異世界最強の癒しの手になりました(仮)

B介

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バケモノ級は無理でも!

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「皆んなはレベルどれくらいなの?」
俺はかなり自信を無くし、周りがどれくらいか気になった。

「ん?ヒヨリが、俺を知りたいのか?」
ソワソワしながら、ガルは指をパチンッと鳴らした。

ガル LV95
状態:健康 発情
HP100500/100500
MP100500/100500
技:強欲 ブラックホール 闇隠れ ぶった切る 暗黒

あっ!こいつは規格外でしね。竜倒すんだもんね!
しかもちゃんと愛称セットしてあるし。

「ガルの見せてもビビるだけだから、俺らの見せてやれよ!」

ムーってしながら、指を鳴らす。

シス LV70
状態:健康 
HP6000/6000
MP6200/6200
技: 煉獄 火炎弾 熱圧 ファイヤーソード

アル LV 56
状態:健康
HP5100/5100
MP5500/5500
技:風の囁き 旋風 風圧 風バリア 鎌鼬 
new手裏剣

「「!!」」

「アル!手裏剣が入ってる!!」
「本当だ!開いて無かったから気づかなかった!」
わ~い!とハイタッチするのを、睨んでいる2人。
ちゃんと後で説明しますよ!!

「すごいな…。これがギルドのトップか!俺も頑張る!まず課題だ!モンスターを知らないから、毒や何が原因か分からねえ!後は筋トレ!」
俺は鼻息荒く拳を握ると、シスが片手を顎に当てて摩る。

「ダイナがモンスターの図鑑持っていた気がするよ。貸してもらったら?」
「マジ?じゃあ、後で聞いてみる!今日は、まずバリアのレベルを上げる!!」

「そうだな、後半も頑張ろう!」
シスは笑い、俺の頭をポンポンと叩く。

「……あれ?俺、レベル上がっている。40からは上がりにくいはずで、大きい討伐してないはずが。前は55だったのに…」
アルの声にシスも自分のを確認する。
「確かに…あっ!HPもMPも上がってレベルが上がったんだ!…ヒヨリの聖なる息吹か!!体力の調子とスキルの威力だけだと!!」

「俺はHPとMPがほんのちょっとだけだ。レベルは上がってない。俺がヤリたりてないんだな。」
そう言って、ガルは俺にキスをしようとするが、シスに後ろから殴られた。

「てめえが、一番ヤッてんだろ!!お前はレベルが高すぎるから、HP、MPが溜まるまでかかるんだよ!」

「じゃあ、やっぱり、お前らよりヤルべきた。」
フンッと鼻息を荒くする。

「おまえ…前まで自分のレベルなんて気にした事なかっただろ!!」
バチバチ睨み合う2人に俺はほっぺをつねった。

「もう、いい加減にして練習したい。」
2人はほっぺをひねられたまま頷いた。

午後はアルもガルも空いたようで、練習に付き合ってくれる。ガルのデコピンは軽くても脳震盪起こしそうで怖い。音が違うのだ。アルは多分アレの時わかったがどSなので、フェイントなどをしてくる。

結構形が出来てきたら、もう夕方だった。先程、アリアナさんが、ギルドで2人のお帰りなさいの会をすると言っていたから、俺達は切り上げる事にした。

俺は綺麗になる魔法をかけて、暇なので、バタバタしているキッチンに行き、何か手伝う事がないか、聞いてみた。

いつも、俺のパンだけスライスさてくれるから、こういう時くらい! 

俺の声に振り向いたコックさんは、これまたイケメンだった。がたいもいいし、でかい!しかも熊の獣人かな?お耳がある。

「たしか、ヒヨリくんだね?どうした?」
何かを炒めつつ、優しい笑顔を向けてくれる。   

「いつもパン、俺のだけスライスしてくれてありがとうございます!何か手伝う事ありますか?」

「ああ、異世界から来て硬そうだと聞いたからね。それくらいなんともないよ!ありがとう、じゃあ、テーブル拭いて、作ったやつから運んでもらっていい?好きなテーブルに好きに6皿ずつね。」

「はい!」
俺はフキンを持ってテーブルに向かう。前にも言ったが酒場と合体したようなギルド、入って右側が受付カウンターで、左奥が、依頼が張り出してある掲示板と10台ものテーブルとカウンター席の酒場みたいに出来てて、ここでギルドメンバー同士が話をしたり、食事や酒を飲む。討伐依頼や達成報酬、物品のやり取りは受付の隣にある。二階は応接間とマスター部屋など、後ギルドの主力メンバーの部屋がある。もちろんガルのプライベートルームも。有名だから、かなりでかい。

だから、テーブル拭くのも一苦労や。俺がお皿を配っていると、座っていた、他の人も手伝ってくれた。コックさんも嬉しそう。

明日の依頼書を貼りに来たアルも、その光景に驚いていた。基本パーティー組む以外はお互いスルーしているらしい。今7人の方、個人で活躍している方々が一緒にお手伝いしてくれている。
アルから聞いて、俺がお礼を言うと皆、顔を赤くした。コックさんも笑っている。
準備は整い、後はエールの入った樽をカウンターに上げるだけだが、いや、無理だろ。デカくて重い。4つもある…。コックさんはまだ忙しそうで、手伝ってくれた人は7人いるのだが、3人でやっとで、ヒーヒー言いながら一緒にやったら、後2つのところで、ガルとウランが来た。ガルが1つを抱えて、軽々置くと、ウランも同様。
「さすが、ギルド長とウランさん」
ぽつりと聞こえた呟きに、俺は悔しいが同意した。

「俺とウランの会の為に頑張ってくれたんだな。ありがとな!」
ウランは俺の頭をポンポン。ガルは俺を抱っこして、奥のテーブルに座る。

目の前には美味しそうな料理。俺はガルの膝で大人しくしていると、ガルの左にウランが座り、ちょうど階段を降りてきたシスとダイナ。シスがガルの右隣、ダイナはウランの隣に座り、掲示板作業の終わったアルがシスの隣に座る。最後に、討伐から帰ってきた、ギルドの人達の依頼処理を終わらしたアリアナさんが、座った。ワラワラと他のメンバー達も椅子に座る。

コックさんがパンの入った籠をテーブルに置き、席につく。
俺のテーブルのはスライスされてた。ありがとう。

するとシスが立ち上がり、エールを持つ
「それでは、遠方の町を救い、無事に戻ってきた2人の英雄に!!」
「英雄に!!」
と、食事会が始まった。
イェー!パーティ!!
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