異世界最強の癒しの手になりました(仮)

B介

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ダイナさん、あなたもですか?

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「式はいつにするか?」

この冗談、まだ続きますか?ダイナさん。

「ヒヨリくんて、本当に人たらしならぬ、リザードマンタラシね♡」

何のことでしょうアリアナさん。

「ダイナは純粋なの。リザードマンみたいな、鱗や瞳があると怖がられるから、カッコいいって言ってもらった事ないから、嬉しいのよ。」

「へー。なんか強そうでかっこいいのに。」

「そ、そんなに気に入ってくれるのか?」
顔を赤らめたダイナが、ガルの腕の中にいる俺に近づく。
「ヒヨリ、ダイナより俺の方が強い。」
ガルルルッ!近づくダイナを威嚇するガル。お前は人だろ。

「ヒヨリ、ダイナが誤解するから、揶揄っちゃダメだよ?」
シスはにっこりと…いや、目が笑っていないね。

「揶揄ったのか?」
黒目金の瞳がショックを受け、悲しそうに沈む。

「いや、揶揄ってはいません!でも結婚はしません!」
俺はキッパリと伝えると、何やら考え込んだ。

「なるほど、では恋人からだな。」

「………。」

ダイナもウランも、まぁガルも話が通じない。
俺、この国の言葉、話せているのだろうか?コミュニケーションが取れない。

「ダイナ、ヒヨリは今俺らも口説いているんだよ。でも、この世界に来て日が浅いから、まだ保留にされている。なんでも、ヒヨリのいた世界は異性婚が主で同性は滅多にいないらしいよ。男女割合が一緒なんだと。」
シスの言葉に驚くように、ウランとダイナが眉を上げる。

「なるほど…って待て!?じゃあ、えっ?コイツ処女だったのか?処女が、ガルの童貞も含めて、こいつらのを!?この小さな身体で??」
驚愕のあまり、スゴイ顔になっていますよウランさん。
「そうだ!俺がヒヨリの処女を貰った♡」
頬を染めるガル。

「え!!?し、しかも!動物の交尾ぐらいの知識しかねえガルとが初めてだと?壊れなかったか!?…ああ、加護の力か。」
察しが良いですね。ウランさん。

「フム、分かりました。要するに、経験が無く異性婚が主なヒヨリを、出会って惚れたガルやシス、アルがヒヨリの見た目で勝手に処女じゃないと判断して無理矢理行為を行い、口説くが保留にされていると。」
…その通りでございます!見ていたかの様に!

「へー。なるほどね。ヒヨ!俺に抱かれたい奴は男も女も多いが、俺はマ○コよりケツの穴が好きだ。お前も、どっちが好きか自ずと分かるだろう。俺ので奥をガシガシ突いたら気持ちいいぜ?お前なら特別、いつでも抱いてやるよ。」
ウランはいい笑顔で股間を摩りながら、俺に言った。
遠慮しときます。

「ガルが卒業とはな!人にも何にも興味なし、無表情、無感情の奴が惚れると、こんなキモくなるのか…。…おい、ダイナ。お前の童貞も貰ってもらえよ。」

「!?」
何!!ダイナさんも、ど、童貞!?50歳の童貞!!

「…いいな。俺のも…いいか?」
申し訳ないというように眉を下げているが、期待で瞳は輝いている。

うっ!50歳…なんか、断り難い!!
「えっと、その、あの…」
俺があわあわしていると、しゅんっと悲しそうに顔を俯かせた。

「ダメなのか…やはり、こんな見た目じゃ怖いか…。」

「お、俺!俺も、童貞です!だから、まるっきり経験無いし、異性が恋愛対象だったんですが、無理矢理されて、訳がわからず受け入れてしまい…今はこの世界のルールや趣向など、住んで行く以上受け入れようと決めたばかりだから、まだ男同士に抵抗があるし、好きとなったこと無いので、待ってもらっているんです!だから、決して見た目とかじゃなく…。」

俺が必死に説明すると、またダイナは考え出し、俺を見つめて、わかったと言ってくれた。それ以上は何も言われなかったので、ホッとした。

「やりまくれば、なれるんじゃねえ?」
こいつ!ウランはやはり危険です!

「もう!ヒヨリくんを困らせないの!元気になったんなら、報告書記入して!行くわよ!ウラン、ダイナ!」

「母さん!!わかったから!イテテテテッ!」
耳を引っ張られて連れて行かれるウラン。やはり、母は強いな。

「では、またな。ヒヨリ。」
ダイナもその後に続いた。
濃い2人だったな…フーッ。

「なあ、ウランがNO.3って言ってたけど。何位まであんの?」

俺はバタバタで忘れかけていた疑問を伝えた。

「NO.10までは付けるようにしているよ。レベルや強さでメンバー内では変わるが、大体同じメンバーで競っているな。」
「ギルドは前話したように、試験が受かれば入れるから、ギルド愛のやつも少ない。この10人は黒竜の牙の主要メンバーでいて、初期メンバーが殆どだよ。」
シスとアルが答えてくれた。

「えー!誰がいんの?」
俺は興味津々で聞いた。

「NO.1はガルがダントツ。この順位は変化無いよ。ムカつくけど。」
確かに…ムカつくでしょうね。その称号に興味が無いようで、俺に頬ずりしてますしね。
「今のところ、NO.2が俺でNO.3がウラン、NO.4がダイナ。ここは変化することがある。後はまだ帰ってきていない奴らがいる。NO.5がティーン、NO.6アリアナ、NO.7アルケイド、NO.8キュリウス、NO.9ハヴィ
NO.10エヴァだ。」

「アリアナさんも入っているの?」
「ああ、母さん強いよ?茶色が入ってても魔力量は関係ないからね。家系の血は、いかに遺伝子とその魔力の特性を引き継ぐかの強さ、誇らしいさだからね。俺も魔力量ならウランに負けてないよ。ミームス家の土属性の特性は有名で、それが強いから、勝つの難しいけど。今回は諦めん!」
おお!アル!コンプレックスに打ち勝ったな!ウランの態度からいって、何となく心配したが、大丈夫そうだ! 

「ねえ、レベルってどうやってわかんの?ステータスに載ってないよ?」
俺は頭を傾げた。俺がまだ、レベルがないのか?

「あれは戦闘用じゃないから。」
戦闘用とかあんの!?

「戦闘ステータスと念じてごらん?」

うーーん!!

ピコン♪

ヒヨリ LV.5
状態:健康
HP:300/300
MP:無限
技:癒しの手 スキャン 光バリア(おでこのみ)

出たー!!魔力以外ショボイ!!
使ったものが、技として表記されるのか…しょぼい。

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