6 / 11
6話 その場面が有名になって取り上げられないけどその直前にも結構な台詞がある
しおりを挟む
「私はまったく幸せな気分じゃないわ」
「そうか、俺は幸せな気分だぜ。
お母様が遊びに行くのも、お前に会えるから嬉しいんだよ」
「住んでる所も少し離れてるから学校も違うからな。
俺達同学年だぜ。
同じ学校だったら同じ教室だったかもな」
「嫌よそんなの。ずっと苛立ちっぱなしよ。
ねぇ、本当になんとかしてよ。貴方が虐待されてるようじゃ、私が苛立つし気がかりなのよ」
「嬉しいぜ。俺の事を気にしてくれるなんて」
「真剣に話してるのよ」
「俺も真剣に話してるよ。モモネスに俺ちゃんと認識されてるんだなって。
ありがとう」
私達の会話には単語が足りません。
それはお互い様です。
「俺、本当に殴られてもナイフで切られても火をおしつけられてもさ、怒りも悲しくもないんだ。
痛いし怖いし熱いし冷たいとか寒いとかは思うけどさ、それだけだ」
「貴方の事だから本当にそうなんでしょうね」
「だからお父様に何も言わないでくれよ」
「貴方が自分でなんとかする気がなくて、私も何もしなければそのままじゃない」
「いいよそのままで。俺は今の生活が気に入ってるぜ。お前にも会えるし」
「そう」
「殴られても切られてもいいけどさ、俺はお父様と山に行きたい。
頼んでも山に一緒に行ってくれないんだ」
「怖いんじゃない。山で殺されるかもしれないって思うでしょ普通。
自分が山で殺すかもしれないんだから」
「俺はお父様を殺し何てしないし、山でお父様に殺されてもいいよ。
またお父様が同じ山に登った時さ、俺を思い出してくれるかもしれないだろ。
お父様が山に登る度、山にいる間ずっと、俺の事を考えてくれるかもしれないだろ」
「随分お父様が好きなのね」
いらつきが収まりません。」
「好きだぜ」
「好きなら、尚更虐待を辞めさせなさい」
もう我慢の限界です。
もう我慢する事辞めてもいいですよね。
やっちゃいますか。
「そうか、俺は幸せな気分だぜ。
お母様が遊びに行くのも、お前に会えるから嬉しいんだよ」
「住んでる所も少し離れてるから学校も違うからな。
俺達同学年だぜ。
同じ学校だったら同じ教室だったかもな」
「嫌よそんなの。ずっと苛立ちっぱなしよ。
ねぇ、本当になんとかしてよ。貴方が虐待されてるようじゃ、私が苛立つし気がかりなのよ」
「嬉しいぜ。俺の事を気にしてくれるなんて」
「真剣に話してるのよ」
「俺も真剣に話してるよ。モモネスに俺ちゃんと認識されてるんだなって。
ありがとう」
私達の会話には単語が足りません。
それはお互い様です。
「俺、本当に殴られてもナイフで切られても火をおしつけられてもさ、怒りも悲しくもないんだ。
痛いし怖いし熱いし冷たいとか寒いとかは思うけどさ、それだけだ」
「貴方の事だから本当にそうなんでしょうね」
「だからお父様に何も言わないでくれよ」
「貴方が自分でなんとかする気がなくて、私も何もしなければそのままじゃない」
「いいよそのままで。俺は今の生活が気に入ってるぜ。お前にも会えるし」
「そう」
「殴られても切られてもいいけどさ、俺はお父様と山に行きたい。
頼んでも山に一緒に行ってくれないんだ」
「怖いんじゃない。山で殺されるかもしれないって思うでしょ普通。
自分が山で殺すかもしれないんだから」
「俺はお父様を殺し何てしないし、山でお父様に殺されてもいいよ。
またお父様が同じ山に登った時さ、俺を思い出してくれるかもしれないだろ。
お父様が山に登る度、山にいる間ずっと、俺の事を考えてくれるかもしれないだろ」
「随分お父様が好きなのね」
いらつきが収まりません。」
「好きだぜ」
「好きなら、尚更虐待を辞めさせなさい」
もう我慢の限界です。
もう我慢する事辞めてもいいですよね。
やっちゃいますか。
0
あなたにおすすめの小説
家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
【完結】 メイドをお手つきにした夫に、「お前妻として、クビな」で実の子供と追い出され、婚約破棄です。
BBやっこ
恋愛
侯爵家で、当時の当主様から見出され婚約。結婚したメイヤー・クルール。子爵令嬢次女にしては、玉の輿だろう。まあ、肝心のお相手とは心が通ったことはなかったけど。
父親に決められた婚約者が気に入らない。その奔放な性格と評された男は、私と子供を追い出した!
メイドに手を出す当主なんて、要らないですよ!
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
【完結】お飾りの妻からの挑戦状
おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。
「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」
しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ……
◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています
◇全18話で完結予定
いつまでも甘くないから
朝山みどり
恋愛
エリザベスは王宮で働く文官だ。ある日侯爵位を持つ上司から甥を紹介される。
結婚を前提として紹介であることは明白だった。
しかし、指輪を注文しようと街を歩いている時に友人と出会った。お茶を一緒に誘う友人、自慢しちゃえと思い了承したエリザベス。
この日から彼の様子が変わった。真相に気づいたエリザベスは穏やかに微笑んで二人を祝福する。
目を輝かせて喜んだ二人だったが、エリザベスの次の言葉を聞いた時・・・
二人は正反対の反応をした。
(完結)私より妹を優先する夫
青空一夏
恋愛
私はキャロル・トゥー。トゥー伯爵との間に3歳の娘がいる。私達は愛し合っていたし、子煩悩の夫とはずっと幸せが続く、そう思っていた。
ところが、夫の妹が離婚して同じく3歳の息子を連れて出戻ってきてから夫は変わってしまった。
ショートショートですが、途中タグの追加や変更がある場合があります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる