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58.カロリナ、はじめてのダイエット、干し肉だけでは物足りたい!
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ぷちん、ころころとボタンが転がった。
カロリナの顔が青ざめる。
ひぇぇぇ、あり得ませんわ!
カロリナはいくら食べても太らない体質。
そう信じていた。
うん、その通りだ。
しかし、連続7日間も食堂に通った。
カツカレーに海老フライカレーなど、高カロリーのカレーを毎日10食も完食し、おやつに甘い物を食し、夕食には町に出て食べ歩きを続けた。
そんな生活を続ければ、太りもする。
「違います。これは成長期です」
必死に言い訳をするカロリナ。
「はい、お腹の辺りが成長したようでございます」
「エ~ルの意地悪!」
「ですから、程々にして下さいと申しました。ドレスの方が修復しておきますが、しばらくは伸縮性に優れているバトルドレスを着て下さい」
「まだ、ホタテカレーが残っているよ。どうしてくれるの!」
「知りません」
「ラファウが悪いのよ。交渉が終わらないから、全食完食なんて夢を見てしまうのよ」
八つ当たりであった。
南方交易所からエリザベートのいるヴォワザン伯爵邸まで馬で3日を要する。
伝書鳩で簡単な要求を知らせておいたとしても、使者が帰ってくるのは7日後であった。
ラファウに何一つ落ち度はない。
それ所か、冒険者の町に先に行くのを否定して、クレタ港町に残ると決めたのはカロリナ自身であった。
「決めました。今日、ホタテカレーを食した後に冒険者の町に移動し、魔の森でダイエットをします」
無茶苦茶であった。
◇◇◇
クレタ領の冒険者の町は東北に馬で2日(180キロ)ほど進んだ所にあった。
魔の森の最前線である。
クレタ湾という天然の湖が壁とあり、魔の森と接しているのはこの砦町のみであった。
領地に半分が魔の森に接しているような悲惨な事はない。
香辛料と魔石の交換が始まってから冒険者の城塞町は好景気で賑わっている。
冒険者が増えすぎて、比較的安全な南側に酒場や宿屋などが立った。
カロリナ達が馬に乗って現れたのは七日前。
冒険ギルドが大騒ぎしたと思うと、魔の森の中で野宿を始めた。
日帰りのできる所で野宿をするなんてクレイジーな奴らだと冒険者らは笑った。
国王から『ゴブリン・スレイヤ―』の称号を貰った?
あんな腑抜け野郎が!
奥地に入らないで入口でもたつく奴らが強い訳ない。
最初はそんな罵りが溢れていた。
だが、7日目になって話題は逆転した。
奥地から出てきたオーク・ジェネラルの大軍を全滅したのだ。
酒場ではその噂で持ち切りだった。
「魔の森で野宿する変な連中と思っていたが、あれは本物だ!」
「ぴかぁと光ると全滅だ」
「酒でも飲んでいたのか?」
「嘘じゃない。マジだ!」
助けられた冒険者達が騒ぐ。
C級冒険パーティ『炎の怒り』はギルドの依頼で魔の森にある特殊な薬草を取りに行った。
危険な場所だが、珍しい依頼ではなかった。
薬草の群生地も判っていた。
しかし、その群生地に行くと、その近くにオークの集落が生まれていた。
びっくりしたと言うより、死の危険を悟った。
オークは怖くない。
しかし、ジェネラルがいるとなると別だ。
メイジやシーフのような派生が生まれ、軍団に変わるのだ。
そして、冒険パーティ『炎の怒り』は見つかった。
逃げた。逃げ出した。
冒険パーティ『炎の怒り』は逃走中に2パーティほどを巻き込む失態を演じながら城壁町を目指した。
城塞町に魔物を引き連れて戻るとペナルティーを科せられるが命あっての物種だ。
罰金を覚悟で逃げていた。
そして、逃げてゆく先で金髪の美しい少女がいた。
身に付けているバトルドレスが綺麗だった。
美しいという意味ではなく、森の中に何日もいると思えないくらい清潔な姿だった。
あり得ない?
