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第一章
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そう、眠れないんだ…眠れないのに…!
「あれ?寝ないな~、なんでだろ?とんとんしてるのにな~」
こんなに広いベッドなのに抱き合う体勢で密着しているこの状況に冷や汗が止まらない
な、なんでこんな事になった…?
確か、そうぼーっとしている間に夕方になって、この男が帰ってきたんだ。その後いきなり椅子に座らされて、夕飯とやらを食べさせられた。
……嫌がるからってなにもスプーンを口に突っ込まなくてもいいだろ?俺に食欲なんてあるわけ…いやまあ、味は悪くないというか、ずっとカップ麺ばかりだったから手作りの温かいご飯に内心じ~んときてしまったけどそれとこれは別だ。
その後も構い倒されて辟易としてたら夜になって、解放されるのかと思ったら腕を引っ張られてこうなった。
いや待て意味が分からない。
「…あ、あの…こ、これは…?」
「うん?これ?寝かしつけだけど?」
恐る恐る口を開いたが、相手の意図は変わらず分からないままだ。というか寝かしつけ?俺に??なんで?
「あ、あの俺、子供じゃ…ないです…」
だからやめてくれと言外に伝えても
「知ってる~。でもさ、僕は大人でもいけると思うんだよね~。ほら、とんと~ん。もう遅いから早く寝ようねえ」
とのらりくらり。何が目的だ…?監視か?いやそれなら監視カメラとかで十分だ。わざわざ布団に入ってきている以上、何かあるはず……
なのに全く見当がつかない。
ああ気になる。一定のリズムでとんとんとされる背中がむず痒い。ごっこ遊びでもしようってのか?
「今日…」
…!思考に耽っていた体がビクッと反応する。な、なんだ?今日?何を言うつもりだ?
緊張と恐怖で逃げ出したくなる体をなんとか留め、覚悟を決める…が。
「今日ちゃんとお留守番できて偉かったねぇ。晩ごはんもちゃんと食べれたし、ちょ~すごい。さすが僕の真昼くん。なでなでしてあげる~」
「…………」
言葉通り成人男性の頭を撫でる目の前の成人男性につい顔を顰めそうになる。
また変なことを…留守番なんてする気なかったんだこっちは…夕飯だって別に…というか、払いのけていいだろうか。
存外、柔く触れては、髪を梳いていく手を。
ひんやりしていると思っていたが、長く触れていると、確かに熱を持っているのがじんわりと伝わってくる。
この男。あんまりにも恐ろしいから心の隅で人間じゃなくて、悪魔とか邪悪な魔物なんじゃなかとか考えていたが、温かで心地良いそれは確かに人間のものだと感じた。感じたが…
……………うん…やっぱり怖いし、払いのけるのはやめておこう。
というかさっきから、気まずい……この状況でずっと無言だともう考えることがつきそうだ。目の前奴はさっきまで散々喋ってたのに急に喋らなくなったし。
体は抱きしめられたままで身動き取れないし。
…よし、取り敢えず寝たふりでもしよう。この男は寝かしつけが目標なはずなんだから、その通りにすれば満足して自室とかに戻る。だろ…多分。
不安を抱えながらも目を閉じてみる。とふっと微かに笑い声が聞こえた。
その吐息が額に振れて思わず肩が跳ねてしまうとまた笑い声が聞こえてくる。
うっ…いやこんなに人と距離が近いのは両親以外初めてなんだから仕方ないだろ…!俺、恋人とかできたこないし…寂しいこと思い出すなよ俺。
いやだって落ち着かないんだよ…
目を閉じたせいか
布が擦れる音とか
呼吸音とか
自分の脈の音が
響いて
なんだろう…
なんというか
なんという…か
あれだ…あの…
「…やっぱり空っぽ…したら…で……だから……かわいいね?…」
から…?……きこ、えない……
から……?
から……
じゃない!!!
パチッ
と目が開く。
な、なんか眠る寸前までいった気が…。
危ないな…また悪夢を見るところだった。それに得体の知れない奴の目の前で寝る、わけ…には?
「………………?」
あの男がいない。
というか
これは、いったい…どういうことだ?
何故か重だるい瞼にカーテンの隙間からやたら眩しく差し込む光。
渇いている喉に、ぼんやりする頭。
こ、こここれは…
朝に、なってる???
悪夢も見ずに寝れたっていうのか?俺が?
思考が停止してしまった俺の視界が、今見たくなかった顔で埋め尽くされる。にこにこと上機嫌そうな顔にはくるりと円を描く髪の毛が張り付いている。全体的に寝癖でボサボサだ。
「おはよ~真昼くん。随分ぐっすりだったね~お疲れ様だったのかなぁ」
「………………???」
ぐ、ぐっすり…?俺が…?いっつも中途覚醒ばっかな俺が…?
