お化けの花子さんは、普通の女の子でした。

漫点

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卒業式

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それから・・・

クラマとの修行が、続いた。

「何この子・・・全然!懐いてくれないじゃん!!!」

「当たり前じゃ!!!基本的には、そう懐かん・・・
8本目と9本目が、簡単すぎただけじゃ!」

「あっ!そう言えば・・・クラマ!」

「何じゃ!?」

「僕さぁ~・・・
Qちゃんとハッちゃんって、名前をつけたけど・・・
あれ、本当は!一ちゃんニチャンの方が良かった???
少しチャンネルみたいだけど・・・」

「何故じゃ!?別に良いと思うぞ・・・
主人に仕えている尻尾達は、若い順になっておるから・・・
9本目と8本目に産まれました尻尾となっておる。
なので、間違ってはおらんよ・・・」

「それなら良かった。」

「そうじゃな・・・
しかし、コレからはそう簡単には従っては、くれんぞ!!!」

わりかし9本目と8本目は、子供だから力を貸してくれるが・・・
これが、7本目以降になると・・・
少しづつ大人になって行き主人を見極める様になる。

従っては、初めの1本目の尻尾に関しては
もっとも困難で・・・
どれ程!佳が強かろうと、力を貸してくれるかはクラマにも分からなかった。

「しかし、花子はもっと強くなって帰ってくる・・・
主人も高校入学までには、3本目の尻尾を従えて欲しいものだ!!!」

「僕・・・頑張るよ!クラマ・・・」

「ああ、主人なら大丈夫だと思う。
一緒に頑張ろう!!!」

それから・・・

佳とクラマは、修行の日々・・・

花子さんもミラも全く戻ってこない
まま・・・

卒業式を迎える事となった。

「クラマ・・・花子さんは、卒業式にも来ないの?」

「花子は、もう何年も生きておるから卒業式など興味がないんじゃろう・・・」

「そうなのかなぁ・・・なんか寂しいね。」

「クラスの皆んなも花子の事など、忘れているだろうし・・・」

「そんな事無いよ!!!
皆んなも覚えてるに決まってるでしょ!!!」

「そうか・・・花子は、元々お化けだし・・・
人には、認識されにくいんだけどな・・・」

僕が大声を出した為。皆んなの注目が集まると・・・

クラスの皆んなが、僕に聞いて来た!!!

「花子さんは、一緒じゃないの・・・」

僕は、答える。

「うん。今日は、一緒じゃないんだ。」

「そうなんだ~。」

「気にするな!遅刻だろ。」

「卒業式に遅刻するなんて・・・
花子もドジだな!!!」

「確かに・・・
いつも遅刻してくる。タカシですら今日は、遅刻せず来てるからなぁ・・・」

「あはははッ!!!」

皆んなが笑ってる中・・・

僕は、クラマに・・・

ね! 皆んな覚えてるでしょ!!!

ドヤ顔を見せた。

すると・・・

息が上がった花子さんが、教室に入って来た!!!

「ごめ~ん・・・寝坊した。」

クラスメイトは、卒業式に寝坊かよ!!!

などと言い。

笑っていた!!!

そして、無事!卒業式を終えると・・・

・・・グスッ・・・・・グスッ・・・・・・
グスッ・・・・・・・・・・・。

教室に戻り・・・
クラス皆んなで、泣いていた。

すると・・・

先生が、話を始めた。

「高校生になり。皆んなバラバラになってしまうけど・・・
お前達は、いつまでたっても私の生徒だ!!!」

みんなで声を揃えて返事をした。

「はい!」

そして、皆んなと色々話して涙ながらの別れをした。

それが終わると各々、両親と共に帰っていた。

僕と花子さんは、僕の両親に先に帰ってて と伝えると・・・

2人とクラマで、学校を回る事にした。

「ミラにも来て欲しかったな・・・」

「ミラは、今!必死に特訓してるわ。
許してあげて・・・」

「別に怒っては、いないけど・・・
花子さんを助ける為に、1番初めに戦ったのがミラだから・・・
なんか、懐かしくなって・・・」

「確かに・・・そうね。
あそこから始まったものね・・・」

「そう・・・
それからベートーヴェンと戦ったり!」

そう言いながら音楽室に向かうと・・・

「そうね。あれは、戦ったと言うより!
毒殺ね。」

「そうだね。アハハハッ・・・」

などと笑っていると!!!

ベートーヴェンが、現れた!!!

「うわっ!!!」

「あら・・・生きていたの?」

「ああ、死んだかと思ったが・・・
何とか復活できた。」

「そうなんだ~。」

「・・・えぇ~・・・と、ベートーヴェンさん怒っていらっしゃいます・・・?」

「ああ!当たり前だ!!!しかし・・・怒っては、おるが!!!
お主には、手は出さんよ。」

「えっ!良かった・・・。
でも、何で? ミラとクラマに何か言われたの!?」

「違う。ただ単に今の私では、お主には勝てない・・・
それだけだ!!!」

「はぁ・・・まぁ、襲われないなら別にいいや・・・」

「まぁ、主人を襲ったらわたしが、許さんがな!!!
ベートーヴェンよ。わたしとミラは、主人と共に行くお主も達者でなぁ・・・」

「顔馴染みが、居なくなるのは寂しいが・・・仕方あるまい。」

そう言って僕達は、ベートーヴェンと別れを終えた。

そして、次は理科室に向かうと・・・

ホルマリン漬けにされている。

人体模型に挨拶をした。

人体模型は、喋れない・・・

「一度、組み立てる!?」

「ダメよ。」
「ダメじゃ!」

「そうなの・・・」

「コヤツは絶対に暴れる!!!」

「分かった。」

そして、3人は人体模型に別れを告げ・・・

池へと向かった。

「おーい!!!
カッパパーーーー!!!出て来ーーい!」

「・・・」

河童は、出て来なかった。

「あ奴は、主人の事を嫌っているから
出て来ないと思う・・・」

「そうなんだ~。
なら、仕方ないね。
カッパーーー!!!元気でねー!!!
たまに遊びにくるからーーー!!!」

「・・・クルナ・・・」

佳は、小さな声でクルナ・・・と聞こえた気がしたが・・・
気にしない事にした。

そして、最後に花子さんが封印されていた場所を見て家に帰った。

家では、ご馳走が用意されていて・・・

皆んなで、細やかなパーティーを行なった。

そして、次の日には花子さんはお爺ちゃんの元へ修行に戻った。

僕とクラマも特訓を続ける日々・・・

卒業から1ヶ月が経ち・・・
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