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「好きだな。」

「少しお譲りしましょうか。」

「いいのか。」

「もちろん!よろしいですよ。」

「助かる、、、でッ!!
どうなるんだ。俺は?」

「そうですねー。その前に自己紹介でもしときましょうか。
私は、このギルドのギルドマスターのハッターと言います。」

「そうか。俺は、リオンだ。」

「所で、さっきから気になっているのですが、、、」

「何だ?」

「いや。何と言うか、、、
リオンさんの中に精霊の反応が、見えるのですが。」

「ああ!飼っているからな。」
(ふざけないで!!!)

「見せてもらってもよろしいですか?」

「いいけど。見えるのか?」

(チェシャ出てこい。)
(嫌よ、、、)
(ふざけんな!引っ張り出すぞ。)

リオンは、ルームから転送でチェシャを引っ張り出した。

「ちょっと!何すんのよ!!!」

「おお!これは、精霊様、、、初めてお目にかかりました。」
ハッターは、チェシャを見るなり感動していた。

「お名前を聞いても、よろしいでしょうか。」

「キャットよ。」

「ん、、、、。」
(何で?嘘をつく!?)

「おお!キャット様、、、
私は、精霊を初めて見ましたが
この国では、子供の頃から精霊の話は聞いて育つため。会えて光栄です」

「そうなの。よかったわね」

「はい。初代国王アーサー王が、精霊様より授かりしヴォーパルの剣。
作りし精霊は、知恵の精霊チェシャ様と聞いておりますが、ご存知ありませぬか?」

「知らないわね。」

「そうですか。それは、残念。」

(そう言う事か。)
納得するリオン。

「それで。この男の処遇は、どうなるの?」

「そうですねー。
今回のワイバーン討伐は、依頼中の依頼。
Fランクの者が、ワイバーンに挑むなど聞いた事がありませぬゆえ、、、」

「でも、討伐したのは、事実よ。」

「はい。それも、お一人で!」

「じゃあ。さぁー、
俺をSランクに、してくれよ。
いちいち。めんどくせーんだよ!
Fランクだからダメだの何だの!!!」

「いいじゃない、それ。」

「いきなりSランクですか、、、!?
難しいかと。」

「なんで!?」

「実績がありませぬゆえ。」

「実績?あるだろう、ワイバーンが。」

「はい!そこが問題なのです。
ワイバーンを1人で、討伐など、、、
私でも、出来ません。」

「俺を疑ってんのか?」

「真実難いのです。なので、試させて下さい。」

「あ"!いいけど、、、」

「試すってどうすんだ。」

「私と戦って下さい。」

「おっさん強いのか?」

「当たり前よ。ギルマスやってるくらいなんだから」

「はい。私は、もともとSランクの冒険者です。
今でもAランクの冒険者ぐらいには、負けませんよ。」

「へぇ~。なんだ。いい方法があるじゃねーか。」

「何で。嬉しそうなの。」

「だって強いやつと戦うのは、ワクワクするだろ。」

「本当。呆れるわー」

「それでは、、、始めますか。」

ドッゴん!!!と言う鈍い音が響き。
部屋の壁が壊れギルマスのハッターが、外に投げ出されていた。
「腕でガードはしましたが、もの凄い蹴りですね、、、」

「喋ってる。暇があんのかー!!!」

宙に浮いた、ハッターを殴り地面に叩きつける。
すぐさま起き上がった。ハッターは、魔法を放ってくる。
「サンダーボルト!!!」
リオンは、避けるが、、、
雷の軌道は、読みづらく。食らってしまった。
「う"ぁぁあぁぁ、、!」

「どうですか。私の雷魔法は。」

「肩の凝りが取れたわ!!!」

「それは、それは、良きこと、、、。」

その後もハッターは、雷魔法を連発してくる。
リオンは、紙一重で避けていくが、、、

「うざってー!!!」

「どうしましたか。リオン殿、、、
そんなにお強くても、魔法は、使えないのですか。」

「あ"!使えるよ。
、、、、、、、、いや。使えない、、、。」

(使ったら家が、何軒か吹っ飛んじまう。)

(そうね。意外と冷静じゃない。)

(あ"ぁ。チェシャか!
ビックリさせんなよ!!!戻ったのか?)

(戻っては居ないけど、このくらいは出来るわ。)

「本当に、この程度でワイバーンを倒したのですか?」

「まだ!本気じゃねーから」
(てか、本気がだせねーんだよ。)

「逃げ回ってるだけでは、私には勝てませぬぞ。」

(リオン。闘気を使いなさい。)

「とーき?」

(そうよ。)

「何だそれ?」

「どうしましたか?リオン殿、、、」

「何でもない。こっちの話しだ!」

「そうですか。なら続けさせて、もらいます。」

その後も降り注ぐ魔法、、、

(どうすれば、いいんだ?)

(いつも使ってるじゃない。)

(いつも、使ってる?)

(本当に分からないの?
いつも、剣や拳にまとっているじゃない。)

(知らん。分からない。)

(じゃ、魔力を拳にまとう感じよ。)

「こうか?
、、、出来た。」

(当たり前でしょ。いつもやってるんだから。」

「ほぉ。闘気も扱えるのですか。」

「そうみたいだな、、、」

それからは、闘気の力で雷をガードしながら近づくが、、、
反撃出来る距離に、近づくと魔法を食らってしまう。

(ぅ~ん。闘気のおかげて、ガードは出来るが、、、
どえすれば、もっと近づける?
チェシャなんか、いい策はないか?)

(全身を闘気で、覆ったらどう?)
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