脳筋と陰険なんて話にならない。

紫月夜宵

文字の大きさ
1 / 1

脳筋と陰険なんて話にならない。

しおりを挟む
なぜ、乙女ゲーム発祥の物語は、騎士を目指すタイプが脳筋、宰相の息子が陰険インテリなんだろうか。

もちろん違う設定もあるだろうけれど、傾向としてはそれが多いように思える。
私が色々読んだ中では。

騎士は確かに身体が資本。
だが、ただ闇雲に個人の強さだけを求めるなら統率や指揮はできない。

そんな力でごり押しのタイプの上官なんて無能以外の何者でもない。
そんな奴は騎士でも軍でも一兵卒程度の能力と同意義じゃないか。
真っ直ぐな精神は良いが、それと何でも筒抜けになる様なくらいに感情を制御できないのは意味が全く違う。
そんな奴は騎士としては失格なのではないか?

むしろポーカーフェイスが得意なタイプでなきゃ、城の警備など重要な警備が穴だらけになる。
何事にも動じず、冷静に状況判断が出来るクレバーなタイプが護衛には必要なのは明白だ。
そんなに親しくない相手にペラペラ内情を話すのも失格だ。
機密保持ができない護衛は護衛という名のスパイと変わらない。

むしろ騎士や軍で頭角を現すなら、根は清廉でも知略に長けた腹黒でないとダメだ。
親がそのトップだからと言って、実力主義の現場では世襲制のはずもないのだから、むしろその親を凌ぐくらいのものを武でも文でも持っていないといけない。
つまり脳筋でしかない奴の出世はある程度で打ち止めになる。
力のごり押しでどうにかなるレベルで。
現場主義の職人の様なものだ。
現場主義でもある程度の知略はもちろん必要だが。

次に陰険インテリ。
だが、陰険だと思われている時点で終わってると思う。
むしろ外面だけでもとても良い人や油断ならない人くらいに思われていないのなら、ただ知識の詰め込みだけの応用の効かない頑固人間だ。
持ってる知識をひけらかして自分を“見せる”のと、さりげなく有能さをアピール出来るように“魅せる”のとでは、根本から違っている様に思う。

相手に自分の本当の心を読ませない様にしなければ、国同士の問題や国内の政に向くはずがない。
だってすぐに顔に出る様な国代表なんて、腹芸一つできないなんて無能でしかない。
宰相こそ世襲制なんておかしい。
馬鹿正直な無能が国の舵取り…国崩壊でしかない。
相手に心を読ませない様にして、如何にして自国の有利を得られるか。
それが求められる、特に外交では。
ただ教科書の知識だけでは無理なのは言うまでもない。

それを上から目線でひけらかして、色々ふっかける様な陰険馬鹿なんかが未来の宰相?
そんな馬鹿なことってあるか?
だから陰険だと自分の性質を全面に出してるのは、その時点で終わってるのだ。

そしてそれを側近としておく侍らせる王子メインキャラ

無能の塊でしかない。

国背負ってるだよね?
それなのに水面下での工作や根回しもせず、人前でドヤ顔で断罪。

本当に無能でしかない。

ただの顔だけお坊ちゃんだ。
そんなのが未来の国を背負う者?
足元見られて掬われて、ハニートラップで失脚だ。
終わったな国。
もしくは“傀儡になる運命人生の始まり始まり~”としか思えない。
やっぱり終わってる。

あとさ、乙女ゲームでも乙女ゲーム発祥の他の物語でも、ヒロインやそのライバルは基本が有能なんだよね?
そんな無能を押し付けて意味あるの!?
え、むしろ可哀想。
無駄に権力を持つ顔だけの無能なんて苦労しかない。
トラブルしか呼ばないのでは?

