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第35話 EXダンジョン・第二エリア突入
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――EXダンジョン・第一エリア――
「……ついに第二エリアへ行く」
第一エリアは各区画が広く、かなり強いモンスターも出現していた。でも、苦戦する程では無く、俺の【レベル投げ】で十分対処できる難易度だった。
フルクのレベルもあれから『40』から『80』へと倍増していたし、かなりスキルも習得したようで余裕が生まれていた。
それもあり、第二エリア突入を決起した。
「ここからは敵の強さも更にアップすると思います。き、気を付けて下さいね、アウルムさん……」
手を震わせ、フルクは緊張を露わにした。そう顔面ブルーなられると、こっちもドキドキしてくるんだが……。
「だ、大丈夫だろう。フルクがくれた【レベル投げ】は最強だ。少なくとも、第一エリアのモンスターに対しては有効であり、無双状態だった」
レベル投げは、剣を使って斬りかかるよりも早くモンスターを処理できる爆裂系の超範囲攻撃。その火力は尋常ではなく、運に依存するとはいえ、かなりの超絶ダメージを与えられた。
そのダメージ判定として、物理・魔法攻撃を併せ持ち、敵モンスターに対し『レベルダウン』のオマケすら齎すという悪魔的副作用を発揮する。
更に、俺の【レベル投げ】スキルは、フルク曰く……まだ強くなるだけの余地があるらしい。
「ええ、レベル投げは勇者であるアウルムさん専用スキルといっても過言ではありません。それに、副効果はまだいくつも付加されるんです。――例えば、敵モンスターの防御力を無視するとか、そんなヤツです」
まるで先生のようにフルクは、得意気にレベル投げについて説明してくれる。それがなんだか嬉しくて、気分が高揚した。
なるほど、俺はまだまだ強くなれるらしい。
この力さえあれば、EXダンジョンの完全攻略だってきっと出来るだろう。それと……実質魔王であるサフィラス伯爵。ヤツの打倒すらも。
「今の『レベルダウン』ですら、かなり強いと思うけど、副効果かぁ、そりゃ今後が楽しみだな。――よし、この扉だ」
スキルについて話していれば、第二エリアの扉前。大きな石造扉がドンと構えている。まるでボス部屋前だが――似たようなものだ。
「支援はお任せください。レベルアップしたおかげで、だいぶ余裕がありますし」
「あぁ、無茶はだけはしないでくれ。いざとなれば、葉で逃げるんだ。それだけは約束してくれよ、フルク」
コクッと頷く。
それだけでは足りないと思い、俺はフルクと指切りを交わした。
「これは?」
「嘘ついたら針千本飲むんだ」
「針を千本も!? 分かりました、約束します」
――なぜか小指は絡めたままで……そのまま第二エリアへ突入した。……まあいいか。
◆
ガコンと、けたたましい轟音と共に巨大扉が開かれる。その白い光の先は……
「……嘘だろ」
「なんです、ここ!?」
俺もフルクも部屋の形状に驚く。
横幅の広い階段が螺旋状に下へ続いていた。
果ての見えない真っ暗闇。
そこには身の竦むような深淵があった。
「階段にモンスターが沸いてる……なんだこれ、第一エリアのシンプルな遺跡部屋とはまるで違う……異空間すぎる」
「え、ええ……こんな場所は初めてです。ここが本当のEXダンジョン、という事でしょうか」
第一エリアは、ほんの前菜でしかなかったのか。ここからが本当の地獄であると示すかのように、酷く鋭い空気が張り詰める――。
レベル800以上の未確認モンスターが向かって来る。
「……ついに第二エリアへ行く」
第一エリアは各区画が広く、かなり強いモンスターも出現していた。でも、苦戦する程では無く、俺の【レベル投げ】で十分対処できる難易度だった。
フルクのレベルもあれから『40』から『80』へと倍増していたし、かなりスキルも習得したようで余裕が生まれていた。
それもあり、第二エリア突入を決起した。
「ここからは敵の強さも更にアップすると思います。き、気を付けて下さいね、アウルムさん……」
手を震わせ、フルクは緊張を露わにした。そう顔面ブルーなられると、こっちもドキドキしてくるんだが……。
「だ、大丈夫だろう。フルクがくれた【レベル投げ】は最強だ。少なくとも、第一エリアのモンスターに対しては有効であり、無双状態だった」
レベル投げは、剣を使って斬りかかるよりも早くモンスターを処理できる爆裂系の超範囲攻撃。その火力は尋常ではなく、運に依存するとはいえ、かなりの超絶ダメージを与えられた。
そのダメージ判定として、物理・魔法攻撃を併せ持ち、敵モンスターに対し『レベルダウン』のオマケすら齎すという悪魔的副作用を発揮する。
更に、俺の【レベル投げ】スキルは、フルク曰く……まだ強くなるだけの余地があるらしい。
「ええ、レベル投げは勇者であるアウルムさん専用スキルといっても過言ではありません。それに、副効果はまだいくつも付加されるんです。――例えば、敵モンスターの防御力を無視するとか、そんなヤツです」
まるで先生のようにフルクは、得意気にレベル投げについて説明してくれる。それがなんだか嬉しくて、気分が高揚した。
なるほど、俺はまだまだ強くなれるらしい。
この力さえあれば、EXダンジョンの完全攻略だってきっと出来るだろう。それと……実質魔王であるサフィラス伯爵。ヤツの打倒すらも。
「今の『レベルダウン』ですら、かなり強いと思うけど、副効果かぁ、そりゃ今後が楽しみだな。――よし、この扉だ」
スキルについて話していれば、第二エリアの扉前。大きな石造扉がドンと構えている。まるでボス部屋前だが――似たようなものだ。
「支援はお任せください。レベルアップしたおかげで、だいぶ余裕がありますし」
「あぁ、無茶はだけはしないでくれ。いざとなれば、葉で逃げるんだ。それだけは約束してくれよ、フルク」
コクッと頷く。
それだけでは足りないと思い、俺はフルクと指切りを交わした。
「これは?」
「嘘ついたら針千本飲むんだ」
「針を千本も!? 分かりました、約束します」
――なぜか小指は絡めたままで……そのまま第二エリアへ突入した。……まあいいか。
◆
ガコンと、けたたましい轟音と共に巨大扉が開かれる。その白い光の先は……
「……嘘だろ」
「なんです、ここ!?」
俺もフルクも部屋の形状に驚く。
横幅の広い階段が螺旋状に下へ続いていた。
果ての見えない真っ暗闇。
そこには身の竦むような深淵があった。
「階段にモンスターが沸いてる……なんだこれ、第一エリアのシンプルな遺跡部屋とはまるで違う……異空間すぎる」
「え、ええ……こんな場所は初めてです。ここが本当のEXダンジョン、という事でしょうか」
第一エリアは、ほんの前菜でしかなかったのか。ここからが本当の地獄であると示すかのように、酷く鋭い空気が張り詰める――。
レベル800以上の未確認モンスターが向かって来る。
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