チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?

桜井正宗

文字の大きさ
35 / 101

第35話 EXダンジョン・第二エリア突入

しおりを挟む
 ――EXダンジョン・第一エリア――


「……ついに第二エリアへ行く」


 第一エリアは各区画が広く、かなり強いモンスターも出現していた。でも、苦戦する程では無く、俺の【レベル投げ】で十分対処できる難易度だった。

 フルクのレベルもあれから『40』から『80』へと倍増していたし、かなりスキルも習得したようで余裕が生まれていた。


 それもあり、第二エリア突入を決起した。


「ここからは敵の強さも更にアップすると思います。き、気を付けて下さいね、アウルムさん……」


 手を震わせ、フルクは緊張をあらわにした。そう顔面ブルーなられると、こっちもドキドキしてくるんだが……。


「だ、大丈夫だろう。フルクがくれた【レベル投げ】は最強だ。少なくとも、第一エリアのモンスターに対しては有効であり、無双状態だった」


 レベル投げは、剣を使って斬りかかるよりも早くモンスターを処理できる爆裂系の超範囲攻撃。その火力は尋常ではなく、運に依存するとはいえ、かなりの超絶ダメージを与えられた。


 そのダメージ判定として、物理・魔法攻撃を併せ持ち、敵モンスターに対し『レベルダウン』のオマケすらもたらすという悪魔的副作用を発揮する。


 更に、俺の【レベル投げ】スキルは、フルクいわく……まだ強くなるだけの余地があるらしい。


「ええ、レベル投げは勇者であるアウルムさん専用スキルといっても過言ではありません。それに、副効果はまだいくつも付加されるんです。――例えば、敵モンスターの防御力を無視するとか、そんなヤツです」


 まるで先生のようにフルクは、得意気にレベル投げについて説明してくれる。それがなんだか嬉しくて、気分が高揚こうようした。


 なるほど、俺はまだまだ強くなれるらしい。


 この力さえあれば、EXダンジョンの完全攻略だってきっと出来るだろう。それと……実質魔王であるサフィラス伯爵。ヤツの打倒すらも。


「今の『レベルダウン』ですら、かなり強いと思うけど、副効果かぁ、そりゃ今後が楽しみだな。――よし、この扉だ」


 スキルについて話していれば、第二エリアの扉前。大きな石造扉がドンと構えている。まるでボス部屋前だが――似たようなものだ。


「支援はお任せください。レベルアップしたおかげで、だいぶ余裕がありますし」
「あぁ、無茶はだけはしないでくれ。いざとなれば、葉で逃げるんだ。それだけは約束してくれよ、フルク」


 コクッとうなずく。
 それだけでは足りないと思い、俺はフルクと指切りを交わした。


「これは?」
「嘘ついたら針千本飲むんだ」

「針を千本も!? 分かりました、約束します」


 ――なぜか小指はからめたままで……そのまま第二エリアへ突入した。……まあいいか。


 ◆


 ガコンと、けたたましい轟音と共に巨大扉が開かれる。その白い光の先は……


「……嘘だろ」
「なんです、ここ!?」


 俺もフルクも部屋の形状に驚く。

 横幅の広い階段が螺旋状に下へ続いていた。

 果ての見えない真っ暗闇。
 そこには身のすくむような深淵があった。


「階段にモンスターが沸いてる……なんだこれ、第一エリアのシンプルな遺跡部屋とはまるで違う……異空間すぎる」
「え、ええ……こんな場所は初めてです。ここが本当のEXダンジョン、という事でしょうか」


 第一エリアは、ほんの前菜でしかなかったのか。ここからが本当の地獄であると示すかのように、酷く鋭い空気が張り詰める――。


 レベル800以上の未確認・・・モンスターが向かって来る。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

固有スキルガチャで最底辺からの大逆転だモ~モンスターのスキルを使えるようになった俺のお気楽ダンジョンライフ~

うみ
ファンタジー
 恵まれない固有スキルを持って生まれたクラウディオだったが、一人、ダンジョンの一階層で宝箱を漁ることで生計を立てていた。  いつものように一階層を探索していたところ、弱い癖に探索者を続けている彼の態度が気に入らない探索者によって深層に飛ばされてしまう。  モンスターに襲われ絶体絶命のピンチに機転を利かせて切り抜けるも、ただの雑魚モンスター一匹を倒したに過ぎなかった。  そこで、クラウディオは固有スキルを入れ替えるアイテムを手に入れ、大逆転。  モンスターの力を吸収できるようになった彼は深層から無事帰還することができた。  その後、彼と同じように深層に転移した探索者の手助けをしたり、彼を深層に飛ばした探索者にお灸をすえたり、と彼の生活が一変する。  稼いだ金で郊外で隠居生活を送ることを目標に今日もまたダンジョンに挑むクラウディオなのであった。 『箱を開けるモ』 「餌は待てと言ってるだろうに」  とあるイベントでくっついてくることになった生意気なマーモットと共に。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜

桜井正宗
ファンタジー
 能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。  スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。  真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!? 成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに! 故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。 この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。 持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。 主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。 期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。 その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。 仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!? 美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。 この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。 飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい? 自重して目立たないようにする? 無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ! お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は? 主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。 (実践出来るかどうかは別だけど)

自分が作ったSSSランクパーティから追放されたおっさんは、自分の幸せを求めて彷徨い歩く。〜十数年酷使した体は最強になっていたようです〜

ねっとり
ファンタジー
世界一強いと言われているSSSランクの冒険者パーティ。 その一員であるケイド。 スーパーサブとしてずっと同行していたが、パーティメンバーからはただのパシリとして使われていた。 戦闘は役立たず。荷物持ちにしかならないお荷物だと。 それでも彼はこのパーティでやって来ていた。 彼がスカウトしたメンバーと一緒に冒険をしたかったからだ。 ある日仲間のミスをケイドのせいにされ、そのままパーティを追い出される。 途方にくれ、なんの目的も持たずにふらふらする日々。 だが、彼自身が気付いていない能力があった。 ずっと荷物持ちやパシリをして来たケイドは、筋力も敏捷も凄まじく成長していた。 その事実をとあるきっかけで知り、喜んだ。 自分は戦闘もできる。 もう荷物持ちだけではないのだと。 見捨てられたパーティがどうなろうと知ったこっちゃない。 むしろもう自分を卑下する必要もない。 我慢しなくていいのだ。 ケイドは自分の幸せを探すために旅へと出る。 ※小説家になろう様でも連載中

処理中です...