執事長の目は笑っていた。
「すまなかった。このことは忘れておくれ」
そうあっさりと引かれてしまうと、逆に気になってしまう。
「いえ、あの、そんなつもりは。理由が気になっただけで」
「理由か……」
執事長は笑って流してくれたものの、何か思い悩むような様子を見せていた。
「何かお困りなのですね」
バリバリと皆に指示を出している普段の様子とどこか違う。ゆっくりと午後の庭を一緒に歩いていると、白髪の横顔が、なんだか実家のじいちゃんと重なって、放っておけない気持ちになる。
「……どんなにけむたがられようと、卑劣な真似だと言われようと、あの方をお守りしたい。ただ、その一心なのだ」
「あの方?」
「領主様だ。兄上のようなことには決してさせまい……」
執事長はまた息を詰まらせたように肩を震わせた。今度は、笑っているわけではなさそうだった。僕はそっと背中をさすって差し上げながら、執事長の言葉を待った。
「すまんな。どうも歳をとると感情的になっていかん」
「お聞かせください。マリアさんの荷物を探ることと、領主様のお身柄と、どう関係があるのですか?」
「それは……まだ話せぬ。だが、噂が事実かどうかを確かめなくてはならないのだ」
執事長はあたりを見回すと、トピアリーの間を再び歩きだした。
「先ほど、王妃付きの侍女から進言があったのだ。鵜呑みにするわけではないのだが……マリアは王妃の部屋から、とあるモノを盗もうとしたらしいのだ」
「とあるモノ、ですか」
「トーマやジュンをたぶらかし、さらには宝飾類などの窃盗も重ねているとか」
「待って! ジュン、とおっしゃいましたか」
僕は思わず立ち止まる。
「ジュンって。うちの隊長ですか?」
「そのようだな」
「ちょ……やばいメイドじゃないですか! それのどこが優秀なんです」
僕は思わずつっこんでしまった。宝石やらトーマ様はともかく、隊長をたぶらかすなんて、最強の悪女じゃないか。
「いや、普段の働きぶりからは、そんなことをするような娘には見えないのだ」
「やだなあ、執事さん! 見た目じゃ分かりませんよ」
「そうかの」
「女ってのはそういうもんっすよ」
僕もよくは知らんけど。姉たちの仕入れるゴシップや、先輩方の武勇伝を聞くかぎりでは、間違いないと思ってる。
「ああっ! そういえば!」
僕の大声に、お堅い執事長はビクッと飛び上がった。
「これ、大声を出してはいかん」
辺りを気にする執事長に咎められて、僕は声を落とした。
「さっきトーマ様が言ってました。マリアにやられたって」
僕は頬を指さした。トーマ様は、例の紅葉マークはマリアのビンタの跡だと言っていた。執事は驚いた顔をした。
「トーマをはたくとは、やはり真面目なメイドじゃの」
「そっちですか?」
僕はずっこけた。
「それに、こうも言ってました。マリアはジュンに気がある……って!」
「まことか。なかなか男を見る目もあるようだな」
「執事さん! 現実を見てくださいよ……マリアさんって人が二人の貴公子をたぶらかしているという噂は、本当かもしれませんよ」
執事長は後ろ手を組んだまま、しばらく黙々とバラの垣根に沿って歩き続けた。
「分かりました、執事さん……僕が、確かめてまいります」
僕は沈黙を破って言った。
「僕にはよく分かりませんが、マリアさんが本当に噂通りの人なら……王妃様の部屋から大切なモノを盗み出したというなら……領主様の身に危険が及ぶのですね。さっきマリアの荷物を探れとおっしゃっていたのは、そういうことだったんすね?」
執事長は頷いた。
「マーサの娘を疑いたくはない。だが、確かめぬことにはその疑いは晴れないのだ」
僕たちはいつの間にか温室の前まで歩いてきてしまっていた。僕は執事長から細かな指示を受けた。女中部屋に行って彼女の持ち物を全て取り調べ、執事長に報告することになった。
「いいか、ニケ。先入観は過ちの元だ。あくまでマリアの疑いを晴らすための調査だと心得てほしい」
「かしこまりました!」
僕は一礼すると、女中部屋を目指して走り出した。
トーマ様にはマリアさんの様子を見ておいてくれと頼まれた。執事長にはマリアさんの荷物を探れと頼まれた。両方まとめて引き受けたって、矛盾しないと僕は思った。
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