泥棒冒険者!恵まれなスキルですが勇者目指して頑張ります。

漫点

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第二章【仲間】

【11】初テイム

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そして、全力で走り続けるが
ギルドに荷物を忘れた事を思い出し……

ゆっくりと歩きながら戻ると、カグヤが荷物に気付き……
後を追いかけて来てくれていたみたいで、僕はギルドに戻らなくてもすんだ事からカグヤに感謝した。

カグヤにお礼を伝えると、僕の事を心配してくれていた。

そして、これからは

「1人でも頑張ってください!」

そう言われて、僕は雛とウルフ達の事を思い出した。

思い出した僕は、カグヤにテイマーの情報を聞くと……

知り合いがいるらしく、すぐに教えてくれた。

何でも町外れに住む。
お爺さんらしく、今は冒険者を引退しているが昔は凄腕のテイマーだった事を伝えられた。

それを聞くと僕はすぐに、テイマーのお爺さんの所に向かった。

街の外れに行くと、カグヤの言うとうり小さな小屋が見えた。

小屋に近づくと……

猿魔と言う猿種のモンスターが現れた!

猿魔はCランクの魔物で、そんなに大きくは無いが目が6つもあり見た目は少し怖い。
巨大な群れで暮らしていて、群れの大きさに比例してランクも上がる。

ザックリ100匹以下ならBランクで、100以上ならAランクとなる。

コイツもなかなか厄介な魔物でいるには、間違いない。

しかし、この猿魔は襲って来る様子はない……

むしろ中のお爺さんを呼んで来てくれた!

僕は猿魔に感謝を伝え、お爺さんに挨拶をした。

「初めまして天音と申します。
本日はテイムについて教えて頂きたく参りました」

そう伝えると……

「……ワシがテイマーをしていたのは昔の事じゃよ!
今は、この猿魔1匹しか契約しておらんし。むしろ一体しか出来ん……
そんなワシで良ければテイムについて教えてやるが、本当にワシで良いのか?」

「勿論です!!! お願いいたします!」

そう言うと……

テイムについての何たるかを長々と教えてくれた。

ほとんどはテイムに関する情報と言うよりは、個人の意見! 心意気みたいな物を叩き込まれた。

そして、数時間! 話を聞いた後に……

テイムのやり方を見せてくれる事となった。

一応、テイムをしているが猿魔を使い!
テイムの流れを見せてくれた。

僕は鑑定のスキルを使いながらじっくりと見せてもらうと……

スキル【盗む】を発動する。

すると、ステータスのスキルの欄に
スキル【テイム】が表示された。

予想通り! 成功した。

そして、お爺さんのステータスを確認さしてもらうと! ちゃんとテイムのスキルが表示されていたので、スキル【盗む】はコピーの能力と判明した。

僕は覚えたテイムを使う為に、急いで森からモンスターを連れて来ると……

お爺さんの前でテイムして見せた!!!

スキル【テイム】を発動!!!

モンスターの足元に魔法陣が現れるとモンスターがテイムされるかを決める。

モンスターが納得してくれると名前を付けてテイム完了!

これで、このモンスターは僕の仲間となった。

初めてテイムしたのはスライム……

森から急いで見つけて連れて来たスライムは、出来るだけ小さい物を選んだ!
サイズはソフトボールくらい……

名前を【ライム】と名付けた!

そして、最後にお爺さんから念を押して忠告をされる。

モンスターはテイマーの強さを見る。

テイムしたモンスターも成長をする為、主人より強くなったモンスターは言う事を聞かなくなり襲いかかる様になる。

なので、強くなるモンスターをテイムする時は気をつけなければいけないと……

念を押して忠告を受けた。

僕は思った……
間違いなく! あの3匹は僕より強くなるし(今でも強いかもしれない)
言う事を聞かなくなるだろう……

しかし、今は子供だ! 僕が守らなくてはいけない!!!
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