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第八章:「景嵐とルシア」
第百十四話:「ファルトを撃つ」
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ヴェルリカ国王のアルデリオス三世をめぐる混乱が続く中、景嵐とルシア姫は密かに動き出すことを決めた。
しかし、ヴェルリカ国内はファルトの影響下にあり、表立った行動は許されない。国境は強化され、警備は日に日に厳しくなっていた。
そこで景嵐は、藍峯の手足として動く赤狼と、リンから派遣された霧影の協力を得ることにする。
二人は表向きは行商人の装いでアルテリスに入り、ヴェルリカの内部情勢を探る役割を担うこととなった。
赤狼はかつて海賊の親玉として烈陽国で景嵐と顔見知りであったため、互いの動きは言葉少なに理解し合うことができた。霧影は冷静に周囲の動きを観察し、ファルトがどのようにアルテリスに圧力をかけているかを探る。
二人の使者は、王宮近くの城下町や市場に潜り込み、城の内部事情や役人たちの動きを探り始める。
貧しい農村出身で、姫に仕えた経験を持つ侍女たちも、情報収集のための小道具や手段を駆使して協力する。
「姫のため、私たちにできることは全てやりましょう」
と、侍女たちは息を潜めながら街角に潜む役人の動向を探る。
情報が集まるにつれ、ファルトがアルテリス王国内で密かにルシア姫と景嵐を孤立させ、国王に毒を盛った事件を利用して婚姻解消を迫ろうとしている実態が浮かび上がる。
赤狼は低い声で景嵐に告げた。
「殿、奴の計画は思ったよりも周到だ。だが、我らも手をこまねいているわけにはいかん。」
景嵐は静かに頷く。
「ルシア姫を守り、疑いを晴らす。それだけだ。準備は整った。」
霧影と赤狼がそれぞれ城下町の要所に潜入し、重要な情報を集め、侍女たちは小さな手紙や差し入れに見せかけて王宮内の味方に伝達する。
全員が連携し、ファルトの動きを封じ込める準備を整えていく。
やがて夜が訪れ、街は静寂に包まれる。
この闇を利用し、ファルトの屋敷や宮廷の内部に潜入する作戦がいよいよ始まろうとしていた。
景嵐はルシア姫の元に静かに立ち、微笑む。
「姫、全ては私たちの手で覆す。どうか心配なさらず。」
ルシアは頷き、瞳に覚悟を宿した。
「ええ、私も共に戦います。」
静かな夜に、影が動き出す――。
アルテリスとヴェルリカの間で、密かに仕組まれた陰謀への反撃が、今、始まろうとしていた。
月が薄く雲に隠れた、冷たい夜だった。
城下の屋根が黒い波のように連なり、影は濃く、音は吸い込まれる。倉庫にしつらえた臨時の拠点で、三人は最終確認を行った。
「行程はこうだ。霧影、屋根伝いで裏口の小窓へ入る。小窓から屋根裏を辿り、側近の私設室の天井裏へ回る。そこで鍵の位置を探り当て、扉を開ける。景嵐、貴殿は正面から入って机の書類を探す。赤狼、お前は外で見張り。いざという時は音を起こして引き寄せろ。合図は三度の鳴き声だ」
景嵐は剣の柄に手を置き、低い声で言った。「時間は短い。城の巡回は五分ごとに少しずつずれる。休憩を挟む隊が出る。その隙を狙うのだ。侍女たちから聞いた『洗濯に出る者が必ず門番を引き離す』時間帯が三時前。そこが勝負どころだ」
夜風に乗って三人の息が白くなる。赤狼が外へ出て行き、二人は荷の陰に身を伏せた。やがて、屋敷の裏手で小さな物音。門番の足音が遠ざかるのを赤狼が確かめると、合図の手の動きが走った。
霧影は布箱の隙に滑り込み、箱の底から静かに身を抜いた。屋根の瓦を蹴らぬよう、踵に布を巻いてある。景嵐は荷車に伏せ、「荷下ろしの手伝い」を装って門を通り抜け、夜陰に紛れて屋根伝いの小径へ回る。
