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高度成長期、藤野家は事業を成立させて成功した。
暮らしに不自由のない収入があり、香澄の父は社長として、そして多くの時間を一人娘の父親として過ごした。
彼は仕事よりも家庭を大事にする人だった。
大きくなり過ぎない会社には、十一人の社員がおり、大きな売り上げは社員たちにも充分に分けられた。
苦労がなかったと言えば嘘になる。
香澄は仕事を探す父の、苦労する背中を何度も見た。
疲れ切った顔に笑顔を刻み、「香澄」と自分を呼んだ父の声が、ふとしたときに脳裏に思い出された。
経済は前触れもなく浮き沈みするものだから、父は社員と一緒になって厳しい状況を何度も乗りきっていった。
桜宮という名前は、香澄も昔からよく知っていた。
地元にあるビルやマンションを所有し、その中心街に、天にそびえる二本の高層ビルを構えた会社は有名だった。
華族時代から続く富豪だとかなんとかで、そこに入社出来れば、将来は安泰だとさえ言われていた。桜宮家は男家系でもあり、玉の輿を夢見る少女も多くご縁を持ちたいと入社希望を出したりと人気があったが――そんな中、香澄は夢や理想もなく成長していった。
地元は、十年もかからずに近代的な都会へと変貌を遂げた。
藤野の会社がこじんまりと見えるほど、大きな建物が周囲に密集した。
藤野家は信頼もあったので仕事に困らなかったが、古くからの取引き先の飲食店はどんどん閉店していった。ラーメン屋も饅頭屋も焼鳥屋も土地を買収され、見たこともないほど立派な大型ショッピングセンターの一部となった。
『お前に、苦労はさせられないよ』
思い出される父は、いつでも悲しいほどに優しかった。
藤野という姓を持ったまま実家を飛び出し、駆け落ちした母と貧しい生活を送りながら、ようやく一つの会社を立ち上げた彼は、仕事を理由に家族との時間を奪われることを一番恐れていた。
温かみのある会社、というのが香澄の父の願いだった。
若かった社員たちはそれぞれ家庭を持ち、両親が三十歳の頃にようやく香澄が生まれた。
引っ込み思案の香澄は、母の後ろに隠れて、皆が談笑している様子を見ていることが好きだった。それだけで、自分も幸せな気持ちになれた。
どうしてこんなに臆病な性格になってしまったのかは、香澄自身わからない。
物欲のない幸せすぎる環境のせいなのか、香澄はそれが不意に壊れてしまうのではないか、という恐怖を持っていた。
家や会社は暖かく、外はアスファルトの冷たさがまでもが身に染みる。路上で擦れ違う人間は誰もが無関心で、風は異国の匂いを孕ませている。そこから正体のわからぬ不安がどっと押し寄せてきて、都会の一角にある香澄の大事な場所を壊してしまうのではないかと日々怯えた。
香澄は、両親と会社の社員たちが好きだった。何も失いたくはなかった。
物事を敏感に察知して、必要以上に気を使ってしまう子どももいる。香澄はまさにそれで、楽しいけれど辛い仕事に励む両親を、決して引き止めはしなかった。
香澄は幼い日、自分が出来ることを日々探した。模索しているうちに、自分にはほとんど何も出来ないのだと思い知った。
男の子でも生まれれば、と両親がどこかで落胆しているような気がして怖かった。少しでも早く両親の助けになりたくて、ようやく見つけたのは勉強することだった。たくさんの数字を弾く母のように、いつかは経営に関わるような手伝いが出来ることを期待した。
そうしているうちに、夢が出来た。
幼い頃にはたくさんあった、こじんまりとした飲食店。
自分もそういう店を持ってみたいと思った。二階建てで、両親と一緒にゆっくりと暮らす生活――。
それは一つの希望になった。これまでは忙しくて出来なかった三人での旅行も、自分の頑張りしだいでは出来るのではないかと胸が高鳴った。
香澄は父が本当は読書が好きなことを知っていたし、「いずれグルメツアーなんてしたいわね」と母がいっていたことも覚えていた。
香澄は、臆病な自分を奮い立たせた。大人になる将来の自分のために、勉強することに努力を注ぎこんだ。電車で国立の高校まで通った。成績は常に上位だった。