あとヒロインって有能なんだよね?
ちゃんと勉強できるんだよね?
なんでマナーだけおかしいの?
笑われるだけなら何で学ばないの?
男に擦り寄ってえぐえぐ泣くだけで自分で何も解決できないなら、それも無能だよね?
愛されヒロインって愛玩されるだけの愛玩動物ペットってこと?
それならどう考えても愛妾レベルでしょ。
正妃を支える側妃にもできないよね。
もちろん国によって側妃の在り方も少しは異なるだろうけど。

貴族の正妻とかもさ無理だよね。
例え身分差を乗り越えて結婚しても、そんな愛妾レベルの無能を侍らせるだけの無能にしか見られんよ、その旦那もさ。

しかも元平民とか低位貴族なんだよね?
それなら貴族の怖さ、身分の絶対的隔たりは骨身に染みているはず。
田舎育ちであっても、溺愛されてても、周りから潰されるだけだよね、家ごと。
というか、多分私が寝取られる側なら先に家を潰して通えなくするね。
両親や家の方針もあるだろうけれど、娘を通して家を馬鹿にされて大人しくしてる高位貴族の両親ってバカでしょ?
しかも平民とか低位貴族なんかに。
そんなの家に圧力かけて、周りから手を回して潰すくらい訳ないと思うんだけど。

親が優秀であり権力を持ち、貴族としてのプライドがあるなら。
むしろ愛妾に権力持たせるくらいなら、平民や娼婦にでもして適当に後宮にぶち込む方が後々楽でしょ?
病気は持ってると困るから、そこは注意しないといけないけど。
ちゃんとした教養がないなら、後ろ盾のない者として表に出さない様に隔離できるように。
愛されていれば良いんでしょ?
ならそれで十分だよね?愛されてはいるんだから。
それに下手にその親に権力持たせるなんて危なっかしい。
結局NTRや略奪がメインの乙女ゲームには無能しか存在しないのだなと思う。
国として斜陽の状態だからできるのだろうな。
だって無能ばかりが権力持ってるんだから。


さてさて。
そんなことをつらつら考えて現実逃避したい今日この頃。
なんでか異世界転生した私。
思い出したのは幼少期から成長過程にかけて徐々に。
元の性格も保ちつつ、この世界で生まれ育ったので、基本的な考えはこの世界に準ずる。
ただ人より達観しているだけ。

婚約者はいる。
公爵家の三男。
ちなみに私はそれなりの地位にいる侯爵家の跡取り娘。
私は自分で言うのもなんだが優良物件。
婚約者が決まるまで、結構色んな家からの打診があった。

私としては、別に下手に外で子供を作らず、きちんと夫の務め及び女侯爵になる私の補佐をできる人ならまぁ誰でも良かった。
面食いってこともないので、生理的に無理じゃなきゃ特別容姿がどうのとかはなかった。
高位貴族として華やかさはあった方がいいかもしれないけれど、女が無数のに群がる様な相手は後々のトラブルになりそうで嫌だなと思うくらい。

私の婚約者は如何に公爵家とはいえ、三男なのでそこまでの地位はない婚約者。
遊びには良いけれど、結婚相手としては選ばれにくい人だった。
本人もそれを自覚してるから、私を立てることに重きを置いている。
遊び目的の女性と適度に遊ぶか?と観察してたけど、自分の立ち位置を正確に判断できるまぁ有能なタイプなので、特にトラブルは無さそうで良かった。面倒ごとは勘弁だ。
女侯爵家として家を守る必要がある私の足を引っ張る様な無能はいらないから、今の所は満足している。
私も私で侯爵家としてのプライドは持ってても、傲慢にはなりたくないので注意はしているつもり。
まぁそれでも色眼鏡で見られているだろうけど。
無意識な高慢さはあるかもしれんがな。

前世?では一般的な日本人で、人からの紹介から結婚した夫や家族がいたのは覚えてる。
特別燃え上がる様な恋をしてないが、夫とは趣味の合う友人みたいに穏やかに、それでいて大事に思う相手だったと思う。
子供もいたと思う。

ほとんど前世のことは朧げで特に何か有益な情報はないが、公衆衛生は徹底する様には心がけた。
だって前世より医療が発達していないのだから、ちょっとした流行病で大量の人間が死ぬ世の中なんて怖くて仕方ない。
両親や家族や家人を筆頭に領民にも公衆衛生の大事さは説いた。
人が死ぬ=労働力の減少に繋がる。
特に子供とか将来の担い手が亡くなるのは損失でしかない。
優秀な人間を育てるために、基礎を学べる学舎も取り入れた。
読み書き算盤(算盤は習ったことがほとんどないので簡単な算数)はやっぱり生きていく上で重要だとは思う。
だけどそれ以上の学びは私の能力では難しい。

