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第八十五話 僕たちは変質者じゃない
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「後ですね」
「ん?まだいるんですか?」
「そうなんです」
と校門に立つ、若い女の先生は僕たちにまだ変質者がいると言うことを教えてくれた。
次も僕の事じゃないだろうな…
とビクビクしながら先生が話すのを待つ。
「えっとー、確かですねー、噂ではうちの生徒を付きまとってくる変質者がいるって聞きましたよ」
やったー、僕じゃない。でも、これってどう考えてもあいつだよな。
「これ?お前の事じゃないか?」
と佐奈に言った。
「そ、そんな訳…ないでしょ」
うーん、たぶん佐奈の事だな。僕は1人納得した。
「そういうわけなんで、あなた達も気をつけてね!」
と僕たちに優しく言ってくれるこの先生はいい人である。しかし、まさかその噂の変質者が僕たちだなんて、思いもしていないだろう。すまない。
「わかりましたー。僕たちも気をつけます」
と僕が言ったと思ったら、なぜか先生が睨んできた。まずい。ばれたか!
と一瞬肝を冷やした。
「ど、どうしました?」
と僕は恐る恐る話しかけた。
すると、先生は普段の目に戻ってこう言った。
「珍しいのね、女の子なのに、男の子みたいな喋り方しててちょっと気になっただけ」
と笑って話してくれた。僕は笑ってくれたのを見て、少し安心した。
「そ、そうなんですかー。でも、珍しいですよね、こんな喋り方しるのって」
「そんなことないと思いますよ。私の高校時代にもあなたみたいに喋る人いたよ」
「ホントですか」
「ほんとほんと!それにしても、懐かしいな~」
と急に先生が遠くにいって行くような気がした。たぶん、高校時代の事でも思い出しているのではないだろうか。
「あのー、先生大丈夫ですか?」
「は! はい、何でしょうか?」
戻ってきてくれたようで、安心した。
「そろそろ生徒達が来そうですよ」
「あ、ホントですね! ありがとうございます」
「いえいえー」
僕は少しの間話して、妹たちが出てくるのを待った。それにしても遅いな…
「遅いですね、妹さん」
「そうですね、何してるんですかねー」
「日直とかなのかも知れませんね」
「そうか、日直かー」
と先生と世間話をしていた。特にやることもなかったので、助かる。
すると、校門の方に歩いてくる2人の姿が見えた。
これでやっと帰れそうだ!
僕は2人に、手を振った。
「ん?まだいるんですか?」
「そうなんです」
と校門に立つ、若い女の先生は僕たちにまだ変質者がいると言うことを教えてくれた。
次も僕の事じゃないだろうな…
とビクビクしながら先生が話すのを待つ。
「えっとー、確かですねー、噂ではうちの生徒を付きまとってくる変質者がいるって聞きましたよ」
やったー、僕じゃない。でも、これってどう考えてもあいつだよな。
「これ?お前の事じゃないか?」
と佐奈に言った。
「そ、そんな訳…ないでしょ」
うーん、たぶん佐奈の事だな。僕は1人納得した。
「そういうわけなんで、あなた達も気をつけてね!」
と僕たちに優しく言ってくれるこの先生はいい人である。しかし、まさかその噂の変質者が僕たちだなんて、思いもしていないだろう。すまない。
「わかりましたー。僕たちも気をつけます」
と僕が言ったと思ったら、なぜか先生が睨んできた。まずい。ばれたか!
と一瞬肝を冷やした。
「ど、どうしました?」
と僕は恐る恐る話しかけた。
すると、先生は普段の目に戻ってこう言った。
「珍しいのね、女の子なのに、男の子みたいな喋り方しててちょっと気になっただけ」
と笑って話してくれた。僕は笑ってくれたのを見て、少し安心した。
「そ、そうなんですかー。でも、珍しいですよね、こんな喋り方しるのって」
「そんなことないと思いますよ。私の高校時代にもあなたみたいに喋る人いたよ」
「ホントですか」
「ほんとほんと!それにしても、懐かしいな~」
と急に先生が遠くにいって行くような気がした。たぶん、高校時代の事でも思い出しているのではないだろうか。
「あのー、先生大丈夫ですか?」
「は! はい、何でしょうか?」
戻ってきてくれたようで、安心した。
「そろそろ生徒達が来そうですよ」
「あ、ホントですね! ありがとうございます」
「いえいえー」
僕は少しの間話して、妹たちが出てくるのを待った。それにしても遅いな…
「遅いですね、妹さん」
「そうですね、何してるんですかねー」
「日直とかなのかも知れませんね」
「そうか、日直かー」
と先生と世間話をしていた。特にやることもなかったので、助かる。
すると、校門の方に歩いてくる2人の姿が見えた。
これでやっと帰れそうだ!
僕は2人に、手を振った。
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