異世界最強の癒しの手になりました(仮)

B介

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勝負?

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「んーー!?」


俺達が騒いだせいか、エリザベスの目が開いた。


「あー!エリザベス様気が付きました?」

ヒョイッとヴィクトルが顔を出す。

「ヴィクトル…、ガルファス様は………!ガルファス様!!」

エリザベスは起き上がり、ガルの元に駆け寄り、抱きついた。


少し乱れた服装に、胸筋を覗き見てうっとり。


しかし、その手首に付いている手錠に目が行き、エリザベスは驚く。


「なっ!ガルファス様になんて事を!!今すぐ外しなさい!!」


いや、外したら俺が死ぬ。


「エリザベス様、少しお話が…。」

アリアナさんが、キーキー騒ぐエリザベスに向けて話しかけてる。


「何!?」

ガルファスにくっ付きながら、口調を荒げるエリザベスに一同溜息が漏れる。


「エリザベス様、マスターは貴方との婚約をお断り致しました。何度もです。そして、護衛として、当ギルドから派遣する代わりに婚約については諦めてもらう約束です。」

エリザベスはムッとした表情で、アリアナを睨みつける。

「それは父が勝手にしたこと!私は関係ありません!」

「でも、約束は約束。本日をもって契約は無効になりますのでヴィクトルは返して頂きます。」

にっこり笑うアリアナさんに、エリザベスは苛立ちを更に大きくした。

「それでは、私はどうやって帰ればいいの!!!」


「お一人で馬車に乗って行かれては?」

アリアナさんの言うことはもっともだが、王都まで女性の一人旅は危ない気がする。


「では、ガルファス様!一緒に王都に行きましょう?」

上目遣いで見上げて、胸をギュッと押し付けるエリザベス。


うっ!羨ましく無いやい!!


ただ、ガルは俺を見ていて、エリザベスと視線は合わない。


俺がエリザベス様のおっぱいにドキドキ視線を送り、エリザベス様はガルに上目遣い、ガルは俺を……辺な三角が出来てますねw


アリアナさんはそれを見て盛大に溜息をつく。

「もう!マスター!はっきりさせましょう!」


マスター事、ガルはアリアナさんを見た。

「何をだ?」


こいつ、本当に…。


「エリザベス様、よくお耳をかっぽじって聞いてくださいね!」


エリザベスは眉を寄せる。


「マスター、貴方が愛しい、愛していると思うのはどなた?」


それを聞いて、エリザベスは期待に満ち溢れ、頬を染めてガルを見上げた。

ヒヨリはエリザベスの期待に満ち溢れた、お胸チラ見に夢中。


「ヒヨリに決まっている。」

サラッと自分では無い名前を口にしたガルに、エリザベスは目を見開く。


「では、エリザベス様のことは?」

アリアナさんが続けると、ガルは首を傾げる。


「誰だ?」


ピシッと固まるエリザベス。


誰だは酷いだろ!!


固まるエリザベスをよそに、うっとりと俺を見つめるガル。

「ヒヨリ…言葉にすると、余計欲しくなる。…ヒヨリも俺を好きだろ?」


おいおい…今しがた振られたばかりの令嬢を腰につけて、何言ってるんですか。

「俺はおっぱ…女の子のが好き。」


ーー今おっぱいと言おうとしたな。

多分、その状況を見ていたギルドメンバーはそう思っただろう。


「俺の方が乳はある。」

胸筋です!ガルさん!!


「あははー!マジでマスターが惚れてるんだ!?すご~い!!」

パチパチと手を叩くヴィクトル。


固まっていたエリザベスもその音に我に返った。


そして、キッとヒヨリを睨みつけた。


「こんな、ちんちくりんに私が負けるっていうの!!?」

ち、ちんちくりん………


確かに、エリザベス様とも身長あんま変わらないけどさ……。


しょんぼりする俺を見て、あわあわするウランとガル。

それを見て、より闘志を燃やしたか、エリザベスがヒヨリに向けて指を差す。


「勝負よ!!貴方と私、どちらがより魅力的か!!!」


えーっ!!!

「あら、面白そうね!!負けた場合は?」

俺の代わりにアリアナさんが答えた。


「ガルファス様の事を諦める!!いいえ、ガルファス様の前に2度と現れない!!」

キッパリと断言するエリザベス。余程自信があるの…。


ただ、俺には負けると困る点がある。


「えーっ!!ちょっと待ってよ!ガルを諦めるのはまだしも、2度と合わないとなると、ギルドに入れなくなる…」

職を失う……。


「安心しなさい!ここまで、私を本気にさせた貴方にご褒美よ。職を紹介してあげる。ギルドでも!…男娼の方が稼げそうだけど…。」


だ、男娼!?



「ただいまー!!」

そんなタイミングで帰ってきたのは、シスとティーンに闇獅子達。


「いやー、こいつらの住処用意するのに手間取ったわ。しかも、選抜メンバー50人も入会だっていうし。くそっ!ガルめ、戻ってきたらタダじゃおか……え?」


状況が飲み込めない、シス達はキョトンと固まった。


アルが、こそっと今しがた来たばかりの者へ状況を説明する。


「何ー!?ガルを賭けてエリザベス嬢と勝負!?負けたらヒヨリは男娼?」

何か、語弊がある。ガルを賭けては…いるのか?

「ヒヨリの男娼か~…通っちゃうかも♡」

シス黙れ!!

「ヒヨリ安心しろ!!俺の今までの貯金はたいても見受けしてやる!」

ダイナさん…。


「ってか、攫えばいいな。あれ?ヒヨリが男娼になるなら、ギルドに入らなくてもよくね?」

ヒュー…何しにきた。

「なんで、俺が負ける事考えているんだよ!!」

ムーッと頬を膨らます。

「だって、この世界じゃ女性も剣使えるし、攻撃魔法もある程度。強くなきゃって言ったろ?」

えっ!?


「剣とかでの勝負なら、ヒヨリはまず無理だ。勝負の内容しだいじゃないか?」


ガーン!!!

女性に負けるとは!!


「何を、相談しているの?そろそろいいかしら?」


俺はゴクリと唾を飲み込んだ。

「勝負の内容は……」

勝負の内容は…?


「どちらが抱きたい程の魅力か、投票しきよ!!」


えっ!こんな可愛い子と!?
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