毒親育ちのトラウマ集

萌乃頭巾

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体育祭と友達の一言で人生変わった話

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体育の時間が苦手だった
特に球技は地獄だった

普段は接しなくてもいいはずの人達、私をいじめていた人達とチームになって協力していく
「なんでこんなこともできないんだよ」と言いたげな顔
「もっとしっかり動いてよ」と自分の当たり前が他人にとっても当たり前と思っている人からの怒号、舌打ち
全て私がミスした時だけにされていた
「ドンマイ」
「次は頑張ろう」
そんな言葉は私にだけはかけられなかった

そして次第に体育の授業を見学するようになった

体育の先生に事情を話すと、思っていた以上親身になってくれたのが嬉しくて甘えてばかりだった
準備体操が終わったら体育館のステージ上にじっと座る
「なんで参加しないの?」
「ずるい」
そんな声も聞こえたが段々どうでもよくなった
参加してもしなくても色々言われる
だったら参加なんかしない方が、頑張らない方がいい
いつしかこんなどうしようもない考え方になっていた

これが確定したのは体育祭の時だと思う

体育の授業中だけならよかったが1日中座っていることに抵抗があった反面、せっかくだし少しは参加してみようかなという矛盾に揺れていた
元々身体を動かすのは好きだった
うまくできなくても皆と笑って遊んでた小学校時代が懐かしい

結局私は体育祭を休んだ

全員が全員やりたがってる訳では無い、やりたくなくてもやってる人がいる
そんなのわかっていた
体育祭当日、家で好きなことをして過ごすあの時間が複雑だったが、楽しいなと強がっていた

次の日教室に入った途端、確実に数名が向けてきた体育の授業中に感じたような冷ややかな視線に、胸が締め付けられた
思いっきり目を逸らすと1番仲良くしてた子と目が合った
どこか安心した私は、その子に向かって声をかけようとすると先に話しかけられた
その時に言われた一言が忘れられない

「昨日すごい色々言われてたよ」

歯車が回り出した
その子にとっては全く悪気がなかった言葉のはずなのに、私には今でも回っている

ほらやっぱり昨日休んでよかった
参加してもしなくても色々言われる
だったら家でゲームして、漫画読んで好きなことしてた方がずっといい

頑張るってなんだろう

誰か教えて下さい

なんで頑張らないといけないんだろう

馬鹿みたい

馬鹿みたい
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