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第3章 太陽の塔との別れ
第21話 恋とは切ないもの?問題
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稜線から伸びる神々しい光——。太陽が顔を出した。
結局。一睡もできなかった。リグレットに手伝ってもらうこともなく、一人で身支度を整えてから、部屋を出る。玄関の広間に降りようと、踊り場に立つと、広間からおれを見上げている人がいた。そこに静かに佇んでいるのは、サブライムだった。
彼は銀色に輝く甲冑を纏い、腰には長剣を下げていた。遊びに行くのではない。これは——戦いだ。そう思わされる物々しい様相だった。
「凛空」
彼の唇から、おれの名が飛び出す度に、心臓は鼓動を速める。けれど。これはまやかしかも知れない。
(サブライムの気持ちの真意は計り知れない)
一晩寝ずに考えた。
太陽の塔へ行き、おれは消える。
太陽の塔へ行き、おれは消えなかった——としても、おれはサブライムのつがいとしてはふさわしくないということ。
サブライムがおれをつがいにしたら、今まで以上に王様として認めてもらえなくなるのではないかと心配になった。
おれはまっすぐに彼を見上げた。それから「一緒に行くよ」と答えた。
「おれは太陽の塔へ行く」
「凛空——お前」
サブライムの緊張に満ちた表情が、少し和らいだ。
(やっぱりね。おれを太陽の塔へ連れて行きたいだけなんだ)
「それから!」
おれは明るい声で言った。
「この件が終わったら。猫の町に返してもらえるんでしょう?」
サブライムは、瞬きをしてから表情を消した。
「どういう意味だ? お前はおれのつがいに——」
「なれるわけないでしょう? 本当は。知っているよ。王宮って怖いところだもの。獣人が王様のつがいになれるはずがないよね」
「お前——エピタフになにか吹き込まれたのか?」
サブライムは広間の片隅に立っていたエピタフを見る。彼は微動だにせず、そこにいた。
「なにも。私は事実をお話しただけです」
サブライムは忌々しそうに眉間に皺を寄せると「違うのだ。凛空」と言った。けれど、おれは首を横に振る。
(いいんだ。これで。おれは猫の町に帰る。それでいいじゃない。エピタフみたいに辛い思いをする人を増やしてはいけないんだ)
「凛空。おれの思いは本物だ。おれはお前をつがいにする。そして、人間と獣人とが手を取り合える国を作るのだから——」
「だったら、おれじゃなくてもいいじゃない。エピタフみたいに美人で、家柄も申し分ない人のほうがいいに決まっているよ」
「凛空!」
それに異論を唱えたのはエピタフだった。
「私は駄目なのです」
「駄目じゃないよ。エピタフは綺麗だもの。こんなおれが王様のつがい? ちょっとやめてよ。なにかの冗談でしょう? 誰がサブライムの子なんて産むんだよ。サブライムは、出会ってからずっと、おれのことを揶揄ってばかりじゃない。もういい加減にしてよ……」
最後のほうは声にならない。息が詰まりそうだった。今まで、色々な嘘を吐いた。けれど、こんなに苦しい嘘は初めてだった。
視界が涙で滲んだ。
(泣くな。おれ。泣くんじゃない。嘘だってわかってしまうじゃない)
サブライムはおれをじっと見据えていたが、「——そうだな」と小さい声で呟いた。
自分で吐いた嘘なのに。まるで刃物を突き立てられたみたいに胸が痛い。思わず手で押さえた。
(きっと傷つけた。おれって最低だ。なにやってんだよ、バカ!)