「まだ眠いのぉ?でもだめだよ、もう起きて。朝食もうできてるよ?早くしないと一緒にご飯たべれないよ~」
愕然としている間にグイグイと強引に引っ張っられて体を起こされる。その刺激に現実に戻ってきそうだったのに
「おはよ~。今日も仲良くしようね」
いつの間にか間近にある顔に驚く間もなく、リップ音がちゅっと響いて、唇同士が触れる感触に、戻りかけていた思考回路は完全にショートした。
つまり気絶した。
次に目覚めた時、男はとても拗ねた顔しながら、夕飯は絶対一緒に食べるからねと言い残して仕事に出かけて行った。
その日は一日中もう帰ってくるなと本気で祈ったが、残念ながらその後も強制的に抱きしめられながら就寝させられる日が続いた。この男と寝ると何故か、本当に何故か悪夢を見ない。
最初は認めたくなかったが、男と寝ないと相変わらず寝れないことや、何日も続く安眠がそれを裏付ける証拠となってしまった。
認めざるを得ない。男が俺の心の底から求めていた安眠に何かしら関係しているということを。
だが理由が分からない。まさか睡眠薬を入れられているわけでもないだろう。メリットがなさ過ぎる。
というか俺は男について何も知らなすぎる。名前も、年齢も、性格も、なにを考えて、自分の物に執着しているのか、なぜ、俺を寝かしつけることに至ったのか。
あまりにも情報が足りないが、これから幾らでもチャンスがある。こんなに近くに居させれられるのなら嫌でも男の情報を知ることができるはず。
俺はまだ諦めてない。今は下手に行動は起こせないけどいつか、きっと逃げ出すチャンスが…くる…はず…だよ、な?
きっと、大丈夫だ。
大丈夫
だが俺の思いと裏腹に何の進展も起きず数日が経っていく。
1日
「真昼くんお風呂入る?」
「え?入っていいん、ですか?」
「もちろん。でも鎖は僕が持って見守るけど。いいよね?」
「…………」
「あ、着替えはちゃんと真昼くん用にサイズぴったりなの買ってあるから新品だよ?安心してね」
「…………………………」
2日
「あの…まだ…寝ないんですか…?」
「え~もうちょっと遊ぼうよ。あ、もしかしてこのゲーム面白くない?」
「え、いえ…面白いと…思います。けど」
「やった~!じゃあもう一回やろぉ。次真昼くんからね。その間にお菓子持ってくるから」
バタバタバタ。ガチャ
「……もう三時間もやってるのによく飽きないな…」
3日
「ほらあ~ん」
「…独りで食べれます」
「でもこっちのほうが楽しいでしょ?ほら口開けて?」
「……………」
じーーー。
「…っ……せめて、こっちがいいです…」
「…にんじん?にんじんが好きなの?えぇかわいい~!初めて知ったぁ。他は?他になんかない?」
「………肉…」
「急に肉食!いいねぇ。今日さっそく買ってくる!」
「え、いやべつに…」
「他は?何が好きで何が嫌い?教えて?甘いのはすき?それとも辛いの?あ、飲み物とかは?苦いの?甘いの?炭酸は?」
「~~っ」
ぱくっ
「……た、たべた…っ!?え、も、もっかい!もっかい!」
「ごちそうさまでした…じゃあ俺はこれで…」
「ええ!ちょっとまってまだ全然食べてないでしょ!」
4日
「早く仕事にいってくださいぃ!!」
「やだぁ!真昼くんとずっと一緒に居る~!ほらぎゅ~ってしよ!」
「そ、それよりも!寝癖またついてますよ…!」
「え~また?真昼くん直して~」
「…お断りします」
「なんで~!」
そして5日目。
俺は焦っていた。暴力を振るわれるでもなく、何かを強制されるでもなく続くぬるま湯のような日々に。
だから進展のなさに痺れを切らして、思い切って本人に直接聞いてしまった。あんたは誰で、どんなメリットがあって俺の衣食住やらを面倒見ているのかと。
そしたらとても緊張していたのが馬鹿らしくなるほど男はあっけらかんと答えた。
「うわ~嬉しいなぁ僕のこと知りたいって思ってくれたんだ?いいよ教えてあげる」
膝枕してくれたらね。
「は?」
答えになってない答えを
「わ、真昼くんの太もも思ったより柔らか~い」
今日も変わらずベットの上。唯一おかしいのは俺の太ももの上に男の頭が乗っかっていることだ。
「……最近は運動してなかったですし…」
ちょっと太ったというかなんというか…て何言ってんだ俺!やっぱ飲む条件間違えたか?…あと太もも触るのやめ、いやこれ揉んでるだろ!
