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第六十話 妹との約束
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「だ、だいじょうか…」
と僕は机に伏せている妹に問いかけた。
「う~ん、なんとか…」
しかし、妹は今日も疲れているらしく、反応が薄い。こんな妹を毎日見ているとこちらも心配になってきてしまう。そろそろ限界かな。
僕は、妹にこう言った。
「一馬くんを明日連れてこい」
妹は不思議そうに体を起こして、僕を見る。そんなに見ないでもらいたい。恥ずかしいから。
僕はつづけさまに
「一馬くんと話さないと話が進まない」
「お兄ちゃん…」
とそれだけしか言わない妹。さすがに、ノーコメントだと不安になる。もしかして、ものすごく滑ってたりしないよな。などとどうでもいいことまで考えてしまう。
少しの間、沈黙があったのち、妹が口を開いた。
「うん、わかった」
これだけしか言わなかった。僕のこの態度を見て妹はどんなことを考えているのだろう。
「じゃ、明日な」
「うん」
と言って僕は妹の元を離れて、部屋を出て行った。
「さて、考えるか」
僕が何を考えるかというと、明日来る予定の一馬くんになにを言うかである。こういうのは考えて喋ったほうがいいと思う。僕は部屋に戻るなり、机についた。机の上に白紙の紙を用意して、僕は利き手である右手にペンを持つ。さ、始めるぞ!
と意気込んだ僕だったが、それから一時間ほど考えたが、うまい文章が思い浮かばず紙は白紙のままだった。これは、ダメだ…
僕は、疲れたので、ベットに横になる。そして、携帯を見て思いついた。
「そうだ、誰かに相談すればいいじゃないのか」
僕は先生に相談すればいいんじゃないかと考えた。なんたって、伊藤先生は現国の先生なのだ。僕はそう思い着くと、携帯を手に持った。しかし、そこである問題が生じた。
「僕、先生の連絡先知らない…」
前、水族館に行った時にも、こんな気持ちになった気がする…くっ、本当使えない先生だな。
と僕は、無力なのは自分なのに、先生のせいにし、また携帯を置いた。
そうだ!、と僕はいいことを考えた。
「明日、学校で考えればいいんだ」
と自分でもダメ人間だと思いながら、今日はそのまま寝ることにした。
明日の僕がどうにかしてくれるだろう…
そんな甘い考えで次の日を迎えた。
と僕は机に伏せている妹に問いかけた。
「う~ん、なんとか…」
しかし、妹は今日も疲れているらしく、反応が薄い。こんな妹を毎日見ているとこちらも心配になってきてしまう。そろそろ限界かな。
僕は、妹にこう言った。
「一馬くんを明日連れてこい」
妹は不思議そうに体を起こして、僕を見る。そんなに見ないでもらいたい。恥ずかしいから。
僕はつづけさまに
「一馬くんと話さないと話が進まない」
「お兄ちゃん…」
とそれだけしか言わない妹。さすがに、ノーコメントだと不安になる。もしかして、ものすごく滑ってたりしないよな。などとどうでもいいことまで考えてしまう。
少しの間、沈黙があったのち、妹が口を開いた。
「うん、わかった」
これだけしか言わなかった。僕のこの態度を見て妹はどんなことを考えているのだろう。
「じゃ、明日な」
「うん」
と言って僕は妹の元を離れて、部屋を出て行った。
「さて、考えるか」
僕が何を考えるかというと、明日来る予定の一馬くんになにを言うかである。こういうのは考えて喋ったほうがいいと思う。僕は部屋に戻るなり、机についた。机の上に白紙の紙を用意して、僕は利き手である右手にペンを持つ。さ、始めるぞ!
と意気込んだ僕だったが、それから一時間ほど考えたが、うまい文章が思い浮かばず紙は白紙のままだった。これは、ダメだ…
僕は、疲れたので、ベットに横になる。そして、携帯を見て思いついた。
「そうだ、誰かに相談すればいいじゃないのか」
僕は先生に相談すればいいんじゃないかと考えた。なんたって、伊藤先生は現国の先生なのだ。僕はそう思い着くと、携帯を手に持った。しかし、そこである問題が生じた。
「僕、先生の連絡先知らない…」
前、水族館に行った時にも、こんな気持ちになった気がする…くっ、本当使えない先生だな。
と僕は、無力なのは自分なのに、先生のせいにし、また携帯を置いた。
そうだ!、と僕はいいことを考えた。
「明日、学校で考えればいいんだ」
と自分でもダメ人間だと思いながら、今日はそのまま寝ることにした。
明日の僕がどうにかしてくれるだろう…
そんな甘い考えで次の日を迎えた。
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