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第5話:閉ざされた旋律と少女の祈り
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Prologue
スタジオの天井に吊るされたスポットライトが、
静かにピアノの上を照らしていた。
漆黒のグランドピアノ。
だが、その中央、白と黒の鍵盤の一部が沈黙している。
白鳥琴音──十四歳。
小さな手をそっと置くが、その鍵盤からは何の音も鳴らなかった。
「……嘘、どうして……音が、出ないの……?」
背後にいた母親が鋭く声を上げる。
「どういうこと!? これ、壊れてるじゃない!」
指導者である田之倉講師は慌てて確認に走るが、
その顔色は青ざめていた。
その数分後。
音楽教室に通報が入り、警察が到着する。
⸻
Scene1 呼び出されたふたり
「また、壊れたピアノですか……?」
まどかが眉をひそめる。
「“また”って……壊れたピアノに呼ばれる仕事、そんなに頻繁にはないよ」
隣で苦笑するのは橘直哉。
天王寺区にある音楽教室のスタジオ。
高価なスタインウェイのピアノが、鍵盤の一部だけ音が鳴らなくなったという。
だが、現場を見た彼らはすぐに違和感を覚えた。
「壊したにしては、派手さがない」
「鍵盤が1つ……いや、2つか。沈んでて、戻ってない感じ」
「故障じゃなくて、誰かが細工した?」
まどかがピアノのフタに手をかけかけたとき、
一人の男が無言で近づいてきた。
「その作業は、こちらで」
片倉匠。音響調整の専門家で、この教室に長く出入りしている技師だ。
「大丈夫です。構造的な問題かどうか、すぐに確認します」
落ち着いた口調で、迷いのない動き。
まどかは自然と一歩引き下がった。
(……さすがプロ。まるでピアノと会話してるみたい)
橘が小声でまどかに囁く。
「ピアノ調律って、医者の仕事に近いらしいよ。命を診てるみたいなものだって」
「へえ……かっこいいね、ちょっと」
だが、その時まどかは気づいていなかった。
この静かな男の奥底に、どれほど深い想いが沈んでいるのかを。
Scene2 沈黙の鍵盤
「音が……鳴らない?」
橘が眉を寄せて、鍵盤の前にしゃがみ込む。
ピアノには外傷が見当たらない。だが、低音域の鍵盤数箇所が沈んだまま、まるで“息をしていない”。
「打鍵に対してハンマーが反応してない。何か詰まってる……かもな」
橘がそう言いかけたところで、再び現れたのは片倉匠だった。
「内部構造を一度確認します」
落ち着いた手つきでフタを開け、丁寧に弦とハンマーの間を覗き込む。
その様子に、まどかは思わず見とれていた。
無駄がなく、静かで、まるで古い友人に語りかけているようだった。
「どうやら、ハンマーの間に異物が挟まっていますね。調律段階で気づけなかったのが悔やまれます」
そう呟くと、彼は丁寧に工具を扱って詰まっていた部品を取り除いた。
「……修理は可能です。幸い、鍵盤自体は無傷のようです」
琴音の母・マリは激昂していた。
「なんでこんなことになるのよ! 明後日コンクールなのよ!?
