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一章
①
しおりを挟む「俺は?俺は?」
「し◯かちゃん」
「え、何故にヒロイン?」
「なぁなぁ何故にし◯かちゃーん?」と正面で僕の肩を揺らす広太の手を「止めるザマス!」とはね除ける。
「ス◯夫ママ…!?」とオーバーリアクションを取る広太を低い位置から見つめて、ばーかと小さく笑った。
いつでもどこでも、頼んでもいないのに側にいて、支えてくれた明るい幼馴染み。
コイツが側に居るだけで何となく癒されてしまうのは、やはり自分でも知らぬ間に、心を許してしまっているから……なんだと思う。
こういう何気ないやりとりも好きだなーって思えるのは、きっとコイツだから。
「?……ちょっ、そんなに見つめんといて。惚れてまう!」
「ゴミ虫め」
「お前なんか俺に恨みでもあんの!?」
「いや…急に言いたくなって……は、恥ずかしい!」
「え? ゴミ虫の言葉のどこに恥じらい要素が?」
そんな軽口を叩きながら、その後の一日はいつも通りつつがなく終了した。
……あ、因みにチャーハンの味は良くも悪くもなく、むしろ無味だった、まる
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