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2話 「フェリアの聖女としての素質に妬み、学ばぬよう訓練せぬよう仕組んできていたのだろう」そんな事が婚約破棄の正当な理由になるとでも?
「妹の間違いは正すのも姉の務めではないか。シンディア男爵夫人からも妹を甘やかすのを辞めるよう言われてきたのだろう」
はい。シンディア男爵夫人ことお母様からも『フェリアを甘やかすのは辞めなさい』とずっと言われてきた。
しかし、自称病弱な妹を甘やかすしかない。私は甘やかし続けた。堕落させ続けた。
「フェリアの聖女としての素質に妬み、学ばぬよう訓練せぬよう仕組んできていたのだろう」
言われる通りだ。
「お前は聖女としての実力も素質も半端な癖に、僕にスタレオン領聖女にしてくれと頼むような少女だからな」
はい、頼みました。
「こんなに卑しく醜悪な人間がいる者なのかと驚いたぞ。しかもそれが僕の婚約者だとは、嘆かずにいられなかったぞ」
称号が欲しがった。役職が、役割が、名誉が、欲しかった。
空っぽだからこそ聖女などという形を望んだ。
スタレオン領領主クラウーゴ男爵の爵位はお兄様が継ぐ。
私が女だからとかお兄様だからという言い訳も通用しない。
負けているから、敵わないと本能が痺れるほどに自覚しているからこそ、お兄様と争わなかった。
爵位争いもせずに、ミケラチロはお兄様なのだからと自分に言い訳している事を自覚してしまう時は、辛かった。
「言い返せもしないか。全て本当の事だからな」
はぁ、確かにエルマリオの言う事は事実ですが、だから何だというのでしょうか。
そんな事で婚約破棄の正当な理由になるとでも考えてるのでしょうか。
「はぁ、エルマリオ。貴方馬鹿なのね。確かにフェリアの聖女としての素質に嫉妬して甘やかして堕落させ続けてたわよ。
貴方にスタレオン領聖女してと頼んだわよ。
でもそれが何か悪い事かしら。
それが何の罪になるのかしら。それで婚約破棄の正当な理由になるのかしら。
なるわけないわよね。そんな事では」
この勝負、私の勝ちですね。
婚約破棄は告げられてむしろ嬉しいぐらいです。
慰謝料3億円貰って婚約破棄、最高じゃないですか。
はい。シンディア男爵夫人ことお母様からも『フェリアを甘やかすのは辞めなさい』とずっと言われてきた。
しかし、自称病弱な妹を甘やかすしかない。私は甘やかし続けた。堕落させ続けた。
「フェリアの聖女としての素質に妬み、学ばぬよう訓練せぬよう仕組んできていたのだろう」
言われる通りだ。
「お前は聖女としての実力も素質も半端な癖に、僕にスタレオン領聖女にしてくれと頼むような少女だからな」
はい、頼みました。
「こんなに卑しく醜悪な人間がいる者なのかと驚いたぞ。しかもそれが僕の婚約者だとは、嘆かずにいられなかったぞ」
称号が欲しがった。役職が、役割が、名誉が、欲しかった。
空っぽだからこそ聖女などという形を望んだ。
スタレオン領領主クラウーゴ男爵の爵位はお兄様が継ぐ。
私が女だからとかお兄様だからという言い訳も通用しない。
負けているから、敵わないと本能が痺れるほどに自覚しているからこそ、お兄様と争わなかった。
爵位争いもせずに、ミケラチロはお兄様なのだからと自分に言い訳している事を自覚してしまう時は、辛かった。
「言い返せもしないか。全て本当の事だからな」
はぁ、確かにエルマリオの言う事は事実ですが、だから何だというのでしょうか。
そんな事で婚約破棄の正当な理由になるとでも考えてるのでしょうか。
「はぁ、エルマリオ。貴方馬鹿なのね。確かにフェリアの聖女としての素質に嫉妬して甘やかして堕落させ続けてたわよ。
貴方にスタレオン領聖女してと頼んだわよ。
でもそれが何か悪い事かしら。
それが何の罪になるのかしら。それで婚約破棄の正当な理由になるのかしら。
なるわけないわよね。そんな事では」
この勝負、私の勝ちですね。
婚約破棄は告げられてむしろ嬉しいぐらいです。
慰謝料3億円貰って婚約破棄、最高じゃないですか。
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