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少し歩いていると、、、
いい感じの宿を見つけた。
中に入るとお酒を飲んで食事をしている人が沢山いた。
店のおばさんに尋ねてみた。

「ここは、宿屋か?」

「そうよ。ここは食事屋と宿屋をやってる。
お店よ!」

「今晩、泊まりたいのだが、、、
いくらで泊まれる?」
相場が分からないリオンは、聞くしかなかった。
「銅貨3枚で夕食と朝食付きよ。」
(3千円くらいか)
「高いのか安いのか、分からないな。」
「うちの料理が食べれて銅貨3枚は、安いに決まってるでしょ!」
声に出してしまっていた。
「そうか。なら、一泊頼む。」
銅貨3枚を渡す。とカギを渡された。

「あいよ!
コレが8号室の鍵だよ。
2階の角部屋だから間違わないだろ!」

鍵を受け取ると、、、

「食事は、どうする。
すぐに食べるかい?」

「ああ。荷物を下ろしたら戻ってくる。
すぐに用意してくれ。」

「あいよ!」

リオンは2回に上がり自分の部屋を探した。
「角部屋だからココか?」
8と書かれた部屋があった。
リオンは、鍵を開け中に入った。
中には、ベッド一つと机と椅子が一つづつ。
あと服を掛けるタンス。
「まぁ。寝るだけだし十分か。」
下ろす荷物なんて特にないけど、、、
部屋を確認したので一階に、降りて来た。
するとテーブルに案内され、食事が運ばれて来た。
リオンは、お腹が空いていたため。
運ばれて来た食事をすぐさま一口、、、
「うまい。   、、、うまい。、、、
う~ん。これも、うまい。」

「そうだろー。私の料理は、うまいだろ!」

お腹が空いてたのもあるが、ここの料理はとても美味しかった。

「この料理が付いて銅貨か3枚なら
めちゃくちゃ安い。」

「そうだろ。そうだろ。いっぱい食べな!」

食事を続けていると冒険者の話が聞こえて来た。

「あと3日だ!!!
あと3日で俺達は、英雄様だ!!!」

「そうだな!!!俺達が倒して王様から
たんまりお宝をもらうんだ。」

「そしたら王女のアリス様と結婚させてもらえるかもしれねー。」

「それは、ないだろ。」

「何だ!!!テメー文句あんのか!?」

「文句?文句何てないさ、、、
ただ君達みたいな下品な者がアリス様と結婚出来るわけないだろ。」

「あ"ぁ!!!何だと、、、
表に出ろ!!!」

「お、!また始まった。」

「やれ!やれ!表でろー!!!」

数人の男達が外で殴り合いを始めた。

食事しながらリオンが、訪ねる。

「あれは、なんだ?なんで、揉めてんだ?」

「あれかい。あれば、バカなんだよ。
何でも王国からワイバーンの討伐要請があったらしく、腕に自信がある。冒険者や兵士は
皆んなワイバーンの討伐に行くらしいんだけど、、、
その日が近づくにつれて、、、
皆んなイキリたってんのさ。」

「そう言う事か。」

「毎晩!毎晩!誰かどうにかして欲しいくらいだよ。」

「そうか。まぁ、明日には
なくなると思うよ。」

「ぁい?何でだい?」

「だってワイバーン討伐したから。」

「へぇ~。それが本当なら
私は、その人に感謝するよ。」

「ご馳走さま。美味しかったよ!ありがとう。」

「どういたしまして。」

2階に上がり部屋に入るとタオルとバケツに入った水が用意されていた。
それで体を拭き今日は、眠る事にした。
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