「あの…揉まないでください…」
ゾワゾワするんだよ…。
「えぇ~なんで?僕の事知りたいんでしょ~?ならもっと堪能させてくれないと」
クスクスと上機嫌に笑みを溢す男に呆れるが、情報の為だと諦める。そうこれは情報収集の為なんだから。
「…別に、良いですけど…約束通り、教えてもらえるんですよね」
「うん。いいよ~何について知りたい?」
男は遊戯をする子供のような顔をして、首を傾げた。
その動きのせいで俺の太ももは髪のチクチクを味わったが、そんな事はいい。
な、何を最初に聞くべきか…?一番知りたいこと?いや最初は軽く?気が変わる前に何としてでも聞かなければ…!ええと…!
「………お名前は」
ビビった…これは完全にチキンだ。よりにもよって名前って…。
落ち込む俺を見てさっきから男の肩が微かに揺れている。ビビリで悪かったな!
熱くなる頬を誤魔化すようにジトッと見つめると、ようやく口を開いた。
「…確かに名乗ってなかったね~。名前かぁ教えてもいいけど…そうだ。真昼くんが決めて?…あ、待って誤魔化してるわけじゃないよ?ただ、名前が僕の物じゃないから呼ばれたくないだけ」
一旦言葉を区切ると、疑問符しか頭に浮かばない俺の手に太ももに置いてあった手を絡みつけてくる。
「僕の家って気持ち悪くてさ~。十代ごとに名前使い回してるの。一郎二郎、十郎までいったら十一番目は一郎みたいな。繁栄を築いた先祖にあやかりたいんだろうけど、他人の名前を背負わせるなんてさ。…初代の何々様は~ってうるさいんだよ?」
くるくると円を描くように指を回しながら説明すると、こちらを見上げてくる。
「だから名前も僕のじゃないの。こんな汚れまみれな名前。だから真昼くんには呼ばれたくない。ね?お願い」
「…きゅ、急にそんなこと言われたって…」
だってどうして、出会って数日足らずの奴にそんな話を…?それって大分心の柔い所のものじゃないのか?
やたらと真剣な顔に困惑してしまう。
どうしたらいいのか分からず言葉に詰まっていると、焦れたように矢継ぎ早に言葉を放り投げてくる。
「ね~おねがい!真昼くんが始めた僕の人生なんだから真昼くんが名付けて当然でしょ?ね?ね?」
起き上がってはぐいっと顔を近づけてくる。近い近い!というか!
「ちょちょちょ!ちょっとなんですかそれ!あなたの人生を始めたつもりなんてないんですけど!あなた何歳ですか!!」
「え?言ってなかったっけ?あのね。実はあの時、僕も死のうかなって思って、調査のついでにあそこに下見しに行ってたんだよね~」
「え」
「だから屋上にわざわざ行ったんだ~。もうすぐ潰れる会社なら何かあっても後ぐされがないし。でも真昼くんを見てから気が変わったというか、以前の人生全部吹っ飛んだんだぁ!あんなに人が死ぬのは勿体ないって思ったの初めてだったよ。あの時、心臓がどくどくって、汗がどばどは~ってなって、ああ生きてるなって初めて思った。ほら、僕の人生を始めてるでしょ?」
……こめかみが痛い…。この人はなんでそう情報を一度に大量にぶっこんでくるんだ…。は?死のうとしてた??人生勝ち組イケメンが?
俺と同じように?
あ、ありえないだろ…またからかって…る様にはみえないけど…
もし
万が一
本当にそうなら
俺にはどこに向かっているのか分からなかった目線の先が、ようやく理解できそうな気がする。
だから知りたかった
「どうして…死にたかったんですか」
聞いたはいいものの気まずくて目を逸らすと、元々近かった顔が更にに近づいたのが空気の揺れで分かった。
丁度耳元辺りに囁きかけてきた。
「いままでの人生僕のものじゃなかったから」
疲れちゃったんだ~。ま、真昼くんを手に入れてから元気だけどね。
そう溢すと、それ以上言うつもりはないようで、肩に頭を乗せてくる。
あんなにペラペラ喋ってたくせに何なんだ…重すぎるだろ。
そんな闇を俺が吹き飛ばした…?こんな何の取り柄もないような俺が…?
いや待て、だってそれじゃあ、俺があの時居なかったら…?
