僕の兄は◯◯です。

一章

④

…保健室が静かだと、眠くなるよね。


例え埃くさいベッドの下でも眠気はくるようで…っていかんいかん、今はリ◯ル鬼ごっこ中なんだぜ、慶次。例え狙われる可能性が底辺でも、好き者は絶対いるはずだ！


気を引き締めて、その場でジッと待つ。


……５分。

………１０分。

…………１５分。


時々扉の向こうで足音がするも、保健室には立ち入らないようで、すぐに去っていく。


緊張感がない、といえば嘘になるが、正直言おう。


ぶっちゃけひまだ。


外ではＲ１８な光景が広がっていると、考えるだけで恐怖だが、こうして埃臭くとも居心地が良いと…眠いです。


「くっ……やはり、人は睡眠に勝てないのか」


なんて口にしつつ、僕は素直に瞼を閉じた。欲求には素直です。