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俺は、転生された。

そこで、初めて見た物は

石造りの部屋とフードを被った十数人の人。

「こ、、、こ、れは!?」

「やっりました。成功です。聖女様!!!」

「その様ですね。」

「はぁ、!どう言う状況だ?」

「お、、お主ら急げ!急いで!奴隷の首輪を、、、!!!」

(はッ!奴隷、、、?)

数人いた者達が、莉央を抑えにかかる。

「ふざけんな!奴隷?奴隷なんかに、なって
たまるか!!!」

莉央は、抵抗し

そこに居た。10人ほどをボコボコにした。

「む、、、無理です!強すぎます。」

「それでは、仕方ありませんわね。」

そう言うと聖女は、莉央に交渉し始めた。

「私は、アリス、、、アリス・キングスレイと言います。」

「あ"!!、、、女!?
女だろうとふざけんな!!殺すぞ。」

「手荒なマネをして、申し訳ございません」

「当たり前だ!いきなり奴隷なんて、ふざけんな!殺すぞ!!」

聖女の側近が声を荒げる。

「お主こそ!ふざけるな!!!」

「ぁあ"!!!」

「おやめなさい!」

「お主は、聖女様により召喚された物
聖女様に従うのは、当たり前だ。」

「物?俺が、、、物!?」ブチッ!!!

「おやめなさい!!!無礼ですよ。
実は、私達を助けて欲しいのです。」

そんな言葉は、莉央には

聞こえては、いなかった!!!

力いっぱい!拳を握り締め!!!

聖女、、、

の後ろの扉めがけ

拳を、おみまいした!!!

すると、、、

ドォガァァァーン!!!!!!!!!!!

扉を粉砕!

その衝撃に莉央も我に返った。

「な、、、なんだ、、、コレ!?」

聖女も聖女の側近達も

あまりの衝撃に腰を抜かしていた。

扉が壊れ!見えた階段。

莉央は、階段をゆっくりと登って行った。

「お待ちください!!!」

なんとか1人だけ

立ち上がる聖女は、莉央の後をョロョロと追いかけて行った。

莉央に、追いついた聖女は

「申し訳ございません。
みなが。とんだ、ご無礼を!!」

「あー?ぁあ。」

腑抜けた返事をする莉央。

「どうか、、、どうか、お父様、、国王陛下に、お会いになって下さい。」

「あー。会ってやるよ」

さっきのナックルの衝撃!!自分の力が、数十倍に跳ね上がっていた。事実。

アリスの後に続き。国王の元へ向かう途中。

莉央は、怒った事など。

もう、どうでも良くなっていた。

もともと喧嘩で、負けた事の無い莉央

今の自分は、その頃の自分より

格段に強い。

今の自分の力を試したいと、考えていた。

(今の俺ならクマだって倒せるな!!!)

国王の扉の前へと着いた。

「お父様。入ります。」

フードの付いたコートを脱ぐアリス、、、

ブルーの瞳。綺麗な長い金髪に、

真っ赤なドレス!!!

とても綺麗で、美しい女性!!!

「えッ、、えッ!!!」

(アリスって言ったら、、、?青いドレスじゃないの?)

大きな扉を抜けて国王の前へ

立派な椅子に座る国王!

アリスが一礼すると。

国王が、口を開く。

「アリス、、、その者が、、、。」

「はい。お父様。」

「そうか、、、その者が!!

私は、、、ワンダー王国。国王!

アーサー・キングスレイ。

その者!!

名を何ともうす。」

(ぉお!なんか混ざってる!)

「俺、、、? 俺は、白神莉央!」

「なんと!白神、神とは、素晴らしい。

素晴らしい名前だのぉ。」

(かなり前のめりだけど、、、)

「いえ!、、、名前は、莉央だ。」

「ぉお!そうで、あったか、、、リオン。
リオンかぁ。」

「なんか不満でも?」

「不満は、ないのだか!
なんか普通だのー。と思ってな」

(普通、、、?
こっちの世界では
莉央は、普通なのか!?)

「まぁー。そんな事は
どうでもいい。」

どうでもいいなら顔に、、、いや!

言葉に出すなよ!!!

「お主は、アリスによって異世界から召喚されし者!!
異世界から召喚されし者は、みな勇者となるのじゃ!!!」

「お、、、俺が、、、勇者、、、?
嫌だ!!!。」

「おー!そうかそうか、、、。嫌?
嫌と申すのか?」

「ああ!嫌だね。」

「なぜ?なぜ?嫌なのだ?」

「まず勇者、、、?俺が、勇者?
ありえないだろ!!!」

今まで莉央は、自分の好きな事だけをして生きて来た。

勇者なんて、人のために生き。

人助けをする。

そんなの自分と真逆だ!!!

