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第六十一話 学校
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「先生!連絡先教えてください!!」
「え、うん、いいよ」
先生はこころよく僕と連絡先を交換してくれた。すると、それを先生の隣から羨ましそうに見てたみさきは、「いいな…」とぼやいていた。
先生はちょうど聞こえていたのだろう。気をきかせた先生は僕達全員とLINEの交換を申し出たのだ。それを聞いてみさきは、ぱぁっと笑顔になった。これがモテる男の行動なのだろう。僕には到底できそうにないと思った。
「じゃあ、ふるふるで交換しよう」
「わかりました」
と僕が。
「はい!」
とみさきが。
そして、真城さんが…
「すいません、私LINEやってないので」
ときっぱりと断ったのだ。
それを聞いた先生は考えた。今どきの高校生でLINEをやっていない子がいるのかと思っているのだろう。先生、それは仕方ないですよ。なんたって、真城さんですから…
「真城さん、LINE始めようよ」
「え、今から?でも、私には必要ないし…」
「そんなことないよ、LINEあったらいつでも僕と話せるじゃん」
「んー、でも…」
と渋る。その気持ちは分からなくもない。ただ、素直に慣れないだけなんだ。僕にもそういう経験がないことも無い。他人に勧められてすぐ始めると負けた気がすると勝手に思い込んでいた時があった。でも、本当はやりたいのだ。だから、ここは無理矢理にでもした方が効果がある。てか、してもらいたいはずだ。
僕は、先生とみさきの目を見る。
僕の目を見てふたりは理解してくれたように、頷いてくれた。
「そうだよ、みゆきもLINEやろうよ」
「でも…」
「先生も真城くんと一緒にLINEできると嬉しいぞ」
「そうですか…」
と3人がかりで何とか渋々LINEの登録をさせることに成功した。なぜか、みさきはちょっと不服そうな顔になって「私とは嬉しくないのかな…」とかぶつぶつ言っている。先生は携帯に夢中で聞こえていないようだった。なんだろう、面倒なやつしかいないのか。LINEを交換するだけでここまで大変なのか、不思議で仕方ない。
真城さんが準備が完了し、無事4人全員交換が終わった。すると、予鈴のチャイムがなり始めた。先生は慌てて「次の授業の準備しないと」と言って屋上を後にした。ご苦労様です。
僕たちはというと、真城さんにLINEの使い方を教えていた。これも一苦労だったが、僕たちは真城さんに教え終わったあと急いで教室に戻った。
「え、うん、いいよ」
先生はこころよく僕と連絡先を交換してくれた。すると、それを先生の隣から羨ましそうに見てたみさきは、「いいな…」とぼやいていた。
先生はちょうど聞こえていたのだろう。気をきかせた先生は僕達全員とLINEの交換を申し出たのだ。それを聞いてみさきは、ぱぁっと笑顔になった。これがモテる男の行動なのだろう。僕には到底できそうにないと思った。
「じゃあ、ふるふるで交換しよう」
「わかりました」
と僕が。
「はい!」
とみさきが。
そして、真城さんが…
「すいません、私LINEやってないので」
ときっぱりと断ったのだ。
それを聞いた先生は考えた。今どきの高校生でLINEをやっていない子がいるのかと思っているのだろう。先生、それは仕方ないですよ。なんたって、真城さんですから…
「真城さん、LINE始めようよ」
「え、今から?でも、私には必要ないし…」
「そんなことないよ、LINEあったらいつでも僕と話せるじゃん」
「んー、でも…」
と渋る。その気持ちは分からなくもない。ただ、素直に慣れないだけなんだ。僕にもそういう経験がないことも無い。他人に勧められてすぐ始めると負けた気がすると勝手に思い込んでいた時があった。でも、本当はやりたいのだ。だから、ここは無理矢理にでもした方が効果がある。てか、してもらいたいはずだ。
僕は、先生とみさきの目を見る。
僕の目を見てふたりは理解してくれたように、頷いてくれた。
「そうだよ、みゆきもLINEやろうよ」
「でも…」
「先生も真城くんと一緒にLINEできると嬉しいぞ」
「そうですか…」
と3人がかりで何とか渋々LINEの登録をさせることに成功した。なぜか、みさきはちょっと不服そうな顔になって「私とは嬉しくないのかな…」とかぶつぶつ言っている。先生は携帯に夢中で聞こえていないようだった。なんだろう、面倒なやつしかいないのか。LINEを交換するだけでここまで大変なのか、不思議で仕方ない。
真城さんが準備が完了し、無事4人全員交換が終わった。すると、予鈴のチャイムがなり始めた。先生は慌てて「次の授業の準備しないと」と言って屋上を後にした。ご苦労様です。
僕たちはというと、真城さんにLINEの使い方を教えていた。これも一苦労だったが、僕たちは真城さんに教え終わったあと急いで教室に戻った。
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