ああ駄目だ受け止めきれない…聞かなかったことにして今すぐ逃げ出したいのに、それもいつの間にか背中に回っている腕によって叶わない。
「…ね~それよりも名前。名前が欲しいよ。くれるまで、離さないから」
きつく抱きしめてくる腕に焦って口を滑らす
「あの!…親は…?親にはつけてもらえないんですか?」
言いいながら気づいてしまった。そんなすぐ思いつくようなこと、苦しんでいる当の本人が試さないわけないと。
「………つけてもらえると思う?」
自嘲的に笑うその顔は、寂しさなんてとうに擦り切れてしまったようだった。
そんな顔を見てしまえば、膨れ上がってくるのは罪悪感で…。
「……ご、ごめんなさい…」
「…大丈夫。真昼くんさえ居てくれれば」
甘えるように肩に乗る頭を擦り付けられると、感じなくていいはず焦りを覚える。
だって、男の言葉はいずれ崩れる。
俺は隙さえあればここを出ていきたいと思っているから。
どうにかして、両親には手を出さないようにできたら…それをどうすればできるのか、今はまだ何も分からないけど…それでもいつか逃げ出そうと。
でも
じゃあ、何故か俺に人生の軸を置くこいつは、俺が居なくなった後、どうするんだ…?
「…………………」
耳が痛いほどの静寂が辺りを包む。
今は、そんな事…考えてる場合じゃない、よな……。
さっきからお喋りがずっと喋らない。異常事態だ。
ちらりと横を盗み見ても、髪の毛に隠れて表情が見えない。
……………や、やべぇどうしよう。やっぱ俺の言葉で傷つけてしまったのか?
いつも何を考えているか分からない顔から哀愁が漂っている気がする。
常軌を逸したやばい奴とはいえ、人の傷を抉ってしまうという、とてつもない重罪に何か償わなければというエゴかもしれない何かがチラついてくる。
………名前?名前をつけるべきなのか…?俺が…?
取り敢えず考えてみる、か。
…す、数字が入るのは避けるべきだろ…?だから、え~と…俺の好きな単語とかでいいのかこれ…?
わかんねぇ~~…とつい窓の外の空を見ながら黄昏ると、唐突に思い出す。
そうだ、最近窓から見えたあれはどうだろう。
いい。語呂もいいし名前っぽい!
なにより意味が…
良いのを思いついてさっそく口を開くと
「…あ、あのおぅっ!?」
視界がぐるりと回ったかと思えば、突然襲いかかってくる体重に呆気なく負けて、マットレスに背中を受け止めてもらう羽目になった。
「な、なにするんで…すか……」
目を回しながらなんとかこの事態の元凶に焦点を合わせると、子供のようだった無邪気な顔に邪気が宿っていた。
なのに、顔は笑顔のまま。
さっきとはまるで違う空気がとても恐ろしくて、今すぐにでも逃げ出したかったが、手首を掴まれていて身動きが取れない。
やっぱ俺の発言のせいで怒ってるのか…?それとも名前考えるのに時間かけすぎたか…?
「…あの…ご、ごめんなさい……」
謝罪を口に出してみるが、何故か状況が改善する気がしない。
「謝らなくていいよ。真昼くんさえ居てくれれば他なんてどうでもいいから」
案の定意味の通らない理屈を通そうとしだした。
心底不思議そうに聞くもんだから、余計どうしていいか分からない。
「……じゃ、じゃあなんで」
こんな体勢に…
「名前、いつまで経ってもつけてくれないんだもん。何か間違えちゃったかな?どこが駄目だった?」
時間をかけすぎた方か…でもそんなに怖い雰囲気を出さなくてもよくないか…?
「あ、あのそれは」
俺が理由を話そうとすると被せるように言葉が降ってくる。
「僕の事、可哀想って思わなかった?」
「は」
手首を力強く掴まれる。顔は笑顔のままだった。
「俺がいてやらなきゃって思わなかった?」
笑顔のまま、俺に顔を近づけてくる。必死に顔を横に逸らしても何の抵抗にもならない。
「ちょっ…!まっ」
「名前をつけてあげようって思わなかった?」
濁った笑顔で、問い詰めてくる。それに何の意味があるのか分からない俺を置いて。
「どうして?ねえ答えて、どうして?どうしてだめなの?どうして思ってくれなの?なにがだめなの?僕のどこがいけないの?どこを直したらいいの?僕をっんむ?」
手で口を封じた。
実はさっきからちょっぴりイラッときていたのだ。
「…話そうとしてたのに、先に遮ったのはあなた、いや朔夜さんですからね」
だから少し意趣返しをした。何でもないように呼ぶと、目の前の瞳が大きく揺れた。
「……………」
必要なくなった手をどけると、口を薄っすら開けたまんまの呆けた表情が顕になった。
普段は見せないような姿に大分スッキリした。
「…………え?…あ、ごめん…もっかい、言ってくれる…?」
状況を読み込めないという様子でこちらを伺っている。
不安げに揺れる瞳は、ひたすらそれを求めていたから、仕方なくもう一度口に出すことにした。
「…朔夜。あなたの名前です。」
「あれ?寝ないな~、なんでだろ?とんとんしてるのにな~」
こんなに広いベッドなのに抱き合う体勢で密着しているこの状況に冷や汗が止まらない
な、なんでこんな事になった…?