自分で自分を責めても仕方がないのに。おれは泣きそうになりながら、ただうつむいていた。すると頭の上から、「ふられたな」と、明るい調子の声が聞こえた。おれはそっと顔を上げる。彼は少し寂し気に笑みを見せていた。
「夢見がちな性格は、おれのほうかもしれない」
「そうだよ。サブライムにはつがい候補がいるんでしょう? その人が可哀そうじゃない。きっとサブライムが振り向いてくれないと、ひとりぼっちで待っているに決まっているよ。大事にしなくちゃ駄目なんだから……」
(嘘ばっかり。嘘だ——。本当はそんなこと、一つも思っていないのに。おれって、本当に……馬鹿だ)
「この件が無事に終わったら、おれは猫の町に返してね」
「もちろんだ。お前を猫の町に返そう」
「——ありがとう」
わかっていたことだ。そうしなくちゃいけないってこともわかっているんだから——。
「——太陽の塔。行こう」
サブライムを傷つけたことから目を背けるように、おれはそう言った。
(サブライムが別な人とつがいになるのを見るくらいだったら……おれはおれじゃなくなっちゃったほうがいい。こんなおれでも、サブライムのためにできることがあるなら)
「こんなことは終わらせないといけないんだ。じいさんだって、おれに命をかけてくれたし。サブライムだって、おれを守ろうとしてくれている。それになにより。おれの件が片付かないと、サブライムはつがいも持てないし、王様として認められないもんね。おれ、やってみるよ」
サブライムに心配はかけたくなかった。本当は不安でいっぱいな気持ちをじっと奥に追いやって、そうしてにっこりと笑って見せた。彼は少々驚いたような顔をしていたが、すぐに真面目な表情になって、おれの頭を撫でた。
「絶対におれが守るから。凛空」
「わかってる。おれはサブライムのこと、信じてるもの」
そっと彼を見上げると、優しい瞳がおれを見下ろしていた。胸の痛みが増えていく。彼を傷つけたことを後悔しているはずなのに、それ以上に自分の胸が痛むのはどうしてなのだろうか。
本当はずっとこうしていたかった。サブライムとのこの時間がずっと続けばいいのに。王宮で決めた人とつがいになんてならないで欲しい。彼に触れられた場所が火傷したみたいにちりちりと熱い。
(おれは好きなんだ。サブライムのことが好き——)
これが恋。じいさんが家族のことも、自分の立場も忘れて夢中になった恋なのだ。いつも冷静だったあのじいさんが——。
(人を好きになるって、苦しいんだね。じいさん……)
*
サブライムに手を引かれて屋敷の外に出ると、そこには甲冑を纏った騎士たちが並んでいた。驚いて足を止めると、サブライムが振り返った。
「お前を守るために、王宮の先鋭部隊を取りそろえた。それから、おれと——」
「私も同伴いたします」
屋敷の奥から、エピタフも姿を現した。
「先鋭部隊は、王宮騎士団と魔法省部隊で構成されている」
おれの目の前に甲冑姿の大柄な男が歩み出る。
「騎士団長のアフェクションです。歌姫——いや。凛空様。この度は、大切な旅路への同行を仰せつかり、誠に光栄であります。命に代えましても、王や貴方をお守りする所存です——」
『様』をつけられたことなんてない。困惑してサブライムを見上げると、彼は硬い表情で頷いて見せた。
「大丈夫だ。凛空。一緒に行こう」
振り返ると、リグレットもそこにいた。彼は耳を垂らして、心配気におれを見ていた。
「いってらっしゃい。凛空。ここで待っています。無事でお帰りください」
涙が零れそうになる目元をごしごしと擦ってから、リグレットに頷いて見せる。彼も真剣なまなざしでおれを見つめながら頷いた。それからおれは、サブライムに向き合った。
「おれにできること、頑張ってみるよ」
(そうだ。おれは——。みんなの思いを背負っている。みんながおれに期待してくれているんだ。ねえ、じいさん。これでいいんでしょう?)
