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第137話 テスト当日1
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「おはよう」
と僕は自分の席につくなり後ろの席の真城さんと挨拶を交わした。
だが、いつものように目を見て挨拶を返してはくれなかった。それもそのはず今日は今学期最後のテストだった。だから朝からクラスのみんなが自分の席に着いて教科書を開き、これでもかと言うくらいに暗記をしていた。僕もそうしたかったがあまり朝のうちから頑張っていると放課後まで持たないことはわかっていた。だから僕は席につくなりテスト範囲のプリントを準備して軽く目を通すことにした。
今日はテストがあり6時間目まで各教科のテストがある。それが2日間続く日程になっている。他の普通の学校なら昼までで4日間くらいでやることをこの学校では2日と言う地獄なスケジュールで行うのだ。この件に関しては理事長である母さんに問いかけたが、どうやらそういったスケジュールは教頭先生が決めているらしい。だからどうすることも出来ないと言われてしまった。僕はそれを飲まざるおえなかった。
そして、テスト当日。教室はピリピリしていた。それもそのはず…もしこのテストで赤点を取ってしまうと、夏休みにわざわざ学校に来なければいけなくなる。誰しも夏休みに学校には帰宅はないはずだ。だからこうして皆朝からピリピリしているのだ。当然してない人間もいる。結構前からこのテストのために勉強してきた人なんかは余裕がある。他に赤点さえ取らなければいいという考えの人間もそこまでピリピリしてはいない。僕もあまりピリピリはしていなかった。どうやら最近勉強していたおかげで無駄に自信がついているのだろう。でもこれは悪くない。余裕を持ってテストに挑めるんだから、頭に余裕が出来る。
そんな僕の元にある人物が近づいてきた。その人物は僕の肩を叩いた。
「おはよう」
僕の肩を叩いたその手を上げて挨拶をしてきた。そう僕の友達の堀田秋だ。
「おはよう、勉強しなくていいの」
と僕は挨拶をしつつ、テスト勉強もせずに近づいてきた秋に問いかけをした。
「あぁ、大丈夫」
秋は澄ました態度で返事をしてきた。昔から頭が良かったことを知っているからあまり心配はしていなかった。
「それより、みくりは勉強しなくていいのか」
とプリントを見ていた僕に秋はそう言った。どう見ても勉強していると思うんだけど、秋には僕が勉強していないように見えているらしい。
「してるだろ」
つい素が出てしまうが、秋との会話なのでそこまで気にすることは無い。
「あんまりそうは見えないから言ったんだけどな…まぁ、いいや。また赤点とるなよ」
そう言い残すと秋は僕の近くから去っていった。秋が去っていった事でテスト勉強ができる。
そう思い、手に持っていたプリントに目を落とした。そのプリントは逆さまだった。
と僕は自分の席につくなり後ろの席の真城さんと挨拶を交わした。
だが、いつものように目を見て挨拶を返してはくれなかった。それもそのはず今日は今学期最後のテストだった。だから朝からクラスのみんなが自分の席に着いて教科書を開き、これでもかと言うくらいに暗記をしていた。僕もそうしたかったがあまり朝のうちから頑張っていると放課後まで持たないことはわかっていた。だから僕は席につくなりテスト範囲のプリントを準備して軽く目を通すことにした。
今日はテストがあり6時間目まで各教科のテストがある。それが2日間続く日程になっている。他の普通の学校なら昼までで4日間くらいでやることをこの学校では2日と言う地獄なスケジュールで行うのだ。この件に関しては理事長である母さんに問いかけたが、どうやらそういったスケジュールは教頭先生が決めているらしい。だからどうすることも出来ないと言われてしまった。僕はそれを飲まざるおえなかった。
そして、テスト当日。教室はピリピリしていた。それもそのはず…もしこのテストで赤点を取ってしまうと、夏休みにわざわざ学校に来なければいけなくなる。誰しも夏休みに学校には帰宅はないはずだ。だからこうして皆朝からピリピリしているのだ。当然してない人間もいる。結構前からこのテストのために勉強してきた人なんかは余裕がある。他に赤点さえ取らなければいいという考えの人間もそこまでピリピリしてはいない。僕もあまりピリピリはしていなかった。どうやら最近勉強していたおかげで無駄に自信がついているのだろう。でもこれは悪くない。余裕を持ってテストに挑めるんだから、頭に余裕が出来る。
そんな僕の元にある人物が近づいてきた。その人物は僕の肩を叩いた。
「おはよう」
僕の肩を叩いたその手を上げて挨拶をしてきた。そう僕の友達の堀田秋だ。
「おはよう、勉強しなくていいの」
と僕は挨拶をしつつ、テスト勉強もせずに近づいてきた秋に問いかけをした。
「あぁ、大丈夫」
秋は澄ました態度で返事をしてきた。昔から頭が良かったことを知っているからあまり心配はしていなかった。
「それより、みくりは勉強しなくていいのか」
とプリントを見ていた僕に秋はそう言った。どう見ても勉強していると思うんだけど、秋には僕が勉強していないように見えているらしい。
「してるだろ」
つい素が出てしまうが、秋との会話なのでそこまで気にすることは無い。
「あんまりそうは見えないから言ったんだけどな…まぁ、いいや。また赤点とるなよ」
そう言い残すと秋は僕の近くから去っていった。秋が去っていった事でテスト勉強ができる。
そう思い、手に持っていたプリントに目を落とした。そのプリントは逆さまだった。
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