確か、そうぼーっとしている間に夕方になって、この男が帰ってきたんだ。その後いきなり椅子に座らされて、夕飯とやらを食べさせられた。
……嫌がるからってなにもスプーンを口に突っ込まなくてもいいだろ?俺に食欲なんてあるわけ…いやまあ、味は悪くないというか、ずっとカップ麺ばかりだったから手作りの温かいご飯に内心じ~んときてしまったけどそれとこれは別だ。
その後も構い倒されて辟易としてたら夜になって、解放されるのかと思ったら腕を引っ張られてこうなった。
いや待て意味が分からない。
「…あ、あの…こ、これは…?」
「うん?これ?寝かしつけだけど?」
恐る恐る口を開いたが、相手の意図は変わらず分からないままだ。というか寝かしつけ?俺に??なんで?
「あ、あの俺、子供じゃ…ないです…」
だからやめてくれと言外に伝えても
「知ってる~。でもさ、僕は大人でもいけると思うんだよね~。ほら、とんと~ん。もう遅いから早く寝ようねえ」
とのらりくらり。何が目的だ…?監視か?いやそれなら監視カメラとかで十分だ。わざわざ布団に入ってきている以上、何かあるはず……
なのに全く見当がつかない。
ああ気になる。一定のリズムでとんとんとされる背中がむず痒い。ごっこ遊びでもしようってのか?
「今日…」
…!思考に耽っていた体がビクッと反応する。な、なんだ?今日?何を言うつもりだ?
緊張と恐怖で逃げ出したくなる体をなんとか留め、覚悟を決める…が。
「今日ちゃんとお留守番できて偉かったねぇ。晩ごはんもちゃんと食べれたし、ちょ~すごい。さすが僕の真昼くん。なでなでしてあげる~」
「…………」
言葉通り成人男性の頭を撫でる目の前の成人男性につい顔を顰めそうになる。
また変なことを…留守番なんてする気なかったんだこっちは…夕飯だって別に…というか、払いのけていいだろうか。
存外、柔く触れては、髪を梳いていく手を。
ひんやりしていると思っていたが、長く触れていると、確かに熱を持っているのがじんわりと伝わってくる。
この男。あんまりにも恐ろしいから心の隅で人間じゃなくて、悪魔とか邪悪な魔物なんじゃなかとか考えていたが、温かで心地良いそれは確かに人間のものだと感じた。感じたが…
……………うん…やっぱり怖いし、払いのけるのはやめておこう。
というかさっきから、気まずい……この状況でずっと無言だともう考えることがつきそうだ。目の前奴はさっきまで散々喋ってたのに急に喋らなくなったし。
体は抱きしめられたままで身動き取れないし。
…よし、取り敢えず寝たふりでもしよう。この男は寝かしつけが目標なはずなんだから、その通りにすれば満足して自室とかに戻る。だろ…多分。
不安を抱えながらも目を閉じてみる。とふっと微かに笑い声が聞こえた。
その吐息が額に振れて思わず肩が跳ねてしまうとまた笑い声が聞こえてくる。
うっ…いやこんなに人と距離が近いのは両親以外初めてなんだから仕方ないだろ…!俺、恋人とかできたこないし…寂しいこと思い出すなよ俺。
いやだって落ち着かないんだよ…
目を閉じたせいか
布が擦れる音とか
呼吸音とか
自分の脈の音が
響いて
なんだろう…
なんというか
なんという…か
あれだ…あの…
「…やっぱり空っぽ…したら…で……だから……かわいいね?…」
から…?……きこ、えない……
から……?
から……
じゃない!!!
パチッ
と目が開く。
な、なんか眠る寸前までいった気が…。
危ないな…また悪夢を見るところだった。それに得体の知れない奴の目の前で寝る、わけ…には?
「………………?」
あの男がいない。
というか
これは、いったい…どういうことだ?
何故か重だるい瞼にカーテンの隙間からやたら眩しく差し込む光。
渇いている喉に、ぼんやりする頭。
こ、こここれは…
朝に、なってる???
悪夢も見ずに寝れたっていうのか?俺が?
思考が停止してしまった俺の視界が、今見たくなかった顔で埋め尽くされる。にこにこと上機嫌そうな顔にはくるりと円を描く髪の毛が張り付いている。全体的に寝癖でボサボサだ。
「おはよ~真昼くん。随分ぐっすりだったね~お疲れ様だったのかなぁ」
「………………???」
ぐ、ぐっすり…?俺が…?いっつも中途覚醒ばっかな俺が…?
