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古き魔術師、ナンパな調香師に森の住処を嗅ぎつけられて食べられる
07. すっ飛ばしちゃってごめんね?
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午後の陽射しが差し込む作業部屋で一人静かに作業を進める。街で仕入れた玩具や雑貨に魔術をかけて新しい息吹を注ぐ。魔術がかかった雑貨たちは火もないのに光を灯したり、書き記された文字が劣化しにくかったり、涼しい風が吹いたりと少し不思議な効果を帯びる。機械の技術が発展してきた昨今では、魔術仕掛けの物はただの骨董品だ。それでも一部の好事家には売れて、オリヴェルの貴重な収入源になっている。
もしかしたら、他の国に行けばまだ魔術が重宝されている場所があるのかもしれない。けれど静かにひっそりと暮らしてきたオリヴェルは今さら師匠と暮らしたこの家と森を離れる気も起きなかった。
あと何百年生きられるかはわからないが、細々と暮らしていければそれでいい。
オリヴェルが魔術をかけるのに没頭していると、コンコンと玄関の戸を叩く音が聞こえた。
夢中になっていたので、何度か叩かれていたことに気づかずに、オリヴェルは慌てて顔を上げた。
(……誰だろう?)
窓を見れば、もう陽もだいぶ落ちてきている。長い時間、作業に集中していたようだ。
陽が落ちて夜になるにつれ、森は危険に満ちていく。だから昼をだいぶ過ぎれば、オリヴェルのもとを訪れる訪問者はほとんどいないのだ。とはいえ、魔術師であれば暗闇も明るく照らして進み、途中で獣が現れても撃退できる術を持っている場合がある。師匠の友人が来る報せは届いてなかったが、誰かが来たのかもしれない。
そう思ってコンコンと叩かれ続けている玄関の戸を開けると——想像していなかった人物がそこにはいた。
「ニイロ……!」
「オリヴェル、お待たせ。あーやっと戻ってこれた。疲れたー。ちょっとオリヴェル成分を補充させてー」
「うわっ」
戸を開けるや、ニイロはがばっとオリヴェルに抱きついた。ぎゅうぎゅうと背中に回した両手でオリヴェルを抱き締める。
「な、なんでここに?」
細身ながらも、力いっぱいに抱き締められたオリヴェルはニイロの腕の中で混乱していた。
ニイロはもうここには来ないと思っていたのだ。仕事も私生活も順調なようで、女性にも困ることなく楽しく暮らしている噂を耳にしていた。こんな辺鄙なところへ来る理由など、ないはずなのに。
「なんでって、やらなきゃいけないことを全部済ませてきたからだよ。本当はもっと早く戻ってくるつもりだったのに、仕事のあれこれをまとめるのが思った以上に大変でさー。あと女の子たちにちゃんと説明していくのも結構大変だった」
「え……え……?」
やらなきゃいけないこと?
仕事のあれこれ? 女の子たちに説明?
たしかに一ヶ月前にここを出ていくとき、彼はやらなきゃいけないことをするとは話していた。それは仕事だったり、女性との交流だったり、そういう彼が街で暮らす日常のことを指していると思っていた。だが、それを全部済ませてきたというのはどういうことだろう。
「もしかして、もう俺は来ないかもって思ってた?」
「だって、ひと月だぞ? それにこの前、街に降りたときもニイロは調香師として仕事も順調で、女性ともよく会っていると聞いたから、僕のことはもう忘れたと思って……」
「あー……なるほど、しまったな。でもそりゃそうなるか。ごめんねオリヴェル。ちゃんと説明させて」
とりあえず中に入れてよ、と言うニイロに促されるまま、オリヴェルは彼を家へと入れた。
一ヶ月前と同じように、食卓机を挟んで二人で椅子に座る。お湯を用意しようかと思ったが、まずは話を聞いてほしいとやたらと真剣な瞳を向けて言われて、オリヴェルはおずおずと椅子に座るほかなかった。
それから聞いたニイロの話は、オリヴェルが考えていたこととは全く違うものだった。
たしかに街に戻ってからニイロは調香師の仕事をしていたという。しかし、しばらくしたら街を離れて暮らす予定なので、今までと同じ納品量や期間でなくなることをお得意先に説明し、新しい量や期間で納得してもらえるように調整していたらしい。
そして多くの女性とも会っていたが、いずれの女性とも肉体関係を持つことなく、手を繋ぐことすらしなかったそうだ。というのも、それまでお互い本気ではない気楽な関係を楽しんでいた女性たちに「本気の人ができたから」と話をして、交流関係を清算したのだという。
「オリヴェルとここで暮らしたいって思ったから、ぜんぶ綺麗にしてきた。って、あーそっか……俺、オリヴェルに一緒に暮らしたいって言わなかったっけ?」
「う、うん……」
