「バカな男子高校生が女子校に入学しました!」

晴樹

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第五十五話 4人で昼食

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「……あれ?いない…」

僕は前を歩いていたので、一番最初に屋上に着いた。しかし、そこには先生の姿がなかった…
もしかして…逃げたか!
いや、逃げる必要はないから、どうせ何かあってまだ来ていないのだろう。

「なぁ、何で屋上に来たんだ?」

とみさきが後から来てこう言った。
そういえば、まだ話してなかったな。まぁ、いっか。来た時の楽しみで話さないようにしとこっと。

「…花園さん、みさきに話してないんですか?」
「あ、うん」
「じゃあ、私が話しますね」
「いや、いいよ、言わなくて。それより食べようか!」
「え、言わなくていいんですか?」
「大丈夫大丈夫!」

と僕は真城さんに口止めをした。
なぜなら、その方が面白いと思ったからだ。

「さて、昼飯食おうか!」
「ん、私の質問は無視か?」
「無視してるわけじゃないよ。ただ、みんなで屋上で昼飯を食べたかっただけだから」
「んー、何か隠してねぇか?」
「…さて、食うか」
「って、おい!」

僕はみさきを最終的には無視して昼飯を食べる準備をし始めた。真城さんも準備し始めた。それを見て、みさきも納得できてないだろうけど、諦めたようで、自分も食べる準備をし始めた。

僕と2人は仲良く並んで座って食べ始めた。未だに、先生が、姿を表さなかった。もしかしたら、今日来ないのかな。
先生のために来たのに、全く意味がない。
と考えていた時、屋上の扉の開く音がした。

「ごめんごめん、遅くなった」

と言って屋上に現れたのは、伊藤先生だった。

「ほんと遅いですよ!」
「ごめんごめん、急な職員会が入っちゃってね」
「そうだったんですか、それじゃぁ仕方ないですね」

と先生は話しながら歩いてきて、僕の隣に座った。この並びは、あの時のイルカショーでの並びだった。

「みさき、どうかしたの?」
「うんうん、何でもない…」

と僕の横で2人が話していた。
みさきが予想通りの反応で嬉しい。と僕は笑うのを堪えて、息を呑む。

みさきは真城さんに聞こえないように
「はめられたー」と言っていた。
当然僕に聞こえているということは、真城さんにも聞こえているだろう。でも、真城さんはそういうことには興味がないから、さっきから頭にはてなマーク浮いてるし…

でも、僕はこの光景を楽しんでいるわけだが…
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