屋根裏は古い梁の匂い。月光は僅かに差すが、ほとんど暗闇だ。二人は息を合わせて渡り、天井板の継ぎ目を確かめながら進む。霧影が指先で小さな音もなく釘を外すと、天井板がわずかに押し上がった。隙間から内部の気配を窺うと、室内は無人、暖炉の火は消え、机の上に蝋の痕と書類ばかりが散らばっていた。側近の私設執務室に間違いない。
「見えるか?」霧影の声は熱を含まぬが鋭い。景嵐は頷き、短く「いくぞ」と返す。
板の一枚を押し開ければ、髪一本立てることも許されぬ静寂と冷気が流れた。景嵐は天井からそろりと滑り降り、床に膝をつく。机の上には帳簿、手紙の束、小さな箱が幾つも並んでいる。油入りの小瓶も一つ、布にくるまれているのが見えた。蓋の内側には微かな結晶の痕跡――染料に使われる結晶、その色の付き方がただの顔料とは異なる。
霧影は素早く帳簿を開き、仕入れ先名と日付を追う。そこには確かに、港の商人名と不可解な「特別品」の受領が記されていた。しかも受取人名はファルトの側近の署名で綴られている。紙端に押された封蝋の印は、ヴェルリカの内職の印と一致していた。
景嵐は指先で小瓶の包みを開く。指先にほんの僅かな粉が付着する。匂いは控えめだが、舌先に乗せれば金属のような苦さが残るだろう――つまり毒の痕跡だ。彼は布で小さな拭い取りを行い、その布を懐に忍ばせる。同時に、霧影が帳のページを千切り取り、紙端を折り合わせ「後で繋げられる」ようにする。
外からは、物音一つしない。赤狼は門番を見張りながら、向かいの軒先で酔客を装って大きな声を上げる。門番がそちらへ気を取られた刹那、裏手から他の巡回が一組近づく気配がした。赤狼は笛をくわえ、短く一度だけ鳴らす。合図――だが霧影と景嵐はまだ出られぬ。赤狼の呼吸は荒くなり、夜風に紛れて低く唸る。
霧影は机の下でそっと囁く。「巡回がずれた。時間は四分だ。急げ」
景嵐は二つの紙端と小瓶の包みを懐に収め、机の上の封書を一つだけ引き抜いた。封は丁寧にされているが、表書きには明らかにファルト側近の筆跡がある。重要な手がかりだ。だが、扉の外で足音が止まった。誰かが戻ってきた。二人は同時に天井裏へ這い上がる。霧影が板を元に戻し、釘を打ち直す指先は震えていた。
音は近づき、分厚い扉の外で何かが開く音。足が軋み、低い男の声が「まだか」と呟く。景嵐は耳を澄ます。赤狼が外で小さく咳をして、番人の注意をそらしているのが伝わってくる。歩みは室内を通り過ぎる、――だが扉の向こうで止まったのは別の足音だった。巡回が予想より早く戻ったのだ。
霧影は一瞬の判断を下す。天井板のすぐ外、屋根の縁に用意してあった細いロープを引き、赤狼と打ち合わせた抜け道へと滑り降りる構えを取る。赤狼の笛が短く三度鳴った――緊急の合図だ。だが窓の外には影があり、そこを抜けるには時間がかかる。景嵐は思い切って天井板を押し破り、静かに外へ降りようとした。
その瞬間、扉が勢いよく開き、中年の側近が立っていた。顔を挙げた彼の視線は室内の乱れに向かう。だが、廊下側で赤狼が大声を上げ、扉の外で喧嘩を始めたかのように見せかける。門番が外へ向く。側近は一瞬戸惑い、その隙に霧影は屋根伝いに外へ抜け、景嵐は裏口へ飛び降りる。跳躍は鋭く、足場を掴んで滑るように屋根を伝って逃げる。赤狼はすでに荷車の陰に証拠を抱え、低く笑いながら彼らを迎えに出る。
三人は石畳に這い降り、息を整える。空には月が戻り、雲の切れ間から銀色の光が差した。景嵐は胸の内を確認する。小瓶の布、紙端の束、封書の角――どれも重い。だが確実にファルトの陰を指し示す痕跡であった。
「取れたか」赤狼が低く問う。
景嵐は短く頷いた。「ああ。これで親玉の顔の一角を剥がせる。だがまだ決定打ではない。侍女たちと繋ぎ合わせる必要がある」
霧影は紙端を取り出し、蝋印の一片を見つめる。目に光が戻る。「この封蝋の印――ヴェルリカ側でも特定の家の紋だ。繋げれば、受領の事実が白日の下に出ます」
赤狼は唇を噛み、やがて深く息を吐いた。「よし。戻るか。だが次はもっと大胆に行く。奴が油断する瞬間を作らねばならん」
