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第三十四話 あれから…
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僕の頼みの綱であった妹が熱をだし、寝込んでしまってから、数日がたった。
その間妹には相談ができない日々が続き、そしてその間も真城さんに無視され続けた。
もちろん、進展なんてものもなかった。
そんなツライ学校生活を送った1週間が終わりを告げ、休日を迎えた。
今日は、少しでも精神のダメージを回復させるために朝からある場所に向かっていた。そこは、昔から僕の大好きな水族館である。大体はカップルで行くところなのだろうが、僕にはそんな人はいない。妹と一緒に行くのも考えたが、病み上がりのあいつを連れていくのもどうかと思ったので、今日は1人である。
水族館は家から一番近いところでも、電車を使って30分以上かかる上、値段もそこそこなので滅多に行く機会が無い。でも、今回は疲れきった精神を回復させるためには必要な時なのだ。
そんなこんなで、電車に乗る。
今日は、ちゃんと男の格好である。
まぁ、当たり前のことだろうが、僕の場合は、ちゃんと言っといた方がいいと思う。勘違いされては困るからな。
そんなこんなで、あと、30分電車に揺られれば、目的地の水族館である。だが、30分も立っているのはツライので、空いている席に座れればいいのだが。と思い、歩きながら席を探す。この電車は、二人で座る席が向かい合わせになっている電車なのだ。わかりやすく言うと、よくテレビで、海や山に遊びに行く時に乗っている電車のような作りなのである。ちょっと、わかりずらいか?まぁ、そんな感じである。でも、今日は休日と言うのもあり、けっこう人が乗っている。空いている席と言っても、たぶん、見ず知らずの人の横とかしか空いていないだろう。そう考えながら、歩いていると空いている席を見つけた。横には、女の人が座っている。この際仕方ない。僕は空いている席の横の女の人に、話しかける。
「すいません。横いいですか?」
と僕は尋ねる。
すると、
「え、あ、はい…」
と女の人は答える。
嬉しそうではないな。そら、無理もない、僕も見ず知らずの人が横に座るとなんとも緊張してしまうので、嬉しいわけない。
それが分かっていても、僕は座る。
だって、女の人の隣だぜ!男の僕としては、嬉しい限りだ。座らないわけなかろうよ。
すると、横からいい匂いがしてくる。
女の人から匂う、いい匂いだ。
と、まるで変態みたいなので、このくらいにしとくか…でも…どんな人なのか気になる。
僕は、がっつり見ては、失礼なので、チラッと見ることにした。
チラッ。
ふむ、黒髪で、しかも、若い。
そして、もう1度。
チラッ。
その時横に座っている女の人と目が合う。
やばい、と思って、目を背ける。
同時に相手も目を背ける。
だが…ある問題が起きた。
たぶんだが、横に座ってるのは…僕の勘違いでないのなら…真城さんだ!
…チラッ。もう1度見る。やはり、真城さんに似ている。私服だから、いつも違うので分かりずらいが、たぶん間違いないだろう。でも、なんだろう。横に座っているのが、真城さんだと分かると嬉しくなった。最近では、こんなに近くでいられる事なんて無かったからかな?よくは分からないけれど…安心できる。
そうだ!試しに話しかけてみようかな?
そう思った。
その間妹には相談ができない日々が続き、そしてその間も真城さんに無視され続けた。
もちろん、進展なんてものもなかった。
そんなツライ学校生活を送った1週間が終わりを告げ、休日を迎えた。
今日は、少しでも精神のダメージを回復させるために朝からある場所に向かっていた。そこは、昔から僕の大好きな水族館である。大体はカップルで行くところなのだろうが、僕にはそんな人はいない。妹と一緒に行くのも考えたが、病み上がりのあいつを連れていくのもどうかと思ったので、今日は1人である。
水族館は家から一番近いところでも、電車を使って30分以上かかる上、値段もそこそこなので滅多に行く機会が無い。でも、今回は疲れきった精神を回復させるためには必要な時なのだ。
そんなこんなで、電車に乗る。
今日は、ちゃんと男の格好である。
まぁ、当たり前のことだろうが、僕の場合は、ちゃんと言っといた方がいいと思う。勘違いされては困るからな。
そんなこんなで、あと、30分電車に揺られれば、目的地の水族館である。だが、30分も立っているのはツライので、空いている席に座れればいいのだが。と思い、歩きながら席を探す。この電車は、二人で座る席が向かい合わせになっている電車なのだ。わかりやすく言うと、よくテレビで、海や山に遊びに行く時に乗っている電車のような作りなのである。ちょっと、わかりずらいか?まぁ、そんな感じである。でも、今日は休日と言うのもあり、けっこう人が乗っている。空いている席と言っても、たぶん、見ず知らずの人の横とかしか空いていないだろう。そう考えながら、歩いていると空いている席を見つけた。横には、女の人が座っている。この際仕方ない。僕は空いている席の横の女の人に、話しかける。
「すいません。横いいですか?」
と僕は尋ねる。
すると、
「え、あ、はい…」
と女の人は答える。
嬉しそうではないな。そら、無理もない、僕も見ず知らずの人が横に座るとなんとも緊張してしまうので、嬉しいわけない。
それが分かっていても、僕は座る。
だって、女の人の隣だぜ!男の僕としては、嬉しい限りだ。座らないわけなかろうよ。
すると、横からいい匂いがしてくる。
女の人から匂う、いい匂いだ。
と、まるで変態みたいなので、このくらいにしとくか…でも…どんな人なのか気になる。
僕は、がっつり見ては、失礼なので、チラッと見ることにした。
チラッ。
ふむ、黒髪で、しかも、若い。
そして、もう1度。
チラッ。
その時横に座っている女の人と目が合う。
やばい、と思って、目を背ける。
同時に相手も目を背ける。
だが…ある問題が起きた。
たぶんだが、横に座ってるのは…僕の勘違いでないのなら…真城さんだ!
…チラッ。もう1度見る。やはり、真城さんに似ている。私服だから、いつも違うので分かりずらいが、たぶん間違いないだろう。でも、なんだろう。横に座っているのが、真城さんだと分かると嬉しくなった。最近では、こんなに近くでいられる事なんて無かったからかな?よくは分からないけれど…安心できる。
そうだ!試しに話しかけてみようかな?
そう思った。
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