はじめて見合いの話しが舞い込んで来たのは、女子大へ入学してから間もない頃だった。
見慣れた風景に溶け込んだ高層ビルの大手企業のマークが入った案内状のような手紙が、藤野の会社に届けられたのだ。
なんで、どうして、と思ったのは香澄だけではなかった。
桜宮家が次男である晃光の婚約相手を探していることは、当時話題になっていた。数年前からは、あてずっぽうにオーディションのような見合いを続けているらしい。
その多くの中の一つとして白矢が立ったのだろう。
しばらく社員達とみんなで考えてそう腑に落ち、香澄も「なんだ」と同じように緊張を緩めた。
「ったく、驚かせやがって。これ『見合い』の文字がなけりゃあ、どう見たってパーティーの招待状だあ」
「なんでも、令嬢にはみーんな出しているらしいじゃないか。とうとう困り果てて、うちに出すぐらいまでに範囲を広げたんじゃないのか?」
「それもそうだなあ」
香澄の父は頭をかいた。母は神妙顔で頷き返す。
「いい噂は聞かないものね。見合いの席で、『お前と結婚するつもりはない』って一瞥して帰ったって話、聞いたことあるわ」
見合いの招待状は、そのまま送り返すことになった。
母は良家のお嬢さんだった日の嫌なことを思い出したようで、手紙を送り返すと、自宅と会社前で塩を払った。彼女の口癖は「普通に恋をして、そして一番愛する人と結婚をしなさい」であり、幼いころから香澄にはよく言って聞かせていた。
「でも、どうしてうちに来たのかしらねえ」
打ち塩のあと、母はそう言って小首を傾げた。
社員の一人が手を休めて尋ねる。
「オーナー、気になりますか?」
「そうねえ、だってウチ、ちょっと不景気に入ってきているし」
「そうっすねえ。確かに景気はよくないっすよねえ。まあうちは倅も結婚しちまって、俺も年だし。最後までゆっくり付き合いますよ」
「最近は、めっきり活動規模も小さいしなあ」
社長である父はそう言ったあと「まあいっか」と言って、取引き先に出駆けた。
書類の整頓を任せられるようになっていた香澄は、そのそばで作業を続けながら、私がここを守っていけたら、と切なくなった。
すっかり歳を取った社員たちも、母も香澄も、古くなっていく藤野の会社がもう長くないことを悟っていた。
会社の後見人もおらず、新しい人間に業務を引き継ぎしたところで近代社会で以前のようにやっていけるとは限らない。香澄の父が築いた人望があるからこそ、食うに困らない仕事が舞い込んでくるのだ。
「香澄ちゃん、俺たちは、この会社が大好きだよ」
――きっと、ずっとね。
一番高齢の南原は、六十歳も目前となっていた。しわだらけの手で頭を撫でられたとき、香澄はそのまま泣いてしまいたくなった。
年越しの大掃除は、毎年の如く従業員とその家族が駆けつけて、皆で丁寧に社内外をくまなく清掃した。
通りかかる人に声をかけながら、古びた外壁もきれいに磨き上げる。地元には昔馴染みの親しい人たちも多く、気軽に声を掛けられると寒さも拭われるような暖かさに包まれ、皆汗だくになりながら「熱いねえ」なんて言い合った。
桜宮の次男が、副社長に収まったという知らせは、年が明けた新聞で大きく載せられた。
「一気にいい女が集まるだろうな」
新年会の集まりで南原さんは皮肉を叩き、母は眉根を寄せた。
「もういい加減に決まったんじゃないの」
そう言った彼女の横顔に、不安がいくばくかは残っているのを感じのだろう。付き合いの長い四十三歳の社員が相槌を打った。
「オーナーは気にしすぎですよ。だって、香澄ちゃんは確かに可愛いけど、よりどりみどりの美女の中にいたら、ねえ……」
「御曹司だってんだから、政略結婚さ。香澄ちゃんは当てはまらないよ」
「誤送かもしんねえぜ?」
「うちの香澄のほうが一番可愛いんだぞ!」
父はすっかり酔った口調でそう言った。場に「たしかにそだ!」とドッと笑いが起こった。
香澄は、母譲りの整った小さな顔をしていた。けれど美人と評された母のように秀でて目を引くものはなく、今年で二十歳を迎えるにしては全体的に幼い。
『成長は人それぞれなのだから、焦らないでもいい』
そう言ってくれた両親や社員たちの言葉には、救われていた。