「あはは、ごめん。オリヴェルとは体だけじゃなくて、心も繋がった気がしたんだ。えーっと、順番がめちゃくちゃになっちゃったけど改めて——オリヴェル、俺と一緒に暮らしてくれないかな? といっても、俺がここに引っ越してきたいんだけど。そして嫌って言われたら困るんだけど」
住んでた街の家も引き払っちゃったんだよね、とニイロは笑いながら眉を下げた。
「え、っと……それはつまり、キミがここで暮らすってことか?」
「うん、そう言ってるつもりなんだけど。調香師の仕事はここでもできるし、オリヴェルが街に降りるときに俺も一緒に行って商品を売ったらいいかなーって思って。必要だったら俺だけ街に商品を売りに行ってもいいし。大丈夫、ちゃんと食えるだけのお金は稼ぐから! むしろ人気調香師だからお金には困らせないつもりだよ」
ダメかな、と子犬のように首を傾げるニイロにオリヴェルははぁーっと大きくため息をついた。
「なんだ……本当に戻ってくるつもりだったのか」
「俺もいろいろすっ飛ばしちゃってごめんね? でも浮気しないでねって言ったでしょ」
ごめんと謝っているのに、なぜか悪びれた様子のないニイロにオリヴェルはなんて言っていいかわからなかった。けれど、これがニイロという男なのだろうなと思うと、不思議と嫌ではなくて許せてしまう気がした。彼と一緒にいた時間は先日のことを含めても、それほど多いわけではないのに、ニイロが本当に悪いと思っていて、そして同じくらいオリヴェルに告げた言葉に嘘がないことがわかってしまった。
そうしてオリヴェルは、気がつけば彼のペースに巻き込まれてしまっていた。そう……どうにも調子が狂うのだ。
「好きだよ、オリヴェル。一緒にお爺ちゃんになろう」
ニイロがあまりにも綺麗に笑うので、オリヴェルも笑って頷いた。
古き民の自分と、古き民の血を僅かに流してはいても人間のニイロとでは、どのくらい時間の進みが違うのかはわからない。でもおそらく、ニイロのほうが先に天へと旅立ってしまうだろう。それはきっと、ものすごく寂しくて悲しくて耐え難いものかもしれない。
けれど、ニイロはオリヴェルの番だ。
見つけた番と添い遂げるのは、きっと何もおかしなことではない。番と離れながら暮らすほうが、ずっと何倍も寂しくて悲しいことだ。
きっと師匠も自分のことを、天から笑って見ていることだろう。
ほら、結界を張っておいてよかったでしょう、と。
「僕、あと三百年くらい生きると思うから、ニイロも長生きしてくれ」
「うわー長生きだなぁ。まぁ、オリヴェルの願いだから頑張ってみるよ。あ、魔術でどうにかできたりしない?」
「しない。……けどまあ、研究してみるのは悪くないな」
二人はどちらともなく顔を寄せて、唇を重ねた。
そこには柑橘類の香りと、優しく甘いハーブの香りがふんわりと立ち込めていた。
+ + +
もしかしたら、他の国に行けばまだ魔術が重宝されている場所があるのかもしれない。けれど静かにひっそりと暮らしてきたオリヴェルは今さら師匠と暮らしたこの家と森を離れる気も起きなかった。
あと何百年生きられるかはわからないが、細々と暮らしていければそれでいい。
オリヴェルが魔術をかけるのに没頭していると、コンコンと玄関の戸を叩く音が聞こえた。
夢中になっていたので、何度か叩かれていたことに気づかずに、オリヴェルは慌てて顔を上げた。
(……誰だろう?)
窓を見れば、もう陽もだいぶ落ちてきている。長い時間、作業に集中していたようだ。
陽が落ちて夜になるにつれ、森は危険に満ちていく。だから昼をだいぶ過ぎれば、オリヴェルのもとを訪れる訪問者はほとんどいないのだ。とはいえ、魔術師であれば暗闇も明るく照らして進み、途中で獣が現れても撃退できる術を持っている場合がある。師匠の友人が来る報せは届いてなかったが、誰かが来たのかもしれない。
そう思ってコンコンと叩かれ続けている玄関の戸を開けると——想像していなかった人物がそこにはいた。
「ニイロ……!」
「オリヴェル、お待たせ。あーやっと戻ってこれた。疲れたー。ちょっとオリヴェル成分を補充させてー」
「うわっ」
戸を開けるや、ニイロはがばっとオリヴェルに抱きついた。ぎゅうぎゅうと背中に回した両手でオリヴェルを抱き締める。
「な、なんでここに?」
細身ながらも、力いっぱいに抱き締められたオリヴェルはニイロの腕の中で混乱していた。
ニイロはもうここには来ないと思っていたのだ。仕事も私生活も順調なようで、女性にも困ることなく楽しく暮らしている噂を耳にしていた。こんな辺鄙なところへ来る理由など、ないはずなのに。
「なんでって、やらなきゃいけないことを全部済ませてきたからだよ。本当はもっと早く戻ってくるつもりだったのに、仕事のあれこれをまとめるのが思った以上に大変でさー。あと女の子たちにちゃんと説明していくのも結構大変だった」
「え……え……?」
やらなきゃいけないこと?
