毒親育ちのトラウマ集

萌乃頭巾

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吹き抜けからスマホが落ちてきた話

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吹き抜けからスマホが落ちてきた話

私と母と祖母でショッピングモールを何気なく歩いていると、自分の頭上に何かが落ちてきた
その時の私の率直な感想としてはびっくりしたが、普段母から殴られていたのでまあそれに比べれば痛くないかぐらいの感想だった
実際に第一声も「え?なに?」程度だったし、1人でいたのならそのまま何事もなかったかのように、歩いていたと思う
「何か頭に落ちてきたんだけど」
「これじゃない?」
とスマホが落ちていた
真上の吹き抜けから落ちなのだろう
疑問点は色々あったが、人も多くいつまても突っ立っているわけにはいかなかったので、歩き出す
しばらくすると
「すみません」
振り返ると3歳くらいの男の子とその母親に声をかけられた
「息子が持っていたスマホがお嬢さんの頭に落ちてしまって、すみません」
「ああ、そうだったの気をつけなね」
おばあちゃんが、優しげな声で男の子に話しかける
私と母は無言だったが、お母さんが物凄く心配そうに私の顔を覗き込んでいた
「えっと、もしもの時の連絡先とか渡した方がいいですよね?」
「そうですね」
母はとても高圧的な口調だった
「大体‥」
いつも私が向けられているよりも穏やかではあるが、まるで【大切で大切な娘が傷つけられた】ことを責めているようだった
スマホが落ちてきたことよりも、母のその態度に驚いた
それから連絡先を交換して、後日念の為病院へ行くことへなった
よく覚えていないがかなり大掛かりな検査をした
「保険証出さないでおこっと」
こうして会計は2万を超えていた

数日後
【この度は大切なお嬢様を傷つけてしまって深くお詫び申し上げます】
という手紙と1万円札が入っていた
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