見間違い、森の妖精、そんな訳がない。
「お嬢ちゃん、オークが来る。早く逃げろ!」
「急げ、オークの大軍だ!」
「ジェネラルもいる。ヤバぃ奴だぞ!」
冒険パーティ『炎の怒り』は他のパーティを巻き込みたくなかった。
だから、危険を承知で開けた場所を逃げている。
それなのに接近するまで気づかない間抜けなパーティはどこにでもいる。
馬鹿か、何故、逃げない?
城壁町から日帰りできる場所だから安全とでも思っているのか?
そんな罵りが漏れていた。
すれ違うと少女が叫んだ。
「ルドヴィク、エル、オークを抑えなさい。ラファウは時間稼ぎを!」
「カロリナ様、補助魔法をお忘れなく」
「初日のような失敗はしません。行きなさい!」
「イグナーツ、イェネー、クリシュトーフ、カール、カロリナ様をしっかりと守れ!」
「はい」、「はい」、「はい」、「はい」
逃げずに迎え撃つつもり?
馬鹿か!
冒険パーティ『炎の怒り』達が愚か者を罵った。
しかし、大男が分厚い剣を振ると、一刀ごとに2・3頭のオークが飛び散った。
まるでバーサーカーのような荒ぶれている。
もう一人は幼さが残る子供は童子(神子)だった。
交差するとオークが足から緑の血を流して跪く。
目にも止まらぬ速さで制してゆく。
最後の痩せ型の男は雷撃の魔法をオークに浴びせた。
連続詠唱の速度が異常だった。
「三人だけじゃないないぞ!」
オークが周り込もうとすると、四体の黒い何か動きオークを倒してゆく。
黒の妖精?
聞いたこともない。
だが、オークの大軍が止まった。
冒険パーティ『炎の怒り』達の足も止まっていた。
皆、信じられないモノを見ているようだった。
魔法使いらは金髪の少女を見ている。
「あり得ないわ」
「どこまで魔力を貯めるつもりだ!?」
それなりに魔法が使える魔法使いなら誰でも知っている補助魔法だ。
魔法陣を呼び出して、精霊の力を借りて魔力を増幅する。
砲台と言われる由縁。
必殺の一撃を放つ時に使う。
その少女の足元から魔法陣が浮き上がり、赤い柱が天に昇って見えた。
桁違いの魔力?
少女が叫んだ。
「下がりなさい」
前衛が一気に少女の所まで戻ってくる。
『エクスプロウジョン』
透明な何かがオークの中央に現れて爆発した。
オーク・ジェネラルは瞬間に蒸発し、周りのオークも爆風で絶命した。
少女が叫んだ瞬間にすべてが終わった。
見ていた冒険者達が吹き飛ばされて怪我をするというオチまで付いた。
「カロリナ様は天使だった。怪我をした俺にヒールを掛けてくれた。マジ、天使!」
「怪我をして嬉しかったのは初めてだぜ!」
「笑顔最高!」
「呆れられていただけよ」
「火の属性だけでなく、光の治癒も使えるとは信じられない才能だ」
「あれがゴブリン・スレイヤ―の実力か!」
「お前らの法螺話なんか聞けるか!」
「嘘だと思うなら、東の森に入ればいい。クレーターがまだ残っている」
「そうだ!」
「あれがゴブリン・エンペラーを倒した力だ」
冒険者は力に憧れる。
力こそ正義だ。
英雄の出現に酒場は湧いていた。
ゴブリン・スレイヤ―に乾杯。
◇◇◇
町の酒場が湧いている頃、その本人はささくれていた。
「お腹減った!」
「では、テントを仕舞って町に戻りますか?」
「それは駄目ですわ!」
「干し肉だけでは体を壊します」
「何を言っているのです。もし、このまま王都に戻ったらどうなると思いますのぉ!」
カロリナは空腹でイラついていた。
「だからと言って、こんな所で合宿をする必要もないでしょう」
「この国の料理は誘惑が凄いのよ」
「では、王都付近に戻って!」
「オルガやお母様に知れたらどうするの! ドレスが着られるようになるまでダイエットは継続です」
カロリナは6月の晩餐会で着るドレスの採寸を終えてから遠征に出た。
新着のドレスが着られないなどあり得ない。
食べ歩きも禁止される。
二度と長期外出を許してくれなくなる。
非常に拙い。
だから、干し肉以外の食糧を用意させなかった。
無ければ食べない。
魔力を消費すると無性にお腹が減った。
「あと3日です」
付き合わされている方はいい迷惑だった。
カロリナの顔が青ざめる。
ひぇぇぇ、あり得ませんわ!
