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桜子と楓
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キーンコーンカーンコーン
今日は2年生の始業式。
幼馴染みである大崎楓とは出席番号的に隣同士になる。
...はずだが
隣に目を移すとそこには空いた席が、
(あいつ...また遅刻かよ。)
「それではホームルームを始めます。」
先生の声を聞き視線を戻す
と、その時
ガラッ...!
威勢よくドアを開けた音でクラスの殆どが振り返る
「寝坊した!」
かなり明るい茶髪を少しはねさせて飛び込んできた彼は紛れもなく私の幼馴染み、大崎楓であった。
「大崎!遅いぞ!!」
担任に嗜められるも反省する素振りも見せずニヤニヤしながら席に着く。
「桜子おはよ」
「なに始業式早々寝坊してるのよ、」
(私の馬鹿....どうして笑顔でおはようって素直に言えないの....)
そう。みなさんもおわかりのとおり私黒川桜子は今日も絶賛片想い中です。
先生の長話(?)も無事終わり休み時間になった
「髪の毛染めたのね?」
「似合ってるっしょ??(笑)」
「まあまあ」
なんてまた愛想のなく真顔で返してしまった
そんな後悔を他所に楓は前の席にいる女子に声をかける。
「なあなあ玲子!こいつ俺の幼馴染みなんだけどぼっちだから仲良くしてやって!」
「馬鹿っ!楓にそんな心配されたくない!」
「全然いいよー、私安藤玲子!桜子ちゃん?だっけ?よろしくね!」
ふんわりボブの笑顔の可愛い子は私にそう言って手をとった
「黒川桜子です。よろしくね」
「笑顔下手くそだな(笑)」
なんて馬鹿にする楓を無視して女子同士で話していると楓はまたクラスの端の男子に声をかけに行った
「桜子ちゃんって大崎君のこと好きでしょ?」
なんて唐突に聞いてきた玲子の言葉に動揺を隠せない
「そんなこと.....」
「大丈夫!私応援するね!」
なんでばれた...私ってそんなにわかりやすい???
これからの生活が波乱の予感......
今日は2年生の始業式。
幼馴染みである大崎楓とは出席番号的に隣同士になる。
...はずだが
隣に目を移すとそこには空いた席が、
(あいつ...また遅刻かよ。)
「それではホームルームを始めます。」
先生の声を聞き視線を戻す
と、その時
ガラッ...!
威勢よくドアを開けた音でクラスの殆どが振り返る
「寝坊した!」
かなり明るい茶髪を少しはねさせて飛び込んできた彼は紛れもなく私の幼馴染み、大崎楓であった。
「大崎!遅いぞ!!」
担任に嗜められるも反省する素振りも見せずニヤニヤしながら席に着く。
「桜子おはよ」
「なに始業式早々寝坊してるのよ、」
(私の馬鹿....どうして笑顔でおはようって素直に言えないの....)
そう。みなさんもおわかりのとおり私黒川桜子は今日も絶賛片想い中です。
先生の長話(?)も無事終わり休み時間になった
「髪の毛染めたのね?」
「似合ってるっしょ??(笑)」
「まあまあ」
なんてまた愛想のなく真顔で返してしまった
そんな後悔を他所に楓は前の席にいる女子に声をかける。
「なあなあ玲子!こいつ俺の幼馴染みなんだけどぼっちだから仲良くしてやって!」
「馬鹿っ!楓にそんな心配されたくない!」
「全然いいよー、私安藤玲子!桜子ちゃん?だっけ?よろしくね!」
ふんわりボブの笑顔の可愛い子は私にそう言って手をとった
「黒川桜子です。よろしくね」
「笑顔下手くそだな(笑)」
なんて馬鹿にする楓を無視して女子同士で話していると楓はまたクラスの端の男子に声をかけに行った
「桜子ちゃんって大崎君のこと好きでしょ?」
なんて唐突に聞いてきた玲子の言葉に動揺を隠せない
「そんなこと.....」
「大丈夫!私応援するね!」
なんでばれた...私ってそんなにわかりやすい???
これからの生活が波乱の予感......
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