前世でも勉強はそこそこできたが、自分のことでいっぱいいっぱいだったレベル。
専門知識なんて大してないから。
モノづくりは好きだったけれど。

それはいいとして。

目の前になんだか庇護欲をくすぐる様な女が涙を浮かべながら直談判している。
他にも男を侍らせながら、何か分からんが色々と言ってる。相手したくないなー。

とりあえず主張しているのは、要約すると婚約者を解放しろと言いたいらしい。

なぜそれを私に言うんだ。
本人か本人を通して婚約者の家に言えよ。
って駄洒落みたいなこと思って現実逃避している。
一方的に捲し立てているが、何様だよオイ。
勝手に半泣きで捲し立てるんじゃねぇよ。
本当に面倒だな。

なんだ?目の前の子爵令嬢コイツは、所謂前世持ちのバカ女電波ヒロインって奴か?
それともただの理解力のない能無し女なのか?
いや後ろに侍らす男をたらし込むのはできてるみたいだから、厄介な能力はあるのかもしれんが。

目の前の女は子爵家の庶子。
跡取りはきちんといる。
その跡取りとは少し年齢が離れているので、その跡取りはすでに学園を卒業して領地運営に携わっているはず。
それに庶子と言っても、現子爵の末の妹が駆け落ちして生んだ子供。
両親が亡くなったから引き取っただけで、養子縁組もしていなかったはず。
つまり子爵家に厄介になってる居候。
平民が多くいく方の学校に行かせた方がよかった様にも思うけど、まぁ親がいなくて不憫に思ったのかね。
駆け落ちした両親はさておき子供には罪はないから後ろ盾として色々と考えたのか。

何で詳しいかというと、入学早々から男をたらし込んで色々と問題を作っていたから。
成績は優秀だが素行が悪く要注意人物として、極秘の調査が入ったのを私は知っている。

子爵家では特に問題を起こしていなかったのに、学園に入ってから“頭がパーン”って弾けたみたいに色々仕出かすから、入学と同時に電波女に成り代わったのかもしれない。
もしくはヒロインとしての記憶が入り込んだのかも。
どっちにしろ現実で乙女ゲームはかなり厳しいとは思うけれど。
強制力?あったのかなそんなの?
私は特に感じてないし、この世界が何の物語の世界なのかも知らない。

私の婚約者は王太子殿下の側近をしている。
つまり王太子殿下に余計な虫がつかないように目を光らせている。
私も次期侯爵として王太子殿下と未来の王太子妃となる方についている。
なので、色々と内情に詳しい。

今、女に侍る男達は本来なら王太子殿下の側近候補だった。
所謂、脳筋と陰険インテリ枠っぽいタイプ。
そう、未来を担わせるには不安しかない無能どもだ。
何度でも言おう、ただの生まれが良いだけの無能どもだ。

マジでいらん。

王太子殿下もその婚約者様もまともな人なので、早々にコイツらは排除された。
どちらも高位貴族の嫡男なので、排除は多少面倒だった。
表向き確か正直者過ぎて側近には向かないと言うことを全面に出した形だったかな?
そのちょっと前に脳筋の方が機密漏洩しちゃったから、脳筋の方はスムーズに排除された。
もちろん罠だったけど。
宰相の息子は王太子殿下の婚約者様に見下してマウントをとってしまったこともあったからねー。
婚約者様は見た目が少し幼いタイプだったから年下だと思って年長面したっぽい。
ま、それも罠だったんだけど。

親もバカ親じゃなく、確固たる地位を築いたくらいには頭脳があったので、再教育していくと決めたんじゃなかったのかな?
まぁスペアのいる家だったので、多分もう嫡男でもない気がする。
本人がそれを理解してるかは知らんが。

でもまぁこの女に着いてどうしたいのだろう?
確か婚約は解消されてフリーのはずだけど、まだ彼らはただの貴族令息でしかないのだから、跡取りでもない女に二人して侍って何がしたいのだろう?
この女の信者か?

