モンスター討伐しか取り柄のない馬鹿婚約者に聖女のお前が結界を張りモンスターが侵入してこないと俺様が活躍できないと言われ望み通りにしてみました

甘いからあげ

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1話  35歳歳も過ぎて5歳の子供と同じ仕事しかできない出来損ないが私のお父様って本当ですか。本当なんですよね。泣いても許されるわよね

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 「あ、聖女ハンナ様が死んだわ」
 ドモアギウス王国を護っていた結界が全て消えてしまった。
 結界魔法の訓練を続けてきた私には分かる。
 これは聖女ハンナ様が亡くなったのでしょう。
 聖女ハンナ様は高齢で日々結界は弱まって行っていたのだけれど。
 「なんだと」
 お父様は言われるまで気づかなかったようです。
はぁ、、、こんな事も分からないなんてこれが本当に私のお父様なのかしら。
お父様も一応は5級聖男子補佐なのに。
35歳も過ぎて5級聖男子補佐(笑)なんて、普通の人間は恥ずかしくて地下室に閉じこもるのですが。
お父様は恥ずかし気もなく外に出ていらっしゃいますのよ。
その厚顔無恥な所だけは尊敬しています。
 「ええ、そうよ。そんな事も分からないなんて、お父様も一応は5級聖男子補佐(笑)なのでしょう」
 5級聖男子補佐(笑)なんて本当は5歳の子供がやるようなものだ。
それをいつまでたっても5歳の子供達と混じってお仕事(笑)してるお父様は大陸中の嘲笑のネタにされています。
なんでお父様はそれで平気なのでしょう。
頭がおかしいんでしょうか。
こんなお父様から私のような優秀で人格も正しく美少女がつくられるなんて奇跡よね。
 「なんだと。それが親に向かって言う言葉か」
 はぁーーーーー。やれやれ。私は事実を指摘しただけなのですけれどね。
事実を指摘したら逆ぎれですか。
これが私のお父様だなんて、悲しくて泣きたくなる。
私は優秀で人格も正しい美少女ですから、それではあまりにも私が恵まれすぎているからと、
だからお父様がこれなのでしょうか。
だとしたらそのハンデ重すぎませんか。
 「私は事実を指摘しただけですよ。35歳も過ぎて5級聖男子補佐(笑)のお父様(笑)」
 「ふざけるなっ!僕を馬鹿にしやがって!」
 あれあれあれー?
私は馬鹿になんてしてませんわよ。
35歳も過ぎて5級聖男子のお父様と言っただけなのですから。
それが恥ずかしく情けない事だと自覚しているから逆ぎれするのですよね。
 そんな事より聖女ハンナ様が亡くなった事の方が重要なのですが。
お父様が逆ぎれしてきて話が進みませんわ。
お父様には困ったものです。やれやれ。
 
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