(ここ以外の居場所なんて、私は要らないの)
香澄はどうかこの一時が、少しでも長く続くように祈るばかりだった。
暮らしに不自由のない収入があり、香澄の父は社長として、そして多くの時間を一人娘の父親として過ごした。
彼は仕事よりも家庭を大事にする人だった。
大きくなり過ぎない会社には、十一人の社員がおり、大きな売り上げは社員たちにも充分に分けられた。
苦労がなかったと言えば嘘になる。
香澄は仕事を探す父の、苦労する背中を何度も見た。
疲れ切った顔に笑顔を刻み、「香澄」と自分を呼んだ父の声が、ふとしたときに脳裏に思い出された。
経済は前触れもなく浮き沈みするものだから、父は社員と一緒になって厳しい状況を何度も乗りきっていった。
桜宮という名前は、香澄も昔からよく知っていた。
地元にあるビルやマンションを所有し、その中心街に、天にそびえる二本の高層ビルを構えた会社は有名だった。
華族時代から続く富豪だとかなんとかで、そこに入社出来れば、将来は安泰だとさえ言われていた。桜宮家は男家系でもあり、玉の輿を夢見る少女も多くご縁を持ちたいと入社希望を出したりと人気があったが――そんな中、香澄は夢や理想もなく成長していった。
地元は、十年もかからずに近代的な都会へと変貌を遂げた。
藤野の会社がこじんまりと見えるほど、大きな建物が周囲に密集した。
藤野家は信頼もあったので仕事に困らなかったが、古くからの取引き先の飲食店はどんどん閉店していった。ラーメン屋も饅頭屋も焼鳥屋も土地を買収され、見たこともないほど立派な大型ショッピングセンターの一部となった。
『お前に、苦労はさせられないよ』
思い出される父は、いつでも悲しいほどに優しかった。
藤野という姓を持ったまま実家を飛び出し、駆け落ちした母と貧しい生活を送りながら、ようやく一つの会社を立ち上げた彼は、仕事を理由に家族との時間を奪われることを一番恐れていた。
温かみのある会社、というのが香澄の父の願いだった。
若かった社員たちはそれぞれ家庭を持ち、両親が三十歳の頃にようやく香澄が生まれた。
引っ込み思案の香澄は、母の後ろに隠れて、皆が談笑している様子を見ていることが好きだった。それだけで、自分も幸せな気持ちになれた。
どうしてこんなに臆病な性格になってしまったのかは、香澄自身わからない。
物欲のない幸せすぎる環境のせいなのか、香澄はそれが不意に壊れてしまうのではないか、という恐怖を持っていた。
家や会社は暖かく、外はアスファルトの冷たさがまでもが身に染みる。路上で擦れ違う人間は誰もが無関心で、風は異国の匂いを孕ませている。そこから正体のわからぬ不安がどっと押し寄せてきて、都会の一角にある香澄の大事な場所を壊してしまうのではないかと日々怯えた。
香澄は、両親と会社の社員たちが好きだった。何も失いたくはなかった。
物事を敏感に察知して、必要以上に気を使ってしまう子どももいる。香澄はまさにそれで、楽しいけれど辛い仕事に励む両親を、決して引き止めはしなかった。
香澄は幼い日、自分が出来ることを日々探した。模索しているうちに、自分にはほとんど何も出来ないのだと思い知った。
男の子でも生まれれば、と両親がどこかで落胆しているような気がして怖かった。少しでも早く両親の助けになりたくて、ようやく見つけたのは勉強することだった。たくさんの数字を弾く母のように、いつかは経営に関わるような手伝いが出来ることを期待した。
そうしているうちに、夢が出来た。
幼い頃にはたくさんあった、こじんまりとした飲食店。
自分もそういう店を持ってみたいと思った。二階建てで、両親と一緒にゆっくりと暮らす生活――。
それは一つの希望になった。これまでは忙しくて出来なかった三人での旅行も、自分の頑張りしだいでは出来るのではないかと胸が高鳴った。
香澄は父が本当は読書が好きなことを知っていたし、「いずれグルメツアーなんてしたいわね」と母がいっていたことも覚えていた。
香澄は、臆病な自分を奮い立たせた。大人になる将来の自分のために、勉強することに努力を注ぎこんだ。電車で国立の高校まで通った。成績は常に上位だった。