新興宗教でも作ったのか、この女。

改宗したならより一層、王太子殿下の側近は無理だぞ?
国教が一応定められているから、この女と結婚したくとも教会で婚姻も認められんぞ。
国からも当然認められんだろうし。
国からも不必要と判断されるだろうし。
一人の女に傾倒して侍っているなんてね。

平民としてならまだいいかもしれないし、他国に移住したらまた違うかもしれんが、貴族としてこの国の王国君主制の元にいるならまぁ、将来は絶望的かな。知らんけど。
まぁ強く生きろ。愛に生きてもいいが周りに迷惑はかけんな。

内心うへぇって思いながらも冷静に聞き流す私。
勝手に昼休みの食事時に突撃して一方的に捲し立てているのを尻目に普通にご飯を食べる。
手を止める理由がないので放置。
後ろの無能どもも怒り出すけど、私の方が身分が上。

手を出してくるのが見えたから思わず持っていたナイフで弾いた。
脳筋野郎は反撃されると思っていなかったようで、ナイフで怪我をした。
本当に使えないね、その無駄筋肉。
ナイフ汚れたから取り替えてもらわないと。
脳筋の血がついたナイフなんてもう使えない。
血が出た男に心配そうに話しかけてから、また非難する女。
酷いとか言ってるけど、暴漢相手の正当防衛。正義は私にある。
と言うか食事時に言ってくるのがわるい。
左手にはフォークもあるんだぞ、その曇り切った目に突き刺すか?
周りが見えてないその目に価値なんてないだろ?

腐っても脳筋はナイフを避けようとしたから表面だけに怪我をした程度だけど、運動が苦手な陰険インテリは私に手を出してはこない。
反撃されたらどうしようと言う感情が表情に出ている。怯えている時点で負けだろう。
まぁ手を出したら、もう片方のフォークでその汚い手をブッ刺すくらいはするつもり。
手を封じされてできる反撃をするだけ。
ちょっとだけ怪我する程度だろう。
女の力でそこまで刺さらないとは思うし。

過激?確かにそう。
だけど、次期女侯爵として自分の身を守るのも私の勤め。
それに私から先に攻撃はしていないし、しない。
ただ反撃はする。それだけ。

過激さに婚約者が引く?
そんなことで引く相手ならいらん。
別にこちらに何かしてこない限りは相手にすらしないのだから。
それに向こうから頼み込まれての婚約。
優位なのは私の方なのよ、残念ながらね。

あ、私の婚約者様が来た。
誰かが呼んできたのだろう。
婚約者様の顔を見て瞳をキラキラするバカ女。
どう考えても彼はお前の味方はしないよ。
自分に不利なことする様な女の味方なんて、合理的で冷静で冷徹すらある彼はしないよ。
普段はその片鱗を見せない穏やかさを有しているけど。
例え貴女に好意があっても、この状況では味方したところで、自分の将来を棒に振るだけ。
だって王太子殿下は誠実な人を好む。
もちろん私も私の家だってそう。
知略や策略に長けていても根がクズなのは、味方に入れるのも怖い。
野放しにするのも危険だが。
清濁飲むことができるのとは違う。

おおぅ。婚約者様は大変お怒りの様だ。
あの様子を見てキラキラするこの女は強者だなある意味。
理解しがたいお花畑が脳内に咲き誇っているのだろう。ある意味羨ましい限り。
私はもう静かにご飯食べたいんだけど。
一緒に食事してる友人もげんなりしてるのが伺える。
まぁ表面上は澄ましているけど。

ちなみに婚約者様の顔立ちはそれなりに整っている。
そのせいで庇護欲そそる系のえぐえぐ嘘泣き女に縋られたり、遊び目的のお姉様方にちょっかいを幼少期からかけられたりして、基本が女性を苦手としている。

私は落ち込んでるところに偶然に出会してしまって、強く生きろ!と発破をかけてやったら懐かれた。
年は一緒だがな。

幼少期にすでに女の醜さや男の嫉妬をモロに浴びていた彼には、私の様なタイプは新鮮だったのかもしれない。
なので私と彼は同志の様な感じでも仲は悪くはないと思ってる。

私とて色々言われてきた。
嫉妬もかなり浴びた。
私からの恩恵欲しさに擦り寄る者だって多数。
それが得られないなら手のひらを返す者も。
目の前のバカ女みたいなのもそれなりに。
彼に相手にされない苛立ちをこちらにぶつけてどうする?
こっちは黙ってサンドバッグになる必要もないので、まぁそこそこ画策しましたよ。
ちょっかいかけてくる女は婚約者や恋人持ちなのにに粉かけるから…あーぁって思うようなことになる。

