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1話 「お姉様の婚約者欲しくなってきちゃった。お姉様の婚約者のコントレアスを頂戴。いいでしょリーティアは病弱だからコントレアスぐらい」
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「お姉様。お姉様の婚約者のコントレアス、リーティア欲しくなってきちゃった。
ねぇお姉様、お姉様の婚約者のコントレアスを頂戴。
いいでしょう。リーティアは病弱だからコントレアスぐらいくれても」
はぁ!?妹のリーティアは自称病弱いでずるいうざい聖女で、幼い頃からずっと病弱なふりをして
仮病を使いずるく生きてきました。
お父様お母様はそんなずるいうざいリーティアを溺愛しました。
私はお父様お母様に愛されないどころか虐待され蔑ろにされ、リーティアにも虐められ
心が壊れそうでした。
「リーティア、私のものが欲しいなら、奪ってみなさいといつも言ってるでしょう。
私からコントレアスを奪えたならそれで良いわよ」
男爵令嬢たるもの、欲しいものは手にしないといけません。
リーティアよ、私からコントレアスを奪ってみせなさい。
「あら、じゃあリーティアはコントレアスを奪ってくるわ。
お姉様のようなブスより、可愛いリーティアと結婚できる方がコントレアスも嬉しいに決まってるわ。
お姉様みたいなブスで無能な聖女と結婚するなんて地獄よね。
リーティアは優しい聖女だから、地獄からコントレアスを救ってあげるのよ」
正当防衛成立ですね。
リーティアを殴りました。
「!!辞めてお姉様!!何するの!!」
今更辞めてと言ってももう遅い!!ざまあ!!
貴女は私のものを奪おうとしたのですから、もう正当防衛が成立したのです。
貴女を殺しても私は無罪になります。
せっかくなので殴って殺しましょう。
武器など使って殺しては私の傷ついた心は癒やされません。
はーはっはっはっは!!
私を虐待してきたうざい妹を殴るのは楽しいですね。
裸拳で人の顔を殴るのはとても痛く、裸拳で顔を殴られた者は顔が損傷します。
この感覚は一度味わうともう辞められません。
私は幼い頃からこの裸拳で人の顔を殴る快感に魅入られ、裸拳で人の顔を殴ってきました。
勉強などせず、聖女の仕事もろくにせず、人の顔を裸拳で殴ってきました。
遂に、遂に私を虐待してきたリーティアの顔を裸拳で殴っているのです。
「こんな時間がずっと続けばいいのに」
私は今とても幸せで気持ちよく、この時間がいつまでも続けばいいと思っていました。
次第に、リーティアも静かになって行きました。
それでもリーティアを殴り続けました。
私の拳がどれだけ傷ついても、どれだけ拳の痛みを感じても、私は止まりません。
だって今こんなにも幸せなのですから。
ねぇお姉様、お姉様の婚約者のコントレアスを頂戴。
いいでしょう。リーティアは病弱だからコントレアスぐらいくれても」
はぁ!?妹のリーティアは自称病弱いでずるいうざい聖女で、幼い頃からずっと病弱なふりをして
仮病を使いずるく生きてきました。
お父様お母様はそんなずるいうざいリーティアを溺愛しました。
私はお父様お母様に愛されないどころか虐待され蔑ろにされ、リーティアにも虐められ
心が壊れそうでした。
「リーティア、私のものが欲しいなら、奪ってみなさいといつも言ってるでしょう。
私からコントレアスを奪えたならそれで良いわよ」
男爵令嬢たるもの、欲しいものは手にしないといけません。
リーティアよ、私からコントレアスを奪ってみせなさい。
「あら、じゃあリーティアはコントレアスを奪ってくるわ。
お姉様のようなブスより、可愛いリーティアと結婚できる方がコントレアスも嬉しいに決まってるわ。
お姉様みたいなブスで無能な聖女と結婚するなんて地獄よね。
リーティアは優しい聖女だから、地獄からコントレアスを救ってあげるのよ」
正当防衛成立ですね。
リーティアを殴りました。
「!!辞めてお姉様!!何するの!!」
今更辞めてと言ってももう遅い!!ざまあ!!
貴女は私のものを奪おうとしたのですから、もう正当防衛が成立したのです。
貴女を殺しても私は無罪になります。
せっかくなので殴って殺しましょう。
武器など使って殺しては私の傷ついた心は癒やされません。
はーはっはっはっは!!
私を虐待してきたうざい妹を殴るのは楽しいですね。
裸拳で人の顔を殴るのはとても痛く、裸拳で顔を殴られた者は顔が損傷します。
この感覚は一度味わうともう辞められません。
私は幼い頃からこの裸拳で人の顔を殴る快感に魅入られ、裸拳で人の顔を殴ってきました。
勉強などせず、聖女の仕事もろくにせず、人の顔を裸拳で殴ってきました。
遂に、遂に私を虐待してきたリーティアの顔を裸拳で殴っているのです。
「こんな時間がずっと続けばいいのに」
私は今とても幸せで気持ちよく、この時間がいつまでも続けばいいと思っていました。
次第に、リーティアも静かになって行きました。
それでもリーティアを殴り続けました。
私の拳がどれだけ傷ついても、どれだけ拳の痛みを感じても、私は止まりません。
だって今こんなにも幸せなのですから。
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