こんなはずじゃなかった

B介

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モノホンの鬼じゃないですか5

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何を話せばいいのやら。
先日は殴ってすいません?いや、先に向こうが失礼だし。
生徒会、すごいですね!こんな企画! 
そのせいで、俺、酷いことになってるけどね!

ってか、なんでここに?あっ!!

「生徒会長さんはなんでここに?俺、鍵閉めたはずです。」

片手を首の後ろに回し、コキコキと首を動かす西園寺。

「…お前が来る前から居たんだ。」

へ?か、隠れてたってこと?隠れるとこなんて…入り口の上か、後ろ?

「誰かに追われていたんですか?」
会長は人気NO1だ、緑のブレスレット…追われていてもおかしくない。

首を動かしていた西園寺は、俺の問いに、スッと視線を向けて口元を楽しそうに笑わす。

「俺はお前が思うより、100倍出来る男なんだよ。お前の尻を追いかけるしか能のない兵藤よりもな。」

そういうと長い足で一歩ずつ、ゆっくりと俺に向かってくる。俺はあまりの威圧感に反対に、ゆっくりと後ろへ下がる。

「ど、どういう意味です?」

なんか、ライオンの檻の中に入れられた気分。

ふふっと鼻を鳴らして腕を伸ばし、ストレッチの様な仕草をしながら足は止めず、こちらとの間合いの距離を詰めてくる。

俺は、奴の間合いの距離にならないよう心掛ける。

「お前が風紀の策にはまり捕まる寸前、2階から飛び降りたのを目撃した。あれは凄かったな…。それからもう一度校舎に入る。1階からなら、心理的に上に行くだろ?兵藤が追っているなら、途中隠れたり、下へ行くのは難しいから最上階までは来るはずだ。体力的にも隠れて休みたい筈。となると、この屋上が可能性がある…。」

こ、こいつ…

「まぁ、その前に捕まるか、下に降りるか、ここが浮かばないか…確率的にも、ここに来るのは73.5%。
お前の能力が俺の期待通りならの話だがな。」

また一歩また一歩近づく事に口角が上がっていく、瞳もギラギラと欲望に輝いている様だ。

「……だが、お前はやはりきた。しかも俺の予想外の動きで…クッハハハ!」

大きい掌で顔を覆い、笑い声を響かせる。

楽しいそうに笑う西園寺を見て、何故か危機感をより高める。

「普通、5階から飛ぶか?しかも垂れ幕のロープつたってくるとは!……ハハハッ!さぞかし兵藤は面白い馬鹿面を晒しただろうよ!見たかった!ハハハッ!しかも、お前!俺がいると知らずに、鍵閉めて!ハハッ楽しそうに!」

ははは、ええ、数分前はめちゃくちゃ楽しかったですわ。兵藤の顔も面白かったです。

笑い続ける西園寺に、危機感はあるものの、馬鹿にされてる気がして、ついムーッと唇を尖らせ、意識が自分のムカつきの感情に移りそうになった瞬間、ドキッと心臓が跳ねた。

クククッと笑っているが、顔を覆う手の指の間からは獰猛な瞳が光っていた。

俺はピリッと集中を戻して距離を取る。

「失敗、失敗。気付かれたか。少し緊張感を奪いたかったんだがな。くくッ、つい欲が先立ち、俺が抑えられなかった。」

こいつ!スキを伺ってた?……兵藤よりやばい!

「身体能力、度胸、集中力、判断力。外部入学のS組なら頭もいいだろう…。そして崎原家の血筋。俺を倒した事もいい。」

げ、、、いつの間にか追い詰められた?
背中に柵が当たった感触に汗が噴き出す。

「おっと逃げ場が無いな?兎さん?いや、兎なんて可愛いもんじゃないな。身体のしなやかと小さな牙的に子どもの豹かな?…さあ、どうする子豹君?」

ぐっっ!やべえ…

「まだ、俺、この王国の百獣の王には勝てないな。」

フッと勝ち誇った様に笑う西園寺。俺は必死に逃れる道を探す。

「さあ、俺のモノとなれ…」

グッと手を伸ばされ、目をギュッとつぶり、諦めかけた時
 ドゴーーーーーン!!

轟音と共に屋上の頑丈な鉄の扉が吹っ飛んだ。

その光景と音に驚き、俺と西園寺は一瞬固まるが、ハッと俺の方がコンマ何秒か早く動け、西園寺から逃れ、距離を取る。

「「睡蓮!!」」

この声は!!

壊れた扉から現れたのは、圭介と兵藤。

「全く怪物ですね。頑丈な扉を2人して打ち破るなんて…。」

「ひえーーー!」
その後から二階堂と何故か小倉…。

そして…

『…ピーーー…みなさーん!終了の時刻となりました!体育館へ集合お願いします!ダメですよ?もう捕まえちゃ!わかってますか?屋上の野獣さん達~!」

なぜ分かる…

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