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4話 即死魔法の訓練とは即死魔法の関連カードの訓練も含めて即死魔法の訓練だという事はテオドリグのような馬鹿には分からないかもしれませんね

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 ---クラリス視点---
 はぁ、困りましたね。
即死魔法さえ決まれば私の勝ちなんですが、その即死魔法が決まりません。
 「ほらほら、どうした。ご自慢の即死魔法を決めてみせろよ」
 ちぃっ。調子に乗ってますねこの馬鹿男爵令息。
 痛い、本当に痛くて苦しくてもう嫌です。
 「次のターンで終わりだな!!最後に何か言い残しておく事はあるか?
今更”ごめんなさい許して助けて降参”と言っても無駄だがな!」
 まぁ馬鹿が調子に乗ってそれだけ隙だらけなのですから、決めてしまいますか。
確かに私は今まで即死魔法の訓練しかしてこなかったのですが、即死魔法の訓練とは何も即死魔法だけではないのです。
馬鹿なテオドリグは馬鹿なのでそんな事が分かっていないのかもしれません。
即死魔法の訓練とは、即死魔法の関連カードの訓練も含めて即死魔法の訓練だという事は、
テオドリグのような馬鹿や馬鹿共には分からないかもしれませんね。
なんせこの世界には馬鹿どもが大勢恥ずかしげもなく生きていますからね。
 「7エネで”決まらなかった即死魔法ダメージ変換””を詠唱。
380ダメージね。ユニットにも闘技者とは別に380ダメージを自由に割り振れるから、
貴方のユニットは全滅ね。ざまぁ(笑)」
 「!ふざけるな!なんだそのカードは!そんなカードチートだ!認めんぞ!」
 はぁ、最悪ですね。往生際の悪い。言いがかりをつけても無駄ですよ。
 「そんなに認めたくないなら今すぐ降参して死んだらどうかしら。
別にいいわよ」
 はぁ、面倒ですね。別にいいんですよ、降参して死んでくれても。
 「ふざけりゅな!お前のライフはあとたったの40!次のターンで俺様の勝ちだ!!」
 「はぁ、ユニットも全て失って貴方が次のターンに40ダメージなんて与えられるのかしら。
出来るというのならやってみたらどうかしら」
 テオドリグは毎ターン確実にダメージを与えていくデッキを使用します。
場のユニットを全て破壊され、次のターンでどうやって”あとたったの40ダメージ”を与えるというのでしょう。
イレスター:「そんな馬鹿な。あいつは馬鹿だが、そんな馬鹿なカードがあるなんて。
まさかあいつは本当に即死魔法を使いこなせているのか」
ハットス:「即死魔法が決まらなくてもこの手があったと。なる程そういう事か」
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