このピアノじゃなきゃダメって、琴音は──!」
まどかが制止しかけたその時、当の琴音は静かに口を開いた。
「ママ、いい。……別のピアノで弾く」
「でも……!」
「わたしが弾くのは、音じゃないから。想いだから。……それで、いいの」
その言葉に、スタジオの空気が少しだけ緩んだ。
⸻
Scene3 容疑者たちの思惑
調査のため、教室の関係者に聞き込みを開始するまどかと橘。
容疑者①:白鳥マリ(母)
「琴音の才能は、私の命より大事なんです。……邪魔するなら、何だってしてやりますよ」
※娘に過干渉気味。事件当日、スタジオに1人で入った痕跡あり。
容疑者②:田之倉講師
「才能がある子ほど、潰れるのも早い。今のままじゃ……私は心配なんです」
※指導のプレッシャーに罪悪感も。事件の時間に「別室で練習」をしていたと証言。
容疑者③:父・白鳥司
「娘がこんなことになるなら、ピアノなんてやめさせればよかった……!」
※事件当日、来訪履歴あり。ピアノに「鍵をかけろ」と言っていたと目撃証言も。
容疑者④:少年ピアニスト・城ヶ崎ユウト
「琴音ちゃんが本番で失敗したら……俺、見ていられないっす」
「俺に弾ける曲なら、代わりに出てやりたいって……ダメっすよね?」
※明らかに琴音に恋心を抱いており、まどかにも妙に絡む。
事件のあった時間、同じフロアで練習していたと語るが、目撃者はいない。
Scene4 まどかの受難(そして橘の災難)
「まどか先生って、彼氏とかいます?」
事件のヒアリング中、いきなり城ヶ崎ユウトがまどかに問いかけてきた。
「は? なんでそんな話になるのよ」
「いや、ほら。先生、めっちゃ綺麗だし……なんか、いい匂いするし……」
「はあ?」
「ていうか、俺、コンクール終わったら、告ろうかなって思ってたんすけど──」
その瞬間、背後から「ブフッ!」という音がした。
振り返ると、橘が持っていたミネラルウォーターを噴き出していた。
「えっ、今の話、おれ……聞いちゃっていいやつ?」
「聞くな。っていうか、橘さんもなにムキになってんですか!」
「いや、別にムキになってないけどさ……」
──橘の耳がうっすら赤く染まっていることには、誰も突っ込まなかった。
⸻
Scene5 わずかな異変
再びスタジオへ戻り、現場を見直すまどか。
橘はピアノ周辺の床を丹念に調べていた。
「まどか、これ見てくれ」
彼が差し出したのは、チケットの半券だった。
「……『第34回 全国ユース・ピアノコンクール 本選』?」
「去年の大会だ。しかも、演奏者の名前が……“片倉 匠”?」
一瞬、空気が止まったような気がした。
「まさか……この人、犯人ってこと?」
「いや、まだ断定はできないけど──」
橘の口調は慎重だった。
「もしそうなら、なんで自分の名前のある証拠をピアノに残すんだ?」
「まるで……自分の存在を気づいてほしかったみたい」
まどかの声は、思わず低くなっていた。
⸻
Scene6 静かな告白
片倉匠は、自分から姿を見せに来た。
ちょうどピアノの再調整に来たという名目だった。
「……ピアノの中、調べました」
まどかがそう切り出すと、片倉は小さくうなずいた。
「僕は、昔……あの大会で、自分の限界を知りました」
「指が動かなくなったんです。一生、ピアノが弾けないって」
「それでも、ピアノのそばにはいたかった」
「だから、音響の道に入って……それなりに、やってこれたつもりでした」
「だけど、あの子を見たとき……白鳥琴音を見たとき……」
「僕は、自分を見てしまったんです。あの子は壊れる。僕のように、音を失う……」
声が震えていた。
「せめて一度、止めたかったんです。傷が浅いうちに、止まってほしかった」
⸻
Scene7 別の旋律へ