「まだ眠いのぉ?でもだめだよ、もう起きて。朝食もうできてるよ?早くしないと一緒にご飯たべれないよ~」
愕然としている間にグイグイと強引に引っ張っられて体を起こされる。その刺激に現実に戻ってきそうだったのに
「おはよ~。今日も仲良くしようね」
いつの間にか間近にある顔に驚く間もなく、リップ音がちゅっと響いて、唇同士が触れる感触に、戻りかけていた思考回路は完全にショートした。
つまり気絶した。
次に目覚めた時、男はとても拗ねた顔しながら、夕飯は絶対一緒に食べるからねと言い残して仕事に出かけて行った。
その日は一日中もう帰ってくるなと本気で祈ったが、残念ながらその後も強制的に抱きしめられながら就寝させられる日が続いた。この男と寝ると何故か、本当に何故か悪夢を見ない。
最初は認めたくなかったが、男と寝ないと相変わらず寝れないことや、何日も続く安眠がそれを裏付ける証拠となってしまった。
認めざるを得ない。男が俺の心の底から求めていた安眠に何かしら関係しているということを。
だが理由が分からない。まさか睡眠薬を入れられているわけでもないだろう。メリットがなさ過ぎる。
というか俺は男について何も知らなすぎる。名前も、年齢も、性格も、なにを考えて、自分の物に執着しているのか、なぜ、俺を寝かしつけることに至ったのか。
あまりにも情報が足りないが、これから幾らでもチャンスがある。こんなに近くに居させれられるのなら嫌でも男の情報を知ることができるはず。
俺はまだ諦めてない。今は下手に行動は起こせないけどいつか、きっと逃げ出すチャンスが…くる…はず…だよ、な?
きっと、大丈夫だ。
大丈夫
だが俺の思いと裏腹に何の進展も起きず数日が経っていく。
1日
「真昼くんお風呂入る?」
「え?入っていいん、ですか?」
「もちろん。でも鎖は僕が持って見守るけど。いいよね?」
「…………」
「あ、着替えはちゃんと真昼くん用にサイズぴったりなの買ってあるから新品だよ?安心してね」
「…………………………」
2日
「あの…まだ…寝ないんですか…?」
「え~もうちょっと遊ぼうよ。あ、もしかしてこのゲーム面白くない?」
「え、いえ…面白いと…思います。けど」
「やった~!じゃあもう一回やろぉ。次真昼くんからね。その間にお菓子持ってくるから」
バタバタバタ。ガチャ
「……もう三時間もやってるのによく飽きないな…」
3日
「ほらあ~ん」
「…独りで食べれます」
「でもこっちのほうが楽しいでしょ?ほら口開けて?」
「……………」
じーーー。
「…っ……せめて、こっちがいいです…」
「…にんじん?にんじんが好きなの?えぇかわいい~!初めて知ったぁ。他は?他になんかない?」
「………肉…」
「急に肉食!いいねぇ。今日さっそく買ってくる!」
「え、いやべつに…」
「他は?何が好きで何が嫌い?教えて?甘いのはすき?それとも辛いの?あ、飲み物とかは?苦いの?甘いの?炭酸は?」
「~~っ」
ぱくっ
「……た、たべた…っ!?え、も、もっかい!もっかい!」
「ごちそうさまでした…じゃあ俺はこれで…」
「ええ!ちょっとまってまだ全然食べてないでしょ!」
4日
「早く仕事にいってくださいぃ!!」
「やだぁ!真昼くんとずっと一緒に居る~!ほらぎゅ~ってしよ!」
「そ、それよりも!寝癖またついてますよ…!」
「え~また?真昼くん直して~」
「…お断りします」
「なんで~!」
そして5日目。
俺は焦っていた。暴力を振るわれるでもなく、何かを強制されるでもなく続くぬるま湯のような日々に。
だから進展のなさに痺れを切らして、思い切って本人に直接聞いてしまった。あんたは誰で、どんなメリットがあって俺の衣食住やらを面倒見ているのかと。
そしたらとても緊張していたのが馬鹿らしくなるほど男はあっけらかんと答えた。
「うわ~嬉しいなぁ僕のこと知りたいって思ってくれたんだ?いいよ教えてあげる」
膝枕してくれたらね。
「は?」
答えになってない答えを
「わ、真昼くんの太もも思ったより柔らか~い」
今日も変わらずベットの上。唯一おかしいのは俺の太ももの上に男の頭が乗っかっていることだ。
「……最近は運動してなかったですし…」
ちょっと太ったというかなんというか…て何言ってんだ俺!やっぱ飲む条件間違えたか?…あと太もも触るのやめ、いやこれ揉んでるだろ!
