魔法闘争

ミルクEX

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四、決戦

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 最早逃げるという選択肢は残っていない。ここで戦いは終わる。
 アルマは魔導書をかざして咆哮する。
「全能の魔導書、第一の魔法!」
 全能の魔導書に記された第一の魔法。魔力を変換せず、力の集合のまま扱う魔法。自らの命すらも魔力として消費し、一度のみ絶殺の槍を放つというシンプルなものだ。
 ただの力技。小細工など一切ない。
 それ故に避けることは叶わず、防ぐことすらも能わず。真っ向からの勝負を強いられる。
 だが、その槍は神域に至っている。
 矛先を向けられた少女は判決を言い渡された。しかし、それを簡単に受けいるようならば魔女などと言われるはずもない。
 ティナは祈るように紡ぐ。
「ここに、護りを――」
 ティナが誰にも明かさず、一人で造り上げた至高の魔法。 
 人が至ることの無い領域。
 本来、人は魔力を変換せず扱うのは不可能だ。アルマが可能なのは書物があるからだ。
 だが、ティナは自分の身一つでそれを可能にした。
 短い言葉で紡がれたその魔法は、魔力で鍛えられた究極の盾。
 この勝負はどちらかの命が切れた時に終わる。
 神域の槍と究極の盾は互いの命を削りながら、勝利を吼える。



 ――数日が経ち、ようやく目を覚ます。
 割れそうな頭を擦りながら立ち上がるとふらつきながらも歩き始める。状況を理解すると、生き残っている安堵と友を殺したという後悔が胸の中で込み上げ絡まった。

「さようならアルマ――」

勝者である魔女は敗者である少年に別れを告げ、扉の向こうに去っていった。
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