三人は夜の影に紛れて拠点へと戻った。胸の内には勝利の予感と、同時に迫る危険の重さがあった。だが確かなのは一つ――動きは始まった。ファルトの網に穴が開き始めたのだ。
しかし、ヴェルリカ国内はファルトの影響下にあり、表立った行動は許されない。国境は強化され、警備は日に日に厳しくなっていた。
そこで景嵐は、藍峯の手足として動く赤狼と、リンから派遣された霧影の協力を得ることにする。
二人は表向きは行商人の装いでアルテリスに入り、ヴェルリカの内部情勢を探る役割を担うこととなった。
赤狼はかつて海賊の親玉として烈陽国で景嵐と顔見知りであったため、互いの動きは言葉少なに理解し合うことができた。霧影は冷静に周囲の動きを観察し、ファルトがどのようにアルテリスに圧力をかけているかを探る。
二人の使者は、王宮近くの城下町や市場に潜り込み、城の内部事情や役人たちの動きを探り始める。
貧しい農村出身で、姫に仕えた経験を持つ侍女たちも、情報収集のための小道具や手段を駆使して協力する。
「姫のため、私たちにできることは全てやりましょう」
と、侍女たちは息を潜めながら街角に潜む役人の動向を探る。
情報が集まるにつれ、ファルトがアルテリス王国内で密かにルシア姫と景嵐を孤立させ、国王に毒を盛った事件を利用して婚姻解消を迫ろうとしている実態が浮かび上がる。
赤狼は低い声で景嵐に告げた。
「殿、奴の計画は思ったよりも周到だ。だが、我らも手をこまねいているわけにはいかん。」
景嵐は静かに頷く。
「ルシア姫を守り、疑いを晴らす。それだけだ。準備は整った。」
霧影と赤狼がそれぞれ城下町の要所に潜入し、重要な情報を集め、侍女たちは小さな手紙や差し入れに見せかけて王宮内の味方に伝達する。
全員が連携し、ファルトの動きを封じ込める準備を整えていく。
やがて夜が訪れ、街は静寂に包まれる。
この闇を利用し、ファルトの屋敷や宮廷の内部に潜入する作戦がいよいよ始まろうとしていた。
景嵐はルシア姫の元に静かに立ち、微笑む。
「姫、全ては私たちの手で覆す。どうか心配なさらず。」
ルシアは頷き、瞳に覚悟を宿した。
「ええ、私も共に戦います。」
静かな夜に、影が動き出す――。
アルテリスとヴェルリカの間で、密かに仕組まれた陰謀への反撃が、今、始まろうとしていた。
月が薄く雲に隠れた、冷たい夜だった。
城下の屋根が黒い波のように連なり、影は濃く、音は吸い込まれる。倉庫にしつらえた臨時の拠点で、三人は最終確認を行った。
「行程はこうだ。霧影、屋根伝いで裏口の小窓へ入る。小窓から屋根裏を辿り、側近の私設室の天井裏へ回る。そこで鍵の位置を探り当て、扉を開ける。景嵐、貴殿は正面から入って机の書類を探す。赤狼、お前は外で見張り。いざという時は音を起こして引き寄せろ。合図は三度の鳴き声だ」
景嵐は剣の柄に手を置き、低い声で言った。「時間は短い。城の巡回は五分ごとに少しずつずれる。休憩を挟む隊が出る。その隙を狙うのだ。侍女たちから聞いた『洗濯に出る者が必ず門番を引き離す』時間帯が三時前。そこが勝負どころだ」
夜風に乗って三人の息が白くなる。赤狼が外へ出て行き、二人は荷の陰に身を伏せた。やがて、屋敷の裏手で小さな物音。門番の足音が遠ざかるのを赤狼が確かめると、合図の手の動きが走った。
霧影は布箱の隙に滑り込み、箱の底から静かに身を抜いた。屋根の瓦を蹴らぬよう、踵に布を巻いてある。景嵐は荷車に伏せ、「荷下ろしの手伝い」を装って門を通り抜け、夜陰に紛れて屋根伝いの小径へ回る。
屋根裏は古い梁の匂い。月光は僅かに差すが、ほとんど暗闇だ。二人は息を合わせて渡り、天井板の継ぎ目を確かめながら進む。霧影が指先で小さな音もなく釘を外すと、天井板がわずかに押し上がった。隙間から内部の気配を窺うと、室内は無人、暖炉の火は消え、机の上に蝋の痕と書類ばかりが散らばっていた。側近の私設執務室に間違いない。
「見えるか?」霧影の声は熱を含まぬが鋭い。景嵐は頷き、短く「いくぞ」と返す。
板の一枚を押し開ければ、髪一本立てることも許されぬ静寂と冷気が流れた。景嵐は天井からそろりと滑り降り、床に膝をつく。机の上には帳簿、手紙の束、小さな箱が幾つも並んでいる。油入りの小瓶も一つ、布にくるまれているのが見えた。蓋の内側には微かな結晶の痕跡――染料に使われる結晶、その色の付き方がただの顔料とは異なる。
霧影は素早く帳簿を開き、仕入れ先名と日付を追う。そこには確かに、港の商人名と不可解な「特別品」の受領が記されていた。しかも受取人名はファルトの側近の署名で綴られている。紙端に押された封蝋の印は、ヴェルリカの内職の印と一致していた。
景嵐は指先で小瓶の包みを開く。指先にほんの僅かな粉が付着する。匂いは控えめだが、舌先に乗せれば金属のような苦さが残るだろう――つまり毒の痕跡だ。彼は布で小さな拭い取りを行い、その布を懐に忍ばせる。同時に、霧影が帳のページを千切り取り、紙端を折り合わせ「後で繋げられる」ようにする。
外からは、物音一つしない。赤狼は門番を見張りながら、向かいの軒先で酔客を装って大きな声を上げる。門番がそちらへ気を取られた刹那、裏手から他の巡回が一組近づく気配がした。赤狼は笛をくわえ、短く一度だけ鳴らす。合図――だが霧影と景嵐はまだ出られぬ。赤狼の呼吸は荒くなり、夜風に紛れて低く唸る。
霧影は机の下でそっと囁く。「巡回がずれた。時間は四分だ。急げ」
景嵐は二つの紙端と小瓶の包みを懐に収め、机の上の封書を一つだけ引き抜いた。封は丁寧にされているが、表書きには明らかにファルト側近の筆跡がある。重要な手がかりだ。だが、扉の外で足音が止まった。誰かが戻ってきた。二人は同時に天井裏へ這い上がる。霧影が板を元に戻し、釘を打ち直す指先は震えていた。
音は近づき、分厚い扉の外で何かが開く音。足が軋み、低い男の声が「まだか」と呟く。景嵐は耳を澄ます。赤狼が外で小さく咳をして、番人の注意をそらしているのが伝わってくる。歩みは室内を通り過ぎる、――だが扉の向こうで止まったのは別の足音だった。巡回が予想より早く戻ったのだ。
霧影は一瞬の判断を下す。天井板のすぐ外、屋根の縁に用意してあった細いロープを引き、赤狼と打ち合わせた抜け道へと滑り降りる構えを取る。赤狼の笛が短く三度鳴った――緊急の合図だ。だが窓の外には影があり、そこを抜けるには時間がかかる。景嵐は思い切って天井板を押し破り、静かに外へ降りようとした。
その瞬間、扉が勢いよく開き、中年の側近が立っていた。顔を挙げた彼の視線は室内の乱れに向かう。だが、廊下側で赤狼が大声を上げ、扉の外で喧嘩を始めたかのように見せかける。門番が外へ向く。側近は一瞬戸惑い、その隙に霧影は屋根伝いに外へ抜け、景嵐は裏口へ飛び降りる。跳躍は鋭く、足場を掴んで滑るように屋根を伝って逃げる。赤狼はすでに荷車の陰に証拠を抱え、低く笑いながら彼らを迎えに出る。
三人は石畳に這い降り、息を整える。空には月が戻り、雲の切れ間から銀色の光が差した。景嵐は胸の内を確認する。小瓶の布、紙端の束、封書の角――どれも重い。だが確実にファルトの陰を指し示す痕跡であった。
「取れたか」赤狼が低く問う。
景嵐は短く頷いた。「ああ。これで親玉の顔の一角を剥がせる。だがまだ決定打ではない。侍女たちと繋ぎ合わせる必要がある」
霧影は紙端を取り出し、蝋印の一片を見つめる。目に光が戻る。「この封蝋の印――ヴェルリカ側でも特定の家の紋だ。繋げれば、受領の事実が白日の下に出ます」
赤狼は唇を噛み、やがて深く息を吐いた。「よし。戻るか。だが次はもっと大胆に行く。奴が油断する瞬間を作らねばならん」
三人は夜の影に紛れて拠点へと戻った。胸の内には勝利の予感と、同時に迫る危険の重さがあった。だが確かなのは一つ――動きは始まった。ファルトの網に穴が開き始めたのだ。
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