それに彼と婚約を解消しても、不貞などによるものだとしたら彼のメリットなんてそんなない。
浮気問題の相手が彼を引き取ってもいいけど、どうしたって公爵家に泥を塗るわな。
だって公爵様が結んだ縁に異議を唱えて勝手に壊したら、そりゃね。
私以上のメリットを持ってるならいいけど、そうでなければねー。
下手すると私の婚約者様意中の彼と一緒にポイだぞ?
それくらいにリスキーでハイリスク。
真実の愛がどんなものかは知らんが、愛に生きたいなら迷惑をかけるなと言いたい。

あー。また現実逃避してた。
バカ女が彼に突進しようとして避けられた。
避けられるなんて微塵も思っていなかったのか盛大に転けた。
スカート捲れてドロワーズが見えてますよ。
恥ずかしいっすね。
あ、こけた女はスルーですか、放置ですか。
相当お怒りですね。
普段の紳士面が脱げちゃってる。
被ったいっぱいの猫さんも逃げ出してるね。

信者の二人がギャンギャン怒ってる。
本当にバカなんだな。
君たち、彼女教祖を彼がそのまま受け止めたら受け止めたで色々言うだろうに。
盲目的信者はもうどうしようもないな。
やっぱり無能は排除に限るね。

確実に三人とも放逐されるか幽閉されるかかな。

宰相様もこの息子にはほとほと手を焼いている様で、ただ廃嫡まではいかなかった。
母親の方が溺愛しているみたいで、内側に敵がいる状態はお気の毒としか思えない。
彼の元婚約者との破談とか色々とね。
嫡男ではなく婿入りで種馬扱いされるのが、プライドのバカ高い彼には受け入れがたいものだったんだろうね。
まぁ確かに子供を生む機械扱いされるのが嫌に思う女性に例えると同情はするけど。

とりあえずは病気療養で領地に隔離後…どうなるかかな。
平民だってプライドだけ高い、大して使えない男に価値なんてないからなー。
むしろまじめにコツコツ働ける人の方が重宝される。
周りへの迷惑を考えるともう生涯幽閉でいいのでは。
溺愛する母親ママと一緒に。
それなら一人じゃないから寂しくないよね。

脳筋はどうなるのかなー?
私に人前で直接手を出したからねぇ。
ま、どうでもいいや。しーらない。
多分うちの婚約者様がどうにかするでしょ。
それにしてもお父様の騎士団長もお気の毒。
ご両親はまともな人なのに息子はどうしてこうなったのか。
同情を禁じ得ない。
再教育も結構厳しかったらしいんだけどなー。
厳しかったから女に逃げたのかもね。
彼は元々婚約者はいないから破談とかなかったけど。

とりあえず四肢の一部は潰しておかないと危険だよね。
そこそこ騎士としての実力があるから。
両足潰すと世話が面倒だから、片手片足かな?
それとも両目とか?喉も潰す?
まぁ決めるのは私じゃないから、周りに被害が出ないようにしてくれたらいい。
今日の被害者は私だけど、相手のことどうでもいいから、こちらに被害がなければ、これ以上ご両親に批難がこないように好きしてもらったらいい。

まぁ心抉るのは完全無視かな。
自尊心高いと人から相手にされないのって敵面に効くし。
誰でも存在を無視されるのって辛い。
私だっていや。
誰だっていや。

こんなこと考える自分が嫌になるけどね。
性格悪いな私。
でも時に非情さを求められるんだよね。
上に立つって言うことは。
清廉だけでは無理なの。
清濁飲み干せないとダメなんだよ。
人の上に立つのはね。

真っ直ぐすぎるヒロインには多分無理な事。
だから上手くヒロインにとってのヒーローと結婚できたとして、幸せになるかは別。
まぁ目の前のバカ女は真っ直ぐなヒロインじゃなく、ただのお花畑電波女なだけだけど。
強かさは買うけどそれだけかな。

あーぁ、お昼休み終わっちゃう。
デザート食べられなかったな、残念。
後で事情聴取は受けるだろうけど、とりあえず次の移動教室のために移動しますか。
婚約者様に後はお任せしましょう。
大変お怒りなので、嬉々としてと罰を与えるんだろうな。

