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第五十九話 お昼
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僕と真城さんとみさきはお昼ご飯を食べるべく屋上に到着した。
そこには、伊藤先生がもう来ていた。
「お~い」
と先生はこちらに手を振って僕たちを呼び寄せる。呼ばなくても、行くのに…
「先生、今日は早いですね。昨日は遅かったのに」
「それは、職員会議が入ったからであってだね」
と僕の皮肉な言い回しをして先生を煽ったが、普通の対応で戻ってきた。
すると、後ろにいたみさきが僕たちに向かってこう言った。
「今日は、昨日の反省を含めてこれを持ってきました」
そう言って、みさきは肩にかけていたカバンから、レジャーシートを取り出した。なるほど、昨日は持ってなかったカバンの中にはそれがはいいていたのか。
先生は「お~」と言って感心していた。先生にそう言われて少し頬が赤くなったみさきは、持っていたレジャーシートを広げて、屋上に敷いた。その大きさは4人がちょうど座れるくらいのサイズだった。僕、先生、真城さんはみさきが敷いてくれたレジャーシートに腰を下ろした。
4人は円のような形で座った。まるで、ピクニックのようだ。
「ピクニックみたい」
と横に座っていた真城さんがそう呟いた。みんな考えることは同じのようだ。
「そうだね」
と僕は、真城さんに言った。驚いたことに、聞こえていたの!ってな感じで少しびっくりされてしまった。
僕たちは、それから4人でお昼を食べた。昨日とは違い4人で仲良くだ。昨日は2人ずつに分かれてしまっていたが、今日は4人で食べているという気持ちになることができた。
チャイムが鳴る前に先生が先に帰った後、僕たちは少し残った。
「はぁ~」
とため息をついたのはみさきだった。
「どうした?そんなに疲れて」
「あんまりちゃんと話せなかった…」
と少し後悔していた。これはチャンスだと思った。
「また、明日があるじゃんか」
「そ、そうだな」
「じゃあ、明日からも一緒にお昼、ここで食ってくれるってことだよな?」
「あ、そうなるな…」
と、みさきはため息を吐きつつ、そう答えた。これで、明日からはみさきも一緒に食ってもらえることになった。
「真城さんこれで明日からみさきを誘いに行かなくて済みそうだね」
「うん、なんでかわからないけどそうみたいだね」
「わからないんだ…」
と真城さんは真城さんだなと思いながら、明日からは心配事が一つ減りそうで喜ばしかった。
「じゃあ、帰ろうか」
という僕の声に2人はうなずいて、屋上を後にした。
そこには、伊藤先生がもう来ていた。
「お~い」
と先生はこちらに手を振って僕たちを呼び寄せる。呼ばなくても、行くのに…
「先生、今日は早いですね。昨日は遅かったのに」
「それは、職員会議が入ったからであってだね」
と僕の皮肉な言い回しをして先生を煽ったが、普通の対応で戻ってきた。
すると、後ろにいたみさきが僕たちに向かってこう言った。
「今日は、昨日の反省を含めてこれを持ってきました」
そう言って、みさきは肩にかけていたカバンから、レジャーシートを取り出した。なるほど、昨日は持ってなかったカバンの中にはそれがはいいていたのか。
先生は「お~」と言って感心していた。先生にそう言われて少し頬が赤くなったみさきは、持っていたレジャーシートを広げて、屋上に敷いた。その大きさは4人がちょうど座れるくらいのサイズだった。僕、先生、真城さんはみさきが敷いてくれたレジャーシートに腰を下ろした。
4人は円のような形で座った。まるで、ピクニックのようだ。
「ピクニックみたい」
と横に座っていた真城さんがそう呟いた。みんな考えることは同じのようだ。
「そうだね」
と僕は、真城さんに言った。驚いたことに、聞こえていたの!ってな感じで少しびっくりされてしまった。
僕たちは、それから4人でお昼を食べた。昨日とは違い4人で仲良くだ。昨日は2人ずつに分かれてしまっていたが、今日は4人で食べているという気持ちになることができた。
チャイムが鳴る前に先生が先に帰った後、僕たちは少し残った。
「はぁ~」
とため息をついたのはみさきだった。
「どうした?そんなに疲れて」
「あんまりちゃんと話せなかった…」
と少し後悔していた。これはチャンスだと思った。
「また、明日があるじゃんか」
「そ、そうだな」
「じゃあ、明日からも一緒にお昼、ここで食ってくれるってことだよな?」
「あ、そうなるな…」
と、みさきはため息を吐きつつ、そう答えた。これで、明日からはみさきも一緒に食ってもらえることになった。
「真城さんこれで明日からみさきを誘いに行かなくて済みそうだね」
「うん、なんでかわからないけどそうみたいだね」
「わからないんだ…」
と真城さんは真城さんだなと思いながら、明日からは心配事が一つ減りそうで喜ばしかった。
「じゃあ、帰ろうか」
という僕の声に2人はうなずいて、屋上を後にした。
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