白馬に跨ったサブライムに腕を掴まれたかと思うと引き上げられた。サブライムの前に腰を下ろすと、彼の温もりが背中から直に伝わってきた。
「心配するな。おれが守る」
彼はおれの耳元でそう囁いた。涙が零れそうになり、思わず天を仰ぐ。
(ずっとこの時が永遠に続けばいいのに。太陽の塔に行ったら、おれはおれではなくなってしまうんだ——)
愛しい人の腕にそっと手を添えると、馬が前進し始める。彼の後ろからエピタフが。それから先鋭部隊が続く。おれたちが目指す太陽の塔は、朝日に照らされて、神々しく輝いていた——。
結局。一睡もできなかった。リグレットに手伝ってもらうこともなく、一人で身支度を整えてから、部屋を出る。玄関の広間に降りようと、踊り場に立つと、広間からおれを見上げている人がいた。そこに静かに佇んでいるのは、サブライムだった。
彼は銀色に輝く甲冑を纏い、腰には長剣を下げていた。遊びに行くのではない。これは——戦いだ。そう思わされる物々しい様相だった。
「凛空」
彼の唇から、おれの名が飛び出す度に、心臓は鼓動を速める。けれど。これはまやかしかも知れない。
(サブライムの気持ちの真意は計り知れない)
一晩寝ずに考えた。
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太陽の塔へ行き、おれは消えなかった——としても、おれはサブライムのつがいとしてはふさわしくないということ。
サブライムがおれをつがいにしたら、今まで以上に王様として認めてもらえなくなるのではないかと心配になった。
おれはまっすぐに彼を見上げた。それから「一緒に行くよ」と答えた。
「おれは太陽の塔へ行く」
「凛空——お前」
サブライムの緊張に満ちた表情が、少し和らいだ。
(やっぱりね。おれを太陽の塔へ連れて行きたいだけなんだ)
「それから!」
おれは明るい声で言った。
「この件が終わったら。猫の町に返してもらえるんでしょう?」
サブライムは、瞬きをしてから表情を消した。
「どういう意味だ? お前はおれのつがいに——」
「なれるわけないでしょう? 本当は。知っているよ。王宮って怖いところだもの。獣人が王様のつがいになれるはずがないよね」
「お前——エピタフになにか吹き込まれたのか?」
サブライムは広間の片隅に立っていたエピタフを見る。彼は微動だにせず、そこにいた。
「なにも。私は事実をお話しただけです」
サブライムは忌々しそうに眉間に皺を寄せると「違うのだ。凛空」と言った。けれど、おれは首を横に振る。
(いいんだ。これで。おれは猫の町に帰る。それでいいじゃない。エピタフみたいに辛い思いをする人を増やしてはいけないんだ)
「凛空。おれの思いは本物だ。おれはお前をつがいにする。そして、人間と獣人とが手を取り合える国を作るのだから——」
「だったら、おれじゃなくてもいいじゃない。エピタフみたいに美人で、家柄も申し分ない人のほうがいいに決まっているよ」
「凛空!」
それに異論を唱えたのはエピタフだった。
「私は駄目なのです」
「駄目じゃないよ。エピタフは綺麗だもの。こんなおれが王様のつがい? ちょっとやめてよ。なにかの冗談でしょう? 誰がサブライムの子なんて産むんだよ。サブライムは、出会ってからずっと、おれのことを揶揄ってばかりじゃない。もういい加減にしてよ……」
最後のほうは声にならない。息が詰まりそうだった。今まで、色々な嘘を吐いた。けれど、こんなに苦しい嘘は初めてだった。
視界が涙で滲んだ。
(泣くな。おれ。泣くんじゃない。嘘だってわかってしまうじゃない)
サブライムはおれをじっと見据えていたが、「——そうだな」と小さい声で呟いた。
自分で吐いた嘘なのに。まるで刃物を突き立てられたみたいに胸が痛い。思わず手で押さえた。
(きっと傷つけた。おれって最低だ。なにやってんだよ、バカ!)