カロリナはいくら食べても太らない体質。
そう信じていた。
うん、その通りだ。
しかし、連続7日間も食堂に通った。
カツカレーに海老フライカレーなど、高カロリーのカレーを毎日10食も完食し、おやつに甘い物を食し、夕食には町に出て食べ歩きを続けた。
そんな生活を続ければ、太りもする。
「違います。これは成長期です」
必死に言い訳をするカロリナ。
「はい、お腹の辺りが成長したようでございます」
「エ~ルの意地悪!」
「ですから、程々にして下さいと申しました。ドレスの方が修復しておきますが、しばらくは伸縮性に優れているバトルドレスを着て下さい」
「まだ、ホタテカレーが残っているよ。どうしてくれるの!」
「知りません」
「ラファウが悪いのよ。交渉が終わらないから、全食完食なんて夢を見てしまうのよ」
八つ当たりであった。
南方交易所からエリザベートのいるヴォワザン伯爵邸まで馬で3日を要する。
伝書鳩で簡単な要求を知らせておいたとしても、使者が帰ってくるのは7日後であった。
ラファウに何一つ落ち度はない。
それ所か、冒険者の町に先に行くのを否定して、クレタ港町に残ると決めたのはカロリナ自身であった。
「決めました。今日、ホタテカレーを食した後に冒険者の町に移動し、魔の森でダイエットをします」
無茶苦茶であった。
◇◇◇
クレタ領の冒険者の町は東北に馬で2日(180キロ)ほど進んだ所にあった。
魔の森の最前線である。
クレタ湾という天然の湖が壁とあり、魔の森と接しているのはこの砦町のみであった。
領地に半分が魔の森に接しているような悲惨な事はない。
香辛料と魔石の交換が始まってから冒険者の城塞町は好景気で賑わっている。
冒険者が増えすぎて、比較的安全な南側に酒場や宿屋などが立った。
カロリナ達が馬に乗って現れたのは七日前。
冒険ギルドが大騒ぎしたと思うと、魔の森の中で野宿を始めた。
日帰りのできる所で野宿をするなんてクレイジーな奴らだと冒険者らは笑った。
国王から『ゴブリン・スレイヤ―』の称号を貰った?
あんな腑抜け野郎が!
奥地に入らないで入口でもたつく奴らが強い訳ない。
最初はそんな罵りが溢れていた。
だが、7日目になって話題は逆転した。
奥地から出てきたオーク・ジェネラルの大軍を全滅したのだ。
酒場ではその噂で持ち切りだった。
「魔の森で野宿する変な連中と思っていたが、あれは本物だ!」
「ぴかぁと光ると全滅だ」
「酒でも飲んでいたのか?」
「嘘じゃない。マジだ!」
助けられた冒険者達が騒ぐ。
C級冒険パーティ『炎の怒り』はギルドの依頼で魔の森にある特殊な薬草を取りに行った。
危険な場所だが、珍しい依頼ではなかった。
薬草の群生地も判っていた。
しかし、その群生地に行くと、その近くにオークの集落が生まれていた。
びっくりしたと言うより、死の危険を悟った。
オークは怖くない。
しかし、ジェネラルがいるとなると別だ。
メイジやシーフのような派生が生まれ、軍団に変わるのだ。
そして、冒険パーティ『炎の怒り』は見つかった。
逃げた。逃げ出した。
冒険パーティ『炎の怒り』は逃走中に2パーティほどを巻き込む失態を演じながら城壁町を目指した。
城塞町に魔物を引き連れて戻るとペナルティーを科せられるが命あっての物種だ。
罰金を覚悟で逃げていた。
そして、逃げてゆく先で金髪の美しい少女がいた。
身に付けているバトルドレスが綺麗だった。
美しいという意味ではなく、森の中に何日もいると思えないくらい清潔な姿だった。
あり得ない?