「あの…揉まないでください…」
ゾワゾワするんだよ…。
「えぇ~なんで?僕の事知りたいんでしょ~?ならもっと堪能させてくれないと」
クスクスと上機嫌に笑みを溢す男に呆れるが、情報の為だと諦める。そうこれは情報収集の為なんだから。
「…別に、良いですけど…約束通り、教えてもらえるんですよね」
「うん。いいよ~何について知りたい?」
男は遊戯をする子供のような顔をして、首を傾げた。
その動きのせいで俺の太ももは髪のチクチクを味わったが、そんな事はいい。
な、何を最初に聞くべきか…?一番知りたいこと?いや最初は軽く?気が変わる前に何としてでも聞かなければ…!ええと…!
「………お名前は」
ビビった…これは完全にチキンだ。よりにもよって名前って…。
落ち込む俺を見てさっきから男の肩が微かに揺れている。ビビリで悪かったな!
熱くなる頬を誤魔化すようにジトッと見つめると、ようやく口を開いた。
「…確かに名乗ってなかったね~。名前かぁ教えてもいいけど…そうだ。真昼くんが決めて?…あ、待って誤魔化してるわけじゃないよ?ただ、名前が僕の物じゃないから呼ばれたくないだけ」
一旦言葉を区切ると、疑問符しか頭に浮かばない俺の手に太ももに置いてあった手を絡みつけてくる。
「僕の家って気持ち悪くてさ~。十代ごとに名前使い回してるの。一郎二郎、十郎までいったら十一番目は一郎みたいな。繁栄を築いた先祖にあやかりたいんだろうけど、他人の名前を背負わせるなんてさ。…初代の何々様は~ってうるさいんだよ?」
くるくると円を描くように指を回しながら説明すると、こちらを見上げてくる。
「だから名前も僕のじゃないの。こんな汚れまみれな名前。だから真昼くんには呼ばれたくない。ね?お願い」
「…きゅ、急にそんなこと言われたって…」
だってどうして、出会って数日足らずの奴にそんな話を…?それって大分心の柔い所のものじゃないのか?
やたらと真剣な顔に困惑してしまう。
どうしたらいいのか分からず言葉に詰まっていると、焦れたように矢継ぎ早に言葉を放り投げてくる。
「ね~おねがい!真昼くんが始めた僕の人生なんだから真昼くんが名付けて当然でしょ?ね?ね?」
起き上がってはぐいっと顔を近づけてくる。近い近い!というか!
「ちょちょちょ!ちょっとなんですかそれ!あなたの人生を始めたつもりなんてないんですけど!あなた何歳ですか!!」
「え?言ってなかったっけ?あのね。実はあの時、僕も死のうかなって思って、調査のついでにあそこに下見しに行ってたんだよね~」
「え」
「だから屋上にわざわざ行ったんだ~。もうすぐ潰れる会社なら何かあっても後ぐされがないし。でも真昼くんを見てから気が変わったというか、以前の人生全部吹っ飛んだんだぁ!あんなに人が死ぬのは勿体ないって思ったの初めてだったよ。あの時、心臓がどくどくって、汗がどばどは~ってなって、ああ生きてるなって初めて思った。ほら、僕の人生を始めてるでしょ?」
……こめかみが痛い…。この人はなんでそう情報を一度に大量にぶっこんでくるんだ…。は?死のうとしてた??人生勝ち組イケメンが?
俺と同じように?
あ、ありえないだろ…またからかって…る様にはみえないけど…
もし
万が一
本当にそうなら
俺にはどこに向かっているのか分からなかった目線の先が、ようやく理解できそうな気がする。
だから知りたかった
「どうして…死にたかったんですか」
聞いたはいいものの気まずくて目を逸らすと、元々近かった顔が更にに近づいたのが空気の揺れで分かった。
丁度耳元辺りに囁きかけてきた。
「いままでの人生僕のものじゃなかったから」
疲れちゃったんだ~。ま、真昼くんを手に入れてから元気だけどね。
そう溢すと、それ以上言うつもりはないようで、肩に頭を乗せてくる。
あんなにペラペラ喋ってたくせに何なんだ…重すぎるだろ。
そんな闇を俺が吹き飛ばした…?こんな何の取り柄もないような俺が…?
いや待て、だってそれじゃあ、俺があの時居なかったら…?