自分で自分を責めても仕方がないのに。おれは泣きそうになりながら、ただうつむいていた。すると頭の上から、「ふられたな」と、明るい調子の声が聞こえた。おれはそっと顔を上げる。彼は少し寂し気に笑みを見せていた。
「夢見がちな性格は、おれのほうかもしれない」
「そうだよ。サブライムにはつがい候補がいるんでしょう? その人が可哀そうじゃない。きっとサブライムが振り向いてくれないと、ひとりぼっちで待っているに決まっているよ。大事にしなくちゃ駄目なんだから……」
(嘘ばっかり。嘘だ——。本当はそんなこと、一つも思っていないのに。おれって、本当に……馬鹿だ)
「この件が無事に終わったら、おれは猫の町に返してね」
「もちろんだ。お前を猫の町に返そう」
「——ありがとう」
わかっていたことだ。そうしなくちゃいけないってこともわかっているんだから——。
「——太陽の塔。行こう」
サブライムを傷つけたことから目を背けるように、おれはそう言った。
(サブライムが別な人とつがいになるのを見るくらいだったら……おれはおれじゃなくなっちゃったほうがいい。こんなおれでも、サブライムのためにできることがあるなら)
「こんなことは終わらせないといけないんだ。じいさんだって、おれに命をかけてくれたし。サブライムだって、おれを守ろうとしてくれている。それになにより。おれの件が片付かないと、サブライムはつがいも持てないし、王様として認められないもんね。おれ、やってみるよ」
サブライムに心配はかけたくなかった。本当は不安でいっぱいな気持ちをじっと奥に追いやって、そうしてにっこりと笑って見せた。彼は少々驚いたような顔をしていたが、すぐに真面目な表情になって、おれの頭を撫でた。
「絶対におれが守るから。凛空」
「わかってる。おれはサブライムのこと、信じてるもの」
そっと彼を見上げると、優しい瞳がおれを見下ろしていた。胸の痛みが増えていく。彼を傷つけたことを後悔しているはずなのに、それ以上に自分の胸が痛むのはどうしてなのだろうか。
本当はずっとこうしていたかった。サブライムとのこの時間がずっと続けばいいのに。王宮で決めた人とつがいになんてならないで欲しい。彼に触れられた場所が火傷したみたいにちりちりと熱い。
(おれは好きなんだ。サブライムのことが好き——)
これが恋。じいさんが家族のことも、自分の立場も忘れて夢中になった恋なのだ。いつも冷静だったあのじいさんが——。
(人を好きになるって、苦しいんだね。じいさん……)
*
サブライムに手を引かれて屋敷の外に出ると、そこには甲冑を纏った騎士たちが並んでいた。驚いて足を止めると、サブライムが振り返った。
「お前を守るために、王宮の先鋭部隊を取りそろえた。それから、おれと——」
「私も同伴いたします」
屋敷の奥から、エピタフも姿を現した。
「先鋭部隊は、王宮騎士団と魔法省部隊で構成されている」
おれの目の前に甲冑姿の大柄な男が歩み出る。
「騎士団長のアフェクションです。歌姫——いや。凛空様。この度は、大切な旅路への同行を仰せつかり、誠に光栄であります。命に代えましても、王や貴方をお守りする所存です——」
『様』をつけられたことなんてない。困惑してサブライムを見上げると、彼は硬い表情で頷いて見せた。
「大丈夫だ。凛空。一緒に行こう」
振り返ると、リグレットもそこにいた。彼は耳を垂らして、心配気におれを見ていた。
「いってらっしゃい。凛空。ここで待っています。無事でお帰りください」
涙が零れそうになる目元をごしごしと擦ってから、リグレットに頷いて見せる。彼も真剣なまなざしでおれを見つめながら頷いた。それからおれは、サブライムに向き合った。
「おれにできること、頑張ってみるよ」
(そうだ。おれは——。みんなの思いを背負っている。みんながおれに期待してくれているんだ。ねえ、じいさん。これでいいんでしょう?)
白馬に跨ったサブライムに腕を掴まれたかと思うと引き上げられた。サブライムの前に腰を下ろすと、彼の温もりが背中から直に伝わってきた。
「心配するな。おれが守る」
彼はおれの耳元でそう囁いた。涙が零れそうになり、思わず天を仰ぐ。
(ずっとこの時が永遠に続けばいいのに。太陽の塔に行ったら、おれはおれではなくなってしまうんだ——)
愛しい人の腕にそっと手を添えると、馬が前進し始める。彼の後ろからエピタフが。それから先鋭部隊が続く。おれたちが目指す太陽の塔は、朝日に照らされて、神々しく輝いていた——。
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