見間違い、森の妖精、そんな訳がない。
「お嬢ちゃん、オークが来る。早く逃げろ!」
「急げ、オークの大軍だ!」
「ジェネラルもいる。ヤバぃ奴だぞ!」
冒険パーティ『炎の怒り』は他のパーティを巻き込みたくなかった。
だから、危険を承知で開けた場所を逃げている。
それなのに接近するまで気づかない間抜けなパーティはどこにでもいる。
馬鹿か、何故、逃げない?
城壁町から日帰りできる場所だから安全とでも思っているのか?
そんな罵りが漏れていた。
すれ違うと少女が叫んだ。
「ルドヴィク、エル、オークを抑えなさい。ラファウは時間稼ぎを!」
「カロリナ様、補助魔法をお忘れなく」
「初日のような失敗はしません。行きなさい!」
「イグナーツ、イェネー、クリシュトーフ、カール、カロリナ様をしっかりと守れ!」
「はい」、「はい」、「はい」、「はい」
逃げずに迎え撃つつもり?
馬鹿か!
冒険パーティ『炎の怒り』達が愚か者を罵った。
しかし、大男が分厚い剣を振ると、一刀ごとに2・3頭のオークが飛び散った。
まるでバーサーカーのような荒ぶれている。
もう一人は幼さが残る子供は童子(神子)だった。
交差するとオークが足から緑の血を流して跪く。
目にも止まらぬ速さで制してゆく。
最後の痩せ型の男は雷撃の魔法をオークに浴びせた。
連続詠唱の速度が異常だった。
「三人だけじゃないないぞ!」
オークが周り込もうとすると、四体の黒い何か動きオークを倒してゆく。
黒の妖精?
聞いたこともない。
だが、オークの大軍が止まった。
冒険パーティ『炎の怒り』達の足も止まっていた。
皆、信じられないモノを見ているようだった。
魔法使いらは金髪の少女を見ている。
「あり得ないわ」
「どこまで魔力を貯めるつもりだ!?」
それなりに魔法が使える魔法使いなら誰でも知っている補助魔法だ。
魔法陣を呼び出して、精霊の力を借りて魔力を増幅する。
砲台と言われる由縁。
必殺の一撃を放つ時に使う。
その少女の足元から魔法陣が浮き上がり、赤い柱が天に昇って見えた。
桁違いの魔力?
少女が叫んだ。
「下がりなさい」
前衛が一気に少女の所まで戻ってくる。
『エクスプロウジョン』
透明な何かがオークの中央に現れて爆発した。
オーク・ジェネラルは瞬間に蒸発し、周りのオークも爆風で絶命した。
少女が叫んだ瞬間にすべてが終わった。
見ていた冒険者達が吹き飛ばされて怪我をするというオチまで付いた。
「カロリナ様は天使だった。怪我をした俺にヒールを掛けてくれた。マジ、天使!」
「怪我をして嬉しかったのは初めてだぜ!」
「笑顔最高!」
「呆れられていただけよ」
「火の属性だけでなく、光の治癒も使えるとは信じられない才能だ」
「あれがゴブリン・スレイヤ―の実力か!」
「お前らの法螺話なんか聞けるか!」
「嘘だと思うなら、東の森に入ればいい。クレーターがまだ残っている」
「そうだ!」
「あれがゴブリン・エンペラーを倒した力だ」
冒険者は力に憧れる。
力こそ正義だ。
英雄の出現に酒場は湧いていた。
ゴブリン・スレイヤ―に乾杯。
◇◇◇
町の酒場が湧いている頃、その本人はささくれていた。
「お腹減った!」
「では、テントを仕舞って町に戻りますか?」
「それは駄目ですわ!」
「干し肉だけでは体を壊します」
「何を言っているのです。もし、このまま王都に戻ったらどうなると思いますのぉ!」
カロリナは空腹でイラついていた。
「だからと言って、こんな所で合宿をする必要もないでしょう」
「この国の料理は誘惑が凄いのよ」
「では、王都付近に戻って!」
「オルガやお母様に知れたらどうするの! ドレスが着られるようになるまでダイエットは継続です」
カロリナは6月の晩餐会で着るドレスの採寸を終えてから遠征に出た。
新着のドレスが着られないなどあり得ない。
食べ歩きも禁止される。
二度と長期外出を許してくれなくなる。
非常に拙い。
だから、干し肉以外の食糧を用意させなかった。
無ければ食べない。
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「あと3日です」
付き合わされている方はいい迷惑だった。
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