はじめて見合いの話しが舞い込んで来たのは、女子大へ入学してから間もない頃だった。
見慣れた風景に溶け込んだ高層ビルの大手企業のマークが入った案内状のような手紙が、藤野の会社に届けられたのだ。
なんで、どうして、と思ったのは香澄だけではなかった。
桜宮家が次男である晃光の婚約相手を探していることは、当時話題になっていた。数年前からは、あてずっぽうにオーディションのような見合いを続けているらしい。
その多くの中の一つとして白矢が立ったのだろう。
しばらく社員達とみんなで考えてそう腑に落ち、香澄も「なんだ」と同じように緊張を緩めた。
「ったく、驚かせやがって。これ『見合い』の文字がなけりゃあ、どう見たってパーティーの招待状だあ」
「なんでも、令嬢にはみーんな出しているらしいじゃないか。とうとう困り果てて、うちに出すぐらいまでに範囲を広げたんじゃないのか?」
「それもそうだなあ」
香澄の父は頭をかいた。母は神妙顔で頷き返す。
「いい噂は聞かないものね。見合いの席で、『お前と結婚するつもりはない』って一瞥して帰ったって話、聞いたことあるわ」
見合いの招待状は、そのまま送り返すことになった。
母は良家のお嬢さんだった日の嫌なことを思い出したようで、手紙を送り返すと、自宅と会社前で塩を払った。彼女の口癖は「普通に恋をして、そして一番愛する人と結婚をしなさい」であり、幼いころから香澄にはよく言って聞かせていた。
「でも、どうしてうちに来たのかしらねえ」
打ち塩のあと、母はそう言って小首を傾げた。
社員の一人が手を休めて尋ねる。
「オーナー、気になりますか?」
「そうねえ、だってウチ、ちょっと不景気に入ってきているし」
「そうっすねえ。確かに景気はよくないっすよねえ。まあうちは倅も結婚しちまって、俺も年だし。最後までゆっくり付き合いますよ」
「最近は、めっきり活動規模も小さいしなあ」
社長である父はそう言ったあと「まあいっか」と言って、取引き先に出駆けた。
書類の整頓を任せられるようになっていた香澄は、そのそばで作業を続けながら、私がここを守っていけたら、と切なくなった。
すっかり歳を取った社員たちも、母も香澄も、古くなっていく藤野の会社がもう長くないことを悟っていた。
会社の後見人もおらず、新しい人間に業務を引き継ぎしたところで近代社会で以前のようにやっていけるとは限らない。香澄の父が築いた人望があるからこそ、食うに困らない仕事が舞い込んでくるのだ。
「香澄ちゃん、俺たちは、この会社が大好きだよ」
――きっと、ずっとね。
一番高齢の南原は、六十歳も目前となっていた。しわだらけの手で頭を撫でられたとき、香澄はそのまま泣いてしまいたくなった。
年越しの大掃除は、毎年の如く従業員とその家族が駆けつけて、皆で丁寧に社内外をくまなく清掃した。
通りかかる人に声をかけながら、古びた外壁もきれいに磨き上げる。地元には昔馴染みの親しい人たちも多く、気軽に声を掛けられると寒さも拭われるような暖かさに包まれ、皆汗だくになりながら「熱いねえ」なんて言い合った。
桜宮の次男が、副社長に収まったという知らせは、年が明けた新聞で大きく載せられた。
「一気にいい女が集まるだろうな」
新年会の集まりで南原さんは皮肉を叩き、母は眉根を寄せた。
「もういい加減に決まったんじゃないの」
そう言った彼女の横顔に、不安がいくばくかは残っているのを感じのだろう。付き合いの長い四十三歳の社員が相槌を打った。
「オーナーは気にしすぎですよ。だって、香澄ちゃんは確かに可愛いけど、よりどりみどりの美女の中にいたら、ねえ……」
「御曹司だってんだから、政略結婚さ。香澄ちゃんは当てはまらないよ」
「誤送かもしんねえぜ?」
「うちの香澄のほうが一番可愛いんだぞ!」
父はすっかり酔った口調でそう言った。場に「たしかにそだ!」とドッと笑いが起こった。
香澄は、母譲りの整った小さな顔をしていた。けれど美人と評された母のように秀でて目を引くものはなく、今年で二十歳を迎えるにしては全体的に幼い。
『成長は人それぞれなのだから、焦らないでもいい』
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