婚約者はおべっか聖女をお望みなので婚約破棄を受けいれてあげます。妹は貴方のお望み通りのおべっか聖女なので現実から逃げて底辺のままでいて下さい

３話 「うるさいわねぇ。うるさいわねと言ったのよ。毎日毎日授業中でもぴーちくぱーちくぎゃーすかぎゃーすか。朝の７時３０分から家に押しかけて

　レオニーヌが騒ぎ立てます。うるさいですね。
レオニーヌはいつもうるさいです。すぐ騒ぎ立てます。
　ですがここで怒っては逆ぎれになってしまいます。　
レオニーヌの言っている事は事実なのですから。
「そうですか、ここで怒っては逆ぎれになるから黙ってやりすごそうと思っているのですね。
そうやって逃げるんですか。
今までそうやってずっと逃げて来たんですよね。
エグラベル、貴女の妹は犯罪者の強盗ですが、貴女もクズですね。
そうやって逃げて来たんですものね」
なんだか怒ってきましたわ。
　「なんですか、何故黙っているんですか。怒っているんですか。逆切れですか。
最低ですね」
　「さいわね」
　「あら？何か言いましたか？言ってみたらどうですか。
ちゃんと言ってみたらどうですか。ねぇねぇねぇ」
　「うるさいわねぇ。うるさいわねと言ったのよ。毎日毎日授業中でもぴーちくぱーちくぎゃーすかぎゃーすか。
学校がない日も毎日朝の７時３０分から家に押しかけてぴーぴーぴーぴー。
うるっさいのよ。あーもー！！前からずーっと黙っていたのだけれどねぇ、貴女煩いのよレオニーヌ。
少し黙ってなさいよ。
これ以上ベルコ家の事にぎゃーぎゃー口出ししてくるというのなら、ベルコ家への侮辱と言う事になるわよ。
貴女がどうしてベルコ家の事にそこまで口出しできるのかしら」
　「まぁ！！逆切れですか。最低ですね。
しかしまぁ、そんな簡単な事も分からないなら教えて差し上げますわ。
私が、ベルコ男爵家をぺろぺろ舐め舐めぺろ舐めしきってるからですよ。
だから私がベルコ男爵家の事に口出しできるのです。
逆切れしてやれるものならやってみろという事なのです。
私が学校のない日に堂々ベルコ男爵家に出向いているのは、ベルコ男爵家を舐めきっているからです。
私が引き連れてる舎弟兵隊殺すぐらいなら、ベルコ男爵家でもできるでしょうね。
でも、所詮そこまで。マイヤーズ男爵家を敵にする事なんて、できるでしょうか。
出来ませんよねぇ。
それと、学校が無い日も貴女に会いたいからですよエグラベル。
そんな事も分からないのですか。馬鹿ですねぇ」