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第二章
二話
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まさか少女の言った「すぐソコ」がキロ単位あるなんて…恐るべし田舎!天使の施しで回復したとはいえ、さっきまでヘロヘロだった身には直射日光の元、数キロ歩くのはきついっス。やっぱり天使じゃなくて妖怪っス!悪魔っス!
山の麓の鳥居をくぐり、これまた200段ほあるんじゃないかっていう石段を上った先には、こじんまりとした神社があった。
『ここが私の家よ。ようこそひょうたん神社へ。紹介が遅れたわね。私はチスイ。ココの神主兼守り神よ。』
少女は振り返りこう言ってお辞儀をした。あんまりこの国の宗教に詳しくないけどちょっと引っかかる。守り神?祭神とかご神体じゃなくて?
『あぁ、ありがとうございます。私はエイミィっていいます。』
少し疑問に思いながらとりあえず空返事気味に言葉を返す。確かにチスイと名乗った少女をよく見てみるとなんか神々しいオーラ的な感じもしてきた。まぁいっか。
社務所に併設されたチスイの自宅に通された。するとそこには神社に似つかわしくない古典的メイドさんが主の帰りを待っていた。
『お帰りなさいませお嬢様。…そちらの方は?』
メイドさんが私の方をみて営業スマイルと怪訝フェイスの混じった顔をする。確かに私みたいな怪しいバックパッカーなんて連れてきたら怪しまれるわよね。
『ただいま風美。この子はウチの近くで行き倒れそうになってたから拾ってきたの。エイミィって言ったかしら?紹介するわね。ウチの侍女の風美よ。』
チスイに紹介されたメイドさんは見事なカーテシーを披露しながら自己紹介してくれた。
『お初にお目にかかりますエイミィ様。わたくしチスイ様にお仕えするメイドの風美と申します。』
なんか神社っぽくない雰囲気だけど…えらい美人さんだから許しちゃう。
居間でお茶をすすりながらこれまでの経緯をチスイと風美さんに説明する。当てもなく無一文でフラフラしてる現状を説明するのはチョット恥ずかしいけどね。
『若いのに大変ねぇ。そうだわ、アナタしばらくここに居なさいな。風美の手伝いしてくれるならここに置いてあげる。』
チスイが提案してくれた。ありがたいですぅ。今夜泊まる宿にすら困っていたところだったから二つ返事でお願いした。
『じゃあ決まりね。あとはウチに泊まるならこの神社の説明も必要ね。』
そう言ってこのひょうたん神社について説明してくれた。
ここひょうたん神社は境内にあるこの地域全体の水脈・龍脈の穴点上にあるひょうたん池を表向きご神体として祀っているとのこと。池そのものには神性がなく、その池を守るため元々西洋の吸血鬼だったチスイが守り神としてこの神社の先代から神性を授かって受け継いだこと。風美さんも妖怪でヨーロッパの実家にいた時からの付き合いとのこと。氏子も結構いて地元の人々がちょくちょく参拝に来るくらいは信仰されているとのこと。あといろいろ…
説明が終わるころには日が傾き、外が暗くなってきた。風美は台所で夕飯の支度を始めている。
『…っと、そろそろ夕飯だし私は夕拝に行ってくるわね。一応神主だし。アナタはここで待っていなさいな。』
チスイはそう言ったけど何もせずにタダ飯は申し訳ないので何か手伝えることはないですか?と聞くと、
『じゃあ境内の掃き掃除でもしてもらおうかしら。』
とエプロンと箒を渡された。エプロンにはデカデカと【ひょうたん神社】とプリントされている。ちょっと恥ずかしいけどいきなり巫女服を着せられるよりかはマシかな?
山の麓の鳥居をくぐり、これまた200段ほあるんじゃないかっていう石段を上った先には、こじんまりとした神社があった。
『ここが私の家よ。ようこそひょうたん神社へ。紹介が遅れたわね。私はチスイ。ココの神主兼守り神よ。』
少女は振り返りこう言ってお辞儀をした。あんまりこの国の宗教に詳しくないけどちょっと引っかかる。守り神?祭神とかご神体じゃなくて?
『あぁ、ありがとうございます。私はエイミィっていいます。』
少し疑問に思いながらとりあえず空返事気味に言葉を返す。確かにチスイと名乗った少女をよく見てみるとなんか神々しいオーラ的な感じもしてきた。まぁいっか。
社務所に併設されたチスイの自宅に通された。するとそこには神社に似つかわしくない古典的メイドさんが主の帰りを待っていた。
『お帰りなさいませお嬢様。…そちらの方は?』
メイドさんが私の方をみて営業スマイルと怪訝フェイスの混じった顔をする。確かに私みたいな怪しいバックパッカーなんて連れてきたら怪しまれるわよね。
『ただいま風美。この子はウチの近くで行き倒れそうになってたから拾ってきたの。エイミィって言ったかしら?紹介するわね。ウチの侍女の風美よ。』
チスイに紹介されたメイドさんは見事なカーテシーを披露しながら自己紹介してくれた。
『お初にお目にかかりますエイミィ様。わたくしチスイ様にお仕えするメイドの風美と申します。』
なんか神社っぽくない雰囲気だけど…えらい美人さんだから許しちゃう。
居間でお茶をすすりながらこれまでの経緯をチスイと風美さんに説明する。当てもなく無一文でフラフラしてる現状を説明するのはチョット恥ずかしいけどね。
『若いのに大変ねぇ。そうだわ、アナタしばらくここに居なさいな。風美の手伝いしてくれるならここに置いてあげる。』
チスイが提案してくれた。ありがたいですぅ。今夜泊まる宿にすら困っていたところだったから二つ返事でお願いした。
『じゃあ決まりね。あとはウチに泊まるならこの神社の説明も必要ね。』
そう言ってこのひょうたん神社について説明してくれた。
ここひょうたん神社は境内にあるこの地域全体の水脈・龍脈の穴点上にあるひょうたん池を表向きご神体として祀っているとのこと。池そのものには神性がなく、その池を守るため元々西洋の吸血鬼だったチスイが守り神としてこの神社の先代から神性を授かって受け継いだこと。風美さんも妖怪でヨーロッパの実家にいた時からの付き合いとのこと。氏子も結構いて地元の人々がちょくちょく参拝に来るくらいは信仰されているとのこと。あといろいろ…
説明が終わるころには日が傾き、外が暗くなってきた。風美は台所で夕飯の支度を始めている。
『…っと、そろそろ夕飯だし私は夕拝に行ってくるわね。一応神主だし。アナタはここで待っていなさいな。』
チスイはそう言ったけど何もせずにタダ飯は申し訳ないので何か手伝えることはないですか?と聞くと、
『じゃあ境内の掃き掃除でもしてもらおうかしら。』
とエプロンと箒を渡された。エプロンにはデカデカと【ひょうたん神社】とプリントされている。ちょっと恥ずかしいけどいきなり巫女服を着せられるよりかはマシかな?
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