ああ駄目だ受け止めきれない…聞かなかったことにして今すぐ逃げ出したいのに、それもいつの間にか背中に回っている腕によって叶わない。
「…ね~それよりも名前。名前が欲しいよ。くれるまで、離さないから」
きつく抱きしめてくる腕に焦って口を滑らす
「あの!…親は…?親にはつけてもらえないんですか?」
言いいながら気づいてしまった。そんなすぐ思いつくようなこと、苦しんでいる当の本人が試さないわけないと。
「………つけてもらえると思う?」
自嘲的に笑うその顔は、寂しさなんてとうに擦り切れてしまったようだった。
そんな顔を見てしまえば、膨れ上がってくるのは罪悪感で…。
「……ご、ごめんなさい…」
「…大丈夫。真昼くんさえ居てくれれば」
甘えるように肩に乗る頭を擦り付けられると、感じなくていいはず焦りを覚える。
だって、男の言葉はいずれ崩れる。
俺は隙さえあればここを出ていきたいと思っているから。
どうにかして、両親には手を出さないようにできたら…それをどうすればできるのか、今はまだ何も分からないけど…それでもいつか逃げ出そうと。
でも
じゃあ、何故か俺に人生の軸を置くこいつは、俺が居なくなった後、どうするんだ…?
「…………………」
耳が痛いほどの静寂が辺りを包む。
今は、そんな事…考えてる場合じゃない、よな……。
さっきからお喋りがずっと喋らない。異常事態だ。
ちらりと横を盗み見ても、髪の毛に隠れて表情が見えない。
……………や、やべぇどうしよう。やっぱ俺の言葉で傷つけてしまったのか?
いつも何を考えているか分からない顔から哀愁が漂っている気がする。
常軌を逸したやばい奴とはいえ、人の傷を抉ってしまうという、とてつもない重罪に何か償わなければというエゴかもしれない何かがチラついてくる。
………名前?名前をつけるべきなのか…?俺が…?
取り敢えず考えてみる、か。
…す、数字が入るのは避けるべきだろ…?だから、え~と…俺の好きな単語とかでいいのかこれ…?
わかんねぇ~~…とつい窓の外の空を見ながら黄昏ると、唐突に思い出す。
そうだ、最近窓から見えたあれはどうだろう。
いい。語呂もいいし名前っぽい!
なにより意味が…
良いのを思いついてさっそく口を開くと
「…あ、あのおぅっ!?」
視界がぐるりと回ったかと思えば、突然襲いかかってくる体重に呆気なく負けて、マットレスに背中を受け止めてもらう羽目になった。
「な、なにするんで…すか……」
目を回しながらなんとかこの事態の元凶に焦点を合わせると、子供のようだった無邪気な顔に邪気が宿っていた。
なのに、顔は笑顔のまま。
さっきとはまるで違う空気がとても恐ろしくて、今すぐにでも逃げ出したかったが、手首を掴まれていて身動きが取れない。
やっぱ俺の発言のせいで怒ってるのか…?それとも名前考えるのに時間かけすぎたか…?
「…あの…ご、ごめんなさい……」
謝罪を口に出してみるが、何故か状況が改善する気がしない。
「謝らなくていいよ。真昼くんさえ居てくれれば他なんてどうでもいいから」
案の定意味の通らない理屈を通そうとしだした。
心底不思議そうに聞くもんだから、余計どうしていいか分からない。
「……じゃ、じゃあなんで」
こんな体勢に…
「名前、いつまで経ってもつけてくれないんだもん。何か間違えちゃったかな?どこが駄目だった?」
時間をかけすぎた方か…でもそんなに怖い雰囲気を出さなくてもよくないか…?
「あ、あのそれは」
俺が理由を話そうとすると被せるように言葉が降ってくる。
「僕の事、可哀想って思わなかった?」
「は」
手首を力強く掴まれる。顔は笑顔のままだった。
「俺がいてやらなきゃって思わなかった?」
笑顔のまま、俺に顔を近づけてくる。必死に顔を横に逸らしても何の抵抗にもならない。
「ちょっ…!まっ」
「名前をつけてあげようって思わなかった?」
濁った笑顔で、問い詰めてくる。それに何の意味があるのか分からない俺を置いて。
「どうして?ねえ答えて、どうして?どうしてだめなの?どうして思ってくれなの?なにがだめなの?僕のどこがいけないの?どこを直したらいいの?僕をっんむ?」
手で口を封じた。
実はさっきからちょっぴりイラッときていたのだ。
「…話そうとしてたのに、先に遮ったのはあなた、いや朔夜さんですからね」
だから少し意趣返しをした。何でもないように呼ぶと、目の前の瞳が大きく揺れた。
「……………」
必要なくなった手をどけると、口を薄っすら開けたまんまの呆けた表情が顕になった。
普段は見せないような姿に大分スッキリした。
「…………え?…あ、ごめん…もっかい、言ってくれる…?」
状況を読み込めないという様子でこちらを伺っている。
不安げに揺れる瞳は、ひたすらそれを求めていたから、仕方なくもう一度口に出すことにした。
「…朔夜。あなたの名前です。」
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