「こまったのー、、、誠に、困ったのー。」

「何故そんなに、困ってるんだ?」

「実はのー、、、」

隣の国の王子が、アリスを嫁に寄越せと、、、

だかアリスは、1人娘。

アリスが、居なくなると

王家を継ぐ者が居なくなり。国が滅びる。

そのため。ただ今

ワクダー王国は、隣の国と戦争に、、、、、なりそうらしく。

国力!兵力!共に

相手の国の方が上のため、、、

藁にも縋るつもりで

娘である。アリスの聖女の力を使い。

莉央を召喚したらしい。

そして莉央の勇者としての力で

戦争を勝利へと導いて欲しかった、らしい。

莉央は、思った。

(転生して。いきなり戦争に巻き込まれるなんて、、、ふざけるな!)

「所で、、、アリスよ。
リオン殿のスキルは、何を所有しているのだ。」

「見てみます、、、、、、。そうですねー。
力を使い過ぎたせいか、、、あまり、、、、よく見えないのですが、、、。」

「俺のスキル?」

「そう、じゃ!勇者は、凄いスキルを所有している物なのだよ!!!」

(何で?偉そうなんだ!?
ムカつくなー!!!
一発。殴ってやろうか。)

「、、、何じゃ、、?何じゃ、、、!?
ワクワク、、!!ワクワク!!!」

(ウザッ!!!)

「えーー~とぉ、、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、造作だけです。」

「造作?何かを作るスキル、、、?
それって、凄いのか???」

「うぅ~ん。
びぃみょ~じゃのぉ~、、、、。」

「微妙ですね、、、。」

「そーかぁ!いいスキルじゃねーか。」

「まぁ、、本人が、気にってるなら、、、」

「転生者は、凄いスキルを所有していると聞きますからね。」

「凄いスキルって?どんなのだよ!?」

「そうですねー。例えば、、、
剣聖とか賢者とか錬金術とか、ですかね。」

「へぇ~。
まぁ。いいだろ。」

元々、剣や魔法と言う物を知らないリオンには
大した問題では、なかった。

(賢者だの錬金術なんて、分からないけど。
造作ってなら、何となく分かる。)

「所で俺は、魔法は使えるのか?」

「はい。全属性使えます。」

「ぉおー!!!それは、それは、素晴らしい事じゃ!!!」
「それが、、、ですね、、、
実は、、、全属性使えるのですが、、、
魔力が0なのです。」

「0、、、? 0とは? 0なのか?」

「はい。 0なのです。
正確には、0000000000000000000000000000000なのです。」

「結局0なのじゃな、、、。」

「えッ!じゃぁ俺は、魔法を使え無いのか?」

「いえ。使えます。」

「0なのに?」

「はい。 0だとしても
自分の体力を代価として、使う事が出来ます。」

「なら、問題ないだろ!」

「いえ!問題は、あります。
魔力が無くなれば魔法は、発動しない。
しかし。
体力を代価として使えますが、、、
使い過ぎると死にます。」

「えッ!死ぬの?」

「はい。魔力と体力は、別物ですから
魔力が無くなっても死ぬ事は、ありませんが
体力は、無くなると死にます。」

「なるほど、、、。
じゃぁ!使わなきゃいいんだな!!!」

「いえ!下級の魔法であれば
問題ないかと。」

「へぇ~。下級では、どんな魔法があるんだ!」
「下級ですと、、、
ボール、ボルト、ウォールですかね。」

「下級ならいくら使っても大丈夫なのか?」

「体力に、よりますけど、、、
基本的に、目眩がしたら
魔法の使用を、おやめになってくださぃ。」

「わかった!覚えておく。」

「所で、話は戻るのだが、、、
この国を助けては、くれんかのー。」

「それは、嫌だ!」

「どうしてもか?」

「俺は、、、人の下には付かない。」

「ぉお!!!そんな事か!なら、、、
この国の王に、なればいいだけの事じゃ。」

「ぉ、、、お父様!?」

(この国の王様、、、?)

「王様って、そんなスグになれる物なのか?」

「無理じな。
だが、この国を救い。我が娘と婚姻を結べは、問題ない。」

「お父様ぁ!!!
勝手に、私の婚姻を決めないで下さい。」

「だが、、、この国を守るため、、、必要な事なのじゃよー。」

「だとしても、、、何故、、、私が、、、
国を守るためと分かっていても、、、。」

「いや!俺だって、嫌だし。」

「リオンは、何がそんなに嫌なのだ!?」

「だって、王様なんて、、めんどくさい。」

「では、アリスは何がそんなに嫌なのだ!?」

「だって、、、服装はともかく、、、
リオン様の頭が、、、、、
鳥みたいで、嫌ですわ!!!」

「はぁ~!?
ふざけんなぁ!!ブス!!!
俺だって嫌だって言ってんだろ!!!
それにコレは、リーゼントって言って
一番気合いが入ってる。髪型だ!!!」

「ブス!!!
私がァァァー!?
お父様ぁ"ー!!!わたくし、、、リオン様
との結婚だかは、、、
ぜぇぇぇぇぇッたぁぁぁぁいぃぃ、、、
嫌ですわ!!!」

「ふざけんなぁ!俺だって
絶対!絶対!絶対!絶対!いやだゎー!」
「わたくしだって、、、絶対!絶対!絶対!絶対!絶対!絶対!絶対、、、、、、、、」
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