事件は、形式的には「悪質ないたずら」として処理された。
だが、白鳥琴音は新しいピアノでの演奏を選び、
見事にコンクール本選で入賞を果たす。
舞台袖に立つ片倉匠の姿は、どこにもなかった。
⸻
Epilogue
「なあ、まどか」
帰り道、橘がふと切り出した。
「さっきのユウトの話、ちょっとドキッとした?」
「はあ? なんで私があの子にドキッとするのよ?」
「いや、じゃあ……俺だったら?」
「はいはい。じゃあ、コンビニ寄って。シュークリーム食べたい」
「おれはプリン派なんだけど……」
「選択肢はないです。さあ、走って買ってきてください。チーズのもね」
橘はため息をついた。
でもその背中は、どこか嬉しそうだった。
スタジオの天井に吊るされたスポットライトが、
静かにピアノの上を照らしていた。
漆黒のグランドピアノ。
だが、その中央、白と黒の鍵盤の一部が沈黙している。
白鳥琴音──十四歳。
小さな手をそっと置くが、その鍵盤からは何の音も鳴らなかった。
「……嘘、どうして……音が、出ないの……?」
背後にいた母親が鋭く声を上げる。
「どういうこと!? これ、壊れてるじゃない!」
指導者である田之倉講師は慌てて確認に走るが、
その顔色は青ざめていた。
その数分後。
音楽教室に通報が入り、警察が到着する。
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Scene1 呼び出されたふたり
「また、壊れたピアノですか……?」
まどかが眉をひそめる。
「“また”って……壊れたピアノに呼ばれる仕事、そんなに頻繁にはないよ」
隣で苦笑するのは橘直哉。
天王寺区にある音楽教室のスタジオ。
高価なスタインウェイのピアノが、鍵盤の一部だけ音が鳴らなくなったという。
だが、現場を見た彼らはすぐに違和感を覚えた。
「壊したにしては、派手さがない」
「鍵盤が1つ……いや、2つか。沈んでて、戻ってない感じ」
「故障じゃなくて、誰かが細工した?」
まどかがピアノのフタに手をかけかけたとき、
一人の男が無言で近づいてきた。
「その作業は、こちらで」
片倉匠。音響調整の専門家で、この教室に長く出入りしている技師だ。
「大丈夫です。構造的な問題かどうか、すぐに確認します」
落ち着いた口調で、迷いのない動き。
まどかは自然と一歩引き下がった。
(……さすがプロ。まるでピアノと会話してるみたい)
橘が小声でまどかに囁く。
「ピアノ調律って、医者の仕事に近いらしいよ。命を診てるみたいなものだって」
「へえ……かっこいいね、ちょっと」
だが、その時まどかは気づいていなかった。
この静かな男の奥底に、どれほど深い想いが沈んでいるのかを。
Scene2 沈黙の鍵盤
「音が……鳴らない?」
橘が眉を寄せて、鍵盤の前にしゃがみ込む。
ピアノには外傷が見当たらない。だが、低音域の鍵盤数箇所が沈んだまま、まるで“息をしていない”。
「打鍵に対してハンマーが反応してない。何か詰まってる……かもな」
橘がそう言いかけたところで、再び現れたのは片倉匠だった。
「内部構造を一度確認します」
落ち着いた手つきでフタを開け、丁寧に弦とハンマーの間を覗き込む。
その様子に、まどかは思わず見とれていた。
無駄がなく、静かで、まるで古い友人に語りかけているようだった。
「どうやら、ハンマーの間に異物が挟まっていますね。調律段階で気づけなかったのが悔やまれます」
そう呟くと、彼は丁寧に工具を扱って詰まっていた部品を取り除いた。
「……修理は可能です。幸い、鍵盤自体は無傷のようです」
琴音の母・マリは激昂していた。
「なんでこんなことになるのよ! 明後日コンクールなのよ!?
