4 / 4
四、決戦
しおりを挟む
最早逃げるという選択肢は残っていない。ここで戦いは終わる。
アルマは魔導書をかざして咆哮する。
「全能の魔導書、第一の魔法!」
全能の魔導書に記された第一の魔法。魔力を変換せず、力の集合のまま扱う魔法。自らの命すらも魔力として消費し、一度のみ絶殺の槍を放つというシンプルなものだ。
ただの力技。小細工など一切ない。
それ故に避けることは叶わず、防ぐことすらも能わず。真っ向からの勝負を強いられる。
だが、その槍は神域に至っている。
矛先を向けられた少女は判決を言い渡された。しかし、それを簡単に受けいるようならば魔女などと言われるはずもない。
ティナは祈るように紡ぐ。
「ここに、護りを――」
ティナが誰にも明かさず、一人で造り上げた至高の魔法。
人が至ることの無い領域。
本来、人は魔力を変換せず扱うのは不可能だ。アルマが可能なのは書物があるからだ。
だが、ティナは自分の身一つでそれを可能にした。
短い言葉で紡がれたその魔法は、魔力で鍛えられた究極の盾。
この勝負はどちらかの命が切れた時に終わる。
神域の槍と究極の盾は互いの命を削りながら、勝利を吼える。
――数日が経ち、ようやく目を覚ます。
割れそうな頭を擦りながら立ち上がるとふらつきながらも歩き始める。状況を理解すると、生き残っている安堵と友を殺したという後悔が胸の中で込み上げ絡まった。
「さようならアルマ――」
勝者である魔女は敗者である少年に別れを告げ、扉の向こうに去っていった。
アルマは魔導書をかざして咆哮する。
「全能の魔導書、第一の魔法!」
全能の魔導書に記された第一の魔法。魔力を変換せず、力の集合のまま扱う魔法。自らの命すらも魔力として消費し、一度のみ絶殺の槍を放つというシンプルなものだ。
ただの力技。小細工など一切ない。
それ故に避けることは叶わず、防ぐことすらも能わず。真っ向からの勝負を強いられる。
だが、その槍は神域に至っている。
矛先を向けられた少女は判決を言い渡された。しかし、それを簡単に受けいるようならば魔女などと言われるはずもない。
ティナは祈るように紡ぐ。
「ここに、護りを――」
ティナが誰にも明かさず、一人で造り上げた至高の魔法。
人が至ることの無い領域。
本来、人は魔力を変換せず扱うのは不可能だ。アルマが可能なのは書物があるからだ。
だが、ティナは自分の身一つでそれを可能にした。
短い言葉で紡がれたその魔法は、魔力で鍛えられた究極の盾。
この勝負はどちらかの命が切れた時に終わる。
神域の槍と究極の盾は互いの命を削りながら、勝利を吼える。
――数日が経ち、ようやく目を覚ます。
割れそうな頭を擦りながら立ち上がるとふらつきながらも歩き始める。状況を理解すると、生き残っている安堵と友を殺したという後悔が胸の中で込み上げ絡まった。
「さようならアルマ――」
勝者である魔女は敗者である少年に別れを告げ、扉の向こうに去っていった。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
神は激怒した
まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。
めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。
ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m
世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
魔法のせいだからって許せるわけがない
ユウユウ
ファンタジー
私は魅了魔法にかけられ、婚約者を裏切って、婚約破棄を宣言してしまった。同じように魔法にかけられても婚約者を強く愛していた者は魔法に抵抗したらしい。
すべてが明るみになり、魅了がとけた私は婚約者に謝罪してやり直そうと懇願したが、彼女はけして私を許さなかった。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる