「バカな男子高校生が女子校に入学しました！」

第１２３話 堀田秋７

｢ぜぇぜぇぜぇ…｣
息を切らしながら僕たち３人はほぼ同時に教室に入った。
その光景を見ているクラスメイト達は驚きの顔で見ていた。それもそのはず先生と一緒にもの凄い勢いで入ってくれば誰でも驚くだろう。そう、これは何事かと…

｢セーフ｣
僕はそう言うと自分の席についた。
｢…｣
秋は何も言わず自分の席についた。
｢はぁはぁはぁ…｣
先生は息を切らしながら、何事も無かったかのように少し遅れてしまった朝のホームルームを開始した。
つんつん。
後ろの席の真城さんが僕の背中をつついてくる。
｢な、何？｣
と僕は体を横に向けて後ろの真城さんと話ができる体制にする。
｢遅かったね。何してたの？｣
と表情は変わらないが、気になっているのだろうことを聞いてきた。
｢うんちょっと…話してたら遅くなったんだ｣
と僕が言うと
｢そうなんだ…｣
とそれ以上聞いてこなかった。僕は真城さんとの会話が終わるとまた前を向いて座り直した。

｢これで朝のホームルームを終わります｣
先生がホームルームの終わりを告げる。
その時…
｢あ、あ、お呼び出しを連絡します。伊藤先生、伊藤先生…｣
突然入った放送は伊藤先生を呼んでいた。先生も首をひねっていた。どうやらなんで呼ばれているのか分からないらしい。
しかし、その放送には続きがあった。
｢それと１年生の花園さん、花園みくりさん｣
ぼ、僕？
さらに…
｢それと１年生の堀田さん、堀田秋さん｣
秋まで呼び出された。
｢以上3名は理事長室までお越しください…｣
理事長室までってことは呼んでいるのは母さんか？ 一体何のことだろう。
僕と先生それに秋はホームルームが終わった後理事長室に向かった。