騒いで警備員に連れてかれたあの三人の行く末は悲惨なものになる可能性が高い。
ご愁傷様と心の中で合掌しておく。

でもね、次期侯爵も楽じゃないのよ。
そして彼の手綱を握るのもね。
貴女じゃ力不足よ、電波女さん。
色んな意味でね。

貴女には脳筋と陰険インテリ風がお似合いよ。
王太子からポイされた廃品を回収してあげるなんて、ボランティア精神に溢れる貴女にはね。
しおりを挟む
感想 1

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

希子
2022.08.30 希子

頭大丈夫?

解除

あなたにおすすめの小説

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

ざまぁされるための努力とかしたくない

こうやさい
ファンタジー
 ある日あたしは自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生している事に気付いた。  けどなんか環境違いすぎるんだけど?  例のごとく深く考えないで下さい。ゲーム転生系で前世の記憶が戻った理由自体が強制力とかってあんまなくね? って思いつきから書いただけなので。けど知らないだけであるんだろうな。  作中で「身近な物で代用できますよってその身近がすでにないじゃん的な~」とありますが『俺の知識チートが始まらない』の方が書いたのは後です。これから連想して書きました。  ただいま諸事情で出すべきか否か微妙なので棚上げしてたのとか自サイトの方に上げるべきかどうか悩んでたのとか大昔のとかを放出中です。見直しもあまり出来ないのでいつも以上に誤字脱字等も多いです。ご了承下さい。  恐らく後で消す私信。電話機は通販なのでまだ来てないけどAndroidのBlackBerry買いました、中古の。  中古でもノーパソ買えるだけの値段するやんと思っただろうけど、ノーパソの場合は妥協しての機種だけど、BlackBerryは使ってみたかった機種なので(後で「こんなの使えない」とぶん投げる可能性はあるにしろ)。それに電話機は壊れなくても後二年も経たないうちに強制的に買い換え決まってたので、最低限の覚悟はしてたわけで……もうちょっと壊れるのが遅かったらそれに手をつけてた可能性はあるけど。それにタブレットの調子も最近悪いのでガラケー買ってそっちも別に買い換える可能性を考えると、妥協ノーパソより有意義かなと。妥協して惰性で使い続けるの苦痛だからね。  ……ちなみにパソの調子ですが……なんか無意識に「もう嫌だ」とエンドレスでつぶやいてたらしいくらいの速度です。これだって10動くっていわれてるの買ってハードディスクとか取り替えてもらったりしたんだけどなぁ。

過程をすっ飛ばすことにしました

こうやさい
ファンタジー
 ある日、前世の乙女ゲームの中に悪役令嬢として転生したことに気づいたけど、ここどう考えても生活しづらい。  どうせざまぁされて追放されるわけだし、過程すっ飛ばしてもよくね?  そのいろいろが重要なんだろうと思いつつそれもすっ飛ばしました(爆)。  深く考えないでください。

わたし、不正なんて一切しておりませんけど!!

頭フェアリータイプ
ファンタジー
書類偽装の罪でヒーローに断罪されるはずの侍女に転生したことに就職初日に気がついた!断罪なんてされてたまるか!!!

ヒロインガン無視で幸せになる話

頭フェアリータイプ
ファンタジー
死ぬ運命の悪役ですらないヒーローの婚約者が無関心に幸せを掴む話

ヒロインは修道院に行った

菜花
ファンタジー
乙女ゲームに転生した。でも他の転生者が既に攻略キャラを攻略済みのようだった……。カクヨム様でも投稿中。

むしゃくしゃしてやった、後悔はしていないがやばいとは思っている

F.conoe
ファンタジー
婚約者をないがしろにしていい気になってる王子の国とかまじ終わってるよねー

卒業パーティでようやく分かった? 残念、もう手遅れです。

ファンタジー
貴族の伝統が根づく由緒正しい学園、ヴァルクレスト学院。 そんな中、初の平民かつ特待生の身分で入学したフィナは卒業パーティの片隅で静かにグラスを傾けていた。 すると隣国クロニア帝国の王太子ノアディス・アウレストが会場へとやってきて……。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。