このピアノじゃなきゃダメって、琴音は──!」
まどかが制止しかけたその時、当の琴音は静かに口を開いた。
「ママ、いい。……別のピアノで弾く」
「でも……!」
「わたしが弾くのは、音じゃないから。想いだから。……それで、いいの」
その言葉に、スタジオの空気が少しだけ緩んだ。
⸻
Scene3 容疑者たちの思惑
調査のため、教室の関係者に聞き込みを開始するまどかと橘。
容疑者①:白鳥マリ(母)
「琴音の才能は、私の命より大事なんです。……邪魔するなら、何だってしてやりますよ」
※娘に過干渉気味。事件当日、スタジオに1人で入った痕跡あり。
容疑者②:田之倉講師
「才能がある子ほど、潰れるのも早い。今のままじゃ……私は心配なんです」
※指導のプレッシャーに罪悪感も。事件の時間に「別室で練習」をしていたと証言。
容疑者③:父・白鳥司
「娘がこんなことになるなら、ピアノなんてやめさせればよかった……!」
※事件当日、来訪履歴あり。ピアノに「鍵をかけろ」と言っていたと目撃証言も。
容疑者④:少年ピアニスト・城ヶ崎ユウト
「琴音ちゃんが本番で失敗したら……俺、見ていられないっす」
「俺に弾ける曲なら、代わりに出てやりたいって……ダメっすよね?」
※明らかに琴音に恋心を抱いており、まどかにも妙に絡む。
事件のあった時間、同じフロアで練習していたと語るが、目撃者はいない。
Scene4 まどかの受難(そして橘の災難)
「まどか先生って、彼氏とかいます?」
事件のヒアリング中、いきなり城ヶ崎ユウトがまどかに問いかけてきた。
「は? なんでそんな話になるのよ」
「いや、ほら。先生、めっちゃ綺麗だし……なんか、いい匂いするし……」
「はあ?」
「ていうか、俺、コンクール終わったら、告ろうかなって思ってたんすけど──」
その瞬間、背後から「ブフッ!」という音がした。
振り返ると、橘が持っていたミネラルウォーターを噴き出していた。
「えっ、今の話、おれ……聞いちゃっていいやつ?」
「聞くな。っていうか、橘さんもなにムキになってんですか!」
「いや、別にムキになってないけどさ……」
──橘の耳がうっすら赤く染まっていることには、誰も突っ込まなかった。
⸻
Scene5 わずかな異変
再びスタジオへ戻り、現場を見直すまどか。
橘はピアノ周辺の床を丹念に調べていた。
「まどか、これ見てくれ」
彼が差し出したのは、チケットの半券だった。
「……『第34回 全国ユース・ピアノコンクール 本選』?」
「去年の大会だ。しかも、演奏者の名前が……“片倉 匠”?」
一瞬、空気が止まったような気がした。
「まさか……この人、犯人ってこと?」
「いや、まだ断定はできないけど──」
橘の口調は慎重だった。
「もしそうなら、なんで自分の名前のある証拠をピアノに残すんだ?」
「まるで……自分の存在を気づいてほしかったみたい」
まどかの声は、思わず低くなっていた。
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Scene6 静かな告白
片倉匠は、自分から姿を見せに来た。
ちょうどピアノの再調整に来たという名目だった。
「……ピアノの中、調べました」
まどかがそう切り出すと、片倉は小さくうなずいた。
「僕は、昔……あの大会で、自分の限界を知りました」
「指が動かなくなったんです。一生、ピアノが弾けないって」
「それでも、ピアノのそばにはいたかった」
「だから、音響の道に入って……それなりに、やってこれたつもりでした」
「だけど、あの子を見たとき……白鳥琴音を見たとき……」
「僕は、自分を見てしまったんです。あの子は壊れる。僕のように、音を失う……」
声が震えていた。
「せめて一度、止めたかったんです。傷が浅いうちに、止まってほしかった」
⸻
Scene7 別の旋律へ
事件は、形式的には「悪質ないたずら」として処理された。
だが、白鳥琴音は新しいピアノでの演奏を選び、
見事にコンクール本選で入賞を果たす。
舞台袖に立つ片倉匠の姿は、どこにもなかった。
⸻
Epilogue
「なあ、まどか」
帰り道、橘がふと切り出した。
「さっきのユウトの話、ちょっとドキッとした?」
「はあ? なんで私があの子にドキッとするのよ?」
「いや、じゃあ……俺だったら?」
「はいはい。じゃあ、コンビニ寄って。シュークリーム食べたい」
「おれはプリン派なんだけど……」
「選択肢はないです。さあ、走って買ってきてください。チーズのもね」
橘はため息をついた。
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