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第14話 グラティア辺境伯
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グラティア辺境伯の部屋に案内されるが、そこには誰も居なかった。
「いないぞ~?」
メイドが部屋の中央に立って、クルっとこっちを向く。
「はじめまして、わたくしはマルガリータ。元勇者アウルムさん、聖女のフルク様、ようこそ我が家へ。歓迎いたしますわ」
メイドさんがスカートをつまんで丁寧に挨拶する。
「……は、はい? いや、俺はグラティア辺境伯に会いに来たんだが」
「ええ、わたくしです」
「!? ……メ、メイドさんの格好してるのに?」
コクっとマルガリータさん……グラティア辺境伯は頷いた。うそでしょ……このカチューシャつけてフリフリのメイド服の子が!?
フルクも俺と同じように衝撃を受けていた。
「当家はメイドがいないので。なので、わたくしが代わりにメイドをしています……といいますか、身を潜めているというのが正しいでしょうか」
「はい? 代わりにメイド?」
「ええ、第二勇者・セクンドスが召喚されて一月ほど、彼はわたくしを魔王の手先であると断定し、メイド達の解放という名の大義名分でこの家へ。
わたくしはもちろん魔王の手先でもなければ、それは無実無根……。最近、ある方に頼んで調べて戴いた結果、第二勇者を支援するサフィラス伯爵が裏で手を回していた事実が判明したんです」
第二勇者を支援する伯爵?
そんなヤツがいたのか。
「辺境伯はその、よくご無事でしたね」
フルクが気になったのだろう、そんな質問を投げていた。
「ええ、わたくしはこの通り、メイド服を嗜んでいるもので……その、趣味なんです。でもそのお陰で第二勇者に見つかる事なくやり過ごせたのですよ」
頬を赤らめ、恥ずかしそうに俯くグラティア辺境伯は、乙女だった。……わぁ、可愛い。というか、そういう奇跡と偶然が重なったワケだ。
辺境伯の恥じらう姿に見惚れていると、フルクがちょっと膨れていた。
「……もぉ、アウルムさん」
「いや、あの、フルクから見ても可愛いと思うんだが」
「ええ、確かに可愛いです。メイド服はあんまり拝見した事がなかったんですが……うん、わたしも着てみたいかもしれません」
なんて話し合っていると、グラティア辺境伯が手を鳴らす。
「元勇者アウルムさん……いえ、アウルムさん。わたくしに用件があるのですよね。お話を聞きましょう」
「あ、ああ……そうだった。その、EXダンジョンの事なんですけど――」
俺は、事細かに今までの経緯を説明した。
「いないぞ~?」
メイドが部屋の中央に立って、クルっとこっちを向く。
「はじめまして、わたくしはマルガリータ。元勇者アウルムさん、聖女のフルク様、ようこそ我が家へ。歓迎いたしますわ」
メイドさんがスカートをつまんで丁寧に挨拶する。
「……は、はい? いや、俺はグラティア辺境伯に会いに来たんだが」
「ええ、わたくしです」
「!? ……メ、メイドさんの格好してるのに?」
コクっとマルガリータさん……グラティア辺境伯は頷いた。うそでしょ……このカチューシャつけてフリフリのメイド服の子が!?
フルクも俺と同じように衝撃を受けていた。
「当家はメイドがいないので。なので、わたくしが代わりにメイドをしています……といいますか、身を潜めているというのが正しいでしょうか」
「はい? 代わりにメイド?」
「ええ、第二勇者・セクンドスが召喚されて一月ほど、彼はわたくしを魔王の手先であると断定し、メイド達の解放という名の大義名分でこの家へ。
わたくしはもちろん魔王の手先でもなければ、それは無実無根……。最近、ある方に頼んで調べて戴いた結果、第二勇者を支援するサフィラス伯爵が裏で手を回していた事実が判明したんです」
第二勇者を支援する伯爵?
そんなヤツがいたのか。
「辺境伯はその、よくご無事でしたね」
フルクが気になったのだろう、そんな質問を投げていた。
「ええ、わたくしはこの通り、メイド服を嗜んでいるもので……その、趣味なんです。でもそのお陰で第二勇者に見つかる事なくやり過ごせたのですよ」
頬を赤らめ、恥ずかしそうに俯くグラティア辺境伯は、乙女だった。……わぁ、可愛い。というか、そういう奇跡と偶然が重なったワケだ。
辺境伯の恥じらう姿に見惚れていると、フルクがちょっと膨れていた。
「……もぉ、アウルムさん」
「いや、あの、フルクから見ても可愛いと思うんだが」
「ええ、確かに可愛いです。メイド服はあんまり拝見した事がなかったんですが……うん、わたしも着てみたいかもしれません」
なんて話し合っていると、グラティア辺境伯が手を鳴らす。
「元勇者アウルムさん……いえ、アウルムさん。わたくしに用件があるのですよね。お話を聞きましょう」
「あ、ああ……そうだった。その、EXダンジョンの事なんですけど――」
俺は、事細かに今までの経緯を説明した。
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