仕事のあれこれ? 女の子たちに説明?
たしかに一ヶ月前にここを出ていくとき、彼はやらなきゃいけないことをするとは話していた。それは仕事だったり、女性との交流だったり、そういう彼が街で暮らす日常のことを指していると思っていた。だが、それを全部済ませてきたというのはどういうことだろう。
「もしかして、もう俺は来ないかもって思ってた?」
「だって、ひと月だぞ? それにこの前、街に降りたときもニイロは調香師として仕事も順調で、女性ともよく会っていると聞いたから、僕のことはもう忘れたと思って……」
「あー……なるほど、しまったな。でもそりゃそうなるか。ごめんねオリヴェル。ちゃんと説明させて」
とりあえず中に入れてよ、と言うニイロに促されるまま、オリヴェルは彼を家へと入れた。
一ヶ月前と同じように、食卓机を挟んで二人で椅子に座る。お湯を用意しようかと思ったが、まずは話を聞いてほしいとやたらと真剣な瞳を向けて言われて、オリヴェルはおずおずと椅子に座るほかなかった。
それから聞いたニイロの話は、オリヴェルが考えていたこととは全く違うものだった。
たしかに街に戻ってからニイロは調香師の仕事をしていたという。しかし、しばらくしたら街を離れて暮らす予定なので、今までと同じ納品量や期間でなくなることをお得意先に説明し、新しい量や期間で納得してもらえるように調整していたらしい。
そして多くの女性とも会っていたが、いずれの女性とも肉体関係を持つことなく、手を繋ぐことすらしなかったそうだ。というのも、それまでお互い本気ではない気楽な関係を楽しんでいた女性たちに「本気の人ができたから」と話をして、交流関係を清算したのだという。
「オリヴェルとここで暮らしたいって思ったから、ぜんぶ綺麗にしてきた。って、あーそっか……俺、オリヴェルに一緒に暮らしたいって言わなかったっけ?」
「う、うん……」
「あはは、ごめん。オリヴェルとは体だけじゃなくて、心も繋がった気がしたんだ。えーっと、順番がめちゃくちゃになっちゃったけど改めて——オリヴェル、俺と一緒に暮らしてくれないかな? といっても、俺がここに引っ越してきたいんだけど。そして嫌って言われたら困るんだけど」
住んでた街の家も引き払っちゃったんだよね、とニイロは笑いながら眉を下げた。
「え、っと……それはつまり、キミがここで暮らすってことか?」
「うん、そう言ってるつもりなんだけど。調香師の仕事はここでもできるし、オリヴェルが街に降りるときに俺も一緒に行って商品を売ったらいいかなーって思って。必要だったら俺だけ街に商品を売りに行ってもいいし。大丈夫、ちゃんと食えるだけのお金は稼ぐから! むしろ人気調香師だからお金には困らせないつもりだよ」
ダメかな、と子犬のように首を傾げるニイロにオリヴェルははぁーっと大きくため息をついた。
「なんだ……本当に戻ってくるつもりだったのか」
「俺もいろいろすっ飛ばしちゃってごめんね? でも浮気しないでねって言ったでしょ」
ごめんと謝っているのに、なぜか悪びれた様子のないニイロにオリヴェルはなんて言っていいかわからなかった。けれど、これがニイロという男なのだろうなと思うと、不思議と嫌ではなくて許せてしまう気がした。彼と一緒にいた時間は先日のことを含めても、それほど多いわけではないのに、ニイロが本当に悪いと思っていて、そして同じくらいオリヴェルに告げた言葉に嘘がないことがわかってしまった。
そうしてオリヴェルは、気がつけば彼のペースに巻き込まれてしまっていた。そう……どうにも調子が狂うのだ。
「好きだよ、オリヴェル。一緒にお爺ちゃんになろう」
ニイロがあまりにも綺麗に笑うので、オリヴェルも笑って頷いた。
古き民の自分と、古き民の血を僅かに流してはいても人間のニイロとでは、どのくらい時間の進みが違うのかはわからない。でもおそらく、ニイロのほうが先に天へと旅立ってしまうだろう。それはきっと、ものすごく寂しくて悲しくて耐え難いものかもしれない。
けれど、ニイロはオリヴェルの番だ。
見つけた番と添い遂げるのは、きっと何もおかしなことではない。番と離れながら暮らすほうが、ずっと何倍も寂しくて悲しいことだ。
きっと師匠も自分のことを、天から笑って見ていることだろう。
ほら、結界を張っておいてよかったでしょう、と。
「僕、あと三百年くらい生きると思うから、ニイロも長生きしてくれ」
「うわー長生きだなぁ。まぁ、オリヴェルの願いだから頑張ってみるよ。あ、魔術でどうにかできたりしない?」
「しない。……けどまあ、研究してみるのは悪くないな」
二人はどちらともなく顔を寄せて、唇を重ねた。
そこには柑橘類の香りと、優しく甘いハーブの香りがふんわりと立ち込めていた。
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