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第106話 次の日
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「はぁ…」
僕はため息を吐きながら学校に向かっていた。
昨日のこともあり、真城さんがいつも通りであってほしいという期待を持って登校している。
教室に着くといつも通り真城さんの姿があった。残念ながら他に誰の姿もなかった。その理由がいつもよりも登校している時間が早いからだ。なんたって今日は不幸なことに僕が日直の日だからだ。と言っても花の水変えくらいしかやることがなく楽なんだけどね。
僕は、いつも通り挨拶をする。
「お、おはよう」
すると、僕の方に顔をチラッと見て、僕に真城さんも挨拶を返し顔を背けた。
それはいつもよりも弱い感じの挨拶だった。この時点でいつも通りではないことがうかがえる。しかし、声も小さいし顔も背けられるので嫌われたのかと思ってしまう。
一体どうなってるんだ…
僕は気になって真城さんの顔を少しずつゆっくり覗いていく。右手で口を押さえて窓の方を向いている。少しずつ覗いていくと頬の方を見ることができた。その頬は赤くなっていた。僕は顔を上げる。体を震わせたりしていないがもしかしたら笑っているのかもしれない。なぜだか知らんが。僕は考えながら視線をふと窓の外に向ける。いい天気だ… そこには青空が広がっていた。朝から晴天だった。そして、窓を見るとあることに気がついた。それは、窓に真城さんの顔がうっすら映っていたのだ…
わざわざ覗き込む必要もなかった。だってそこに真城さんの顔が映って見えているのだから…
僕は、その顔を見た。笑っているのかと思っていたが違っていた。どうも恥ずかしがっているように見える。もしかしてすっぴんなのか。だから恥ずかしくて顔を合わせてくれないのか? と思ったが、よくよく考えてみるといつも真城さんはすっぴんだったのを思い出したのでこれではない。
だったらなんだ。何が真城さんをそこまで恥ずかしがるほど頬を染めるんだ…
もしかして僕か! 僕が原因か!!
僕は、窓ガラスに近づいた。
その窓ガラスに僕の顔を映した。しかし、そこにはいつもの僕の顔があった。
てっきり妹に落書きでもされたのかと思ったのだが、違ったようだ。でも、僕が顔に何かあるのなら恥ずかしがったりするよりも絶対笑うはずだ!
なら、僕が何かしたということか?
僕は、じっくり考えることにした。まだ他に誰か来るまでに時間がある。
と、その前に…
僕は花瓶を持って廊下に出た。まずは日直の仕事しなくちゃ。
僕はトイレに向かい花瓶の水を変えた。
僕はため息を吐きながら学校に向かっていた。
昨日のこともあり、真城さんがいつも通りであってほしいという期待を持って登校している。
教室に着くといつも通り真城さんの姿があった。残念ながら他に誰の姿もなかった。その理由がいつもよりも登校している時間が早いからだ。なんたって今日は不幸なことに僕が日直の日だからだ。と言っても花の水変えくらいしかやることがなく楽なんだけどね。
僕は、いつも通り挨拶をする。
「お、おはよう」
すると、僕の方に顔をチラッと見て、僕に真城さんも挨拶を返し顔を背けた。
それはいつもよりも弱い感じの挨拶だった。この時点でいつも通りではないことがうかがえる。しかし、声も小さいし顔も背けられるので嫌われたのかと思ってしまう。
一体どうなってるんだ…
僕は気になって真城さんの顔を少しずつゆっくり覗いていく。右手で口を押さえて窓の方を向いている。少しずつ覗いていくと頬の方を見ることができた。その頬は赤くなっていた。僕は顔を上げる。体を震わせたりしていないがもしかしたら笑っているのかもしれない。なぜだか知らんが。僕は考えながら視線をふと窓の外に向ける。いい天気だ… そこには青空が広がっていた。朝から晴天だった。そして、窓を見るとあることに気がついた。それは、窓に真城さんの顔がうっすら映っていたのだ…
わざわざ覗き込む必要もなかった。だってそこに真城さんの顔が映って見えているのだから…
僕は、その顔を見た。笑っているのかと思っていたが違っていた。どうも恥ずかしがっているように見える。もしかしてすっぴんなのか。だから恥ずかしくて顔を合わせてくれないのか? と思ったが、よくよく考えてみるといつも真城さんはすっぴんだったのを思い出したのでこれではない。
だったらなんだ。何が真城さんをそこまで恥ずかしがるほど頬を染めるんだ…
もしかして僕か! 僕が原因か!!
僕は、窓ガラスに近づいた。
その窓ガラスに僕の顔を映した。しかし、そこにはいつもの僕の顔があった。
てっきり妹に落書きでもされたのかと思ったのだが、違ったようだ。でも、僕が顔に何かあるのなら恥ずかしがったりするよりも絶対笑うはずだ!
なら、僕が何かしたということか?
僕は、じっくり考えることにした。まだ他に誰か来るまでに時間がある。
と、その前に…
僕は花瓶を持って廊下に出た。まずは日直の仕事しなくちゃ。
僕はトイレに向かい花瓶の水を変えた。
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