146 / 182
番外編-1
14
しおりを挟む
少しの沈黙の後、男の子の手が傘に伸びてきた。
ホッと安堵したのも束の間、私は声を上げてしまった。
「あぁっ!!」
だって、ヒジから真っ赤な血が出ていたんだもん。
「けがしてる!!どうしよう!?」
わたしが前見てなかったから。
わたしのせいだ。
どうしよう、こういうときお母さんどうしてたっけ?
そうだ、おでかけセット!!
私はカバンのポケットから絆創膏を取り出すと、ベロンと5枚繋がったまま出てきた。
「これでたりるかなぁ?」
私はありったけをペタペタと張っていった。
「これでいいかな?」
傷口は5枚並んだ絆創膏で見えなくなった。
じっとその絆創膏を見つめる男の子の頭に、自然と私の手は伸びていった。
男の子は不思議そうな顔で私を見上げる。
「泣かなかったから」
私は男の子の頭を撫でた。
お母さんがいつもそうしてくれるように。
「な、泣かないよ!これくらいで!!」
顔を真っ赤にして背けられた。
変なの。
さっきまで、あんなに大人に見えたのに、今度はすっごく子供に見える。
「なんで?がんばった子にはいいこいいこするんだよ」
照れてふてくされたような表情が可愛くって、私はまるでお姉ちゃんになったような気分で頭を撫で続けた。
ホッと安堵したのも束の間、私は声を上げてしまった。
「あぁっ!!」
だって、ヒジから真っ赤な血が出ていたんだもん。
「けがしてる!!どうしよう!?」
わたしが前見てなかったから。
わたしのせいだ。
どうしよう、こういうときお母さんどうしてたっけ?
そうだ、おでかけセット!!
私はカバンのポケットから絆創膏を取り出すと、ベロンと5枚繋がったまま出てきた。
「これでたりるかなぁ?」
私はありったけをペタペタと張っていった。
「これでいいかな?」
傷口は5枚並んだ絆創膏で見えなくなった。
じっとその絆創膏を見つめる男の子の頭に、自然と私の手は伸びていった。
男の子は不思議そうな顔で私を見上げる。
「泣かなかったから」
私は男の子の頭を撫でた。
お母さんがいつもそうしてくれるように。
「な、泣かないよ!これくらいで!!」
顔を真っ赤にして背けられた。
変なの。
さっきまで、あんなに大人に見えたのに、今度はすっごく子供に見える。
「なんで?がんばった子にはいいこいいこするんだよ」
照れてふてくされたような表情が可愛くって、私はまるでお姉ちゃんになったような気分で頭を撫で続けた。
0
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
二十年以上無視してきた夫が、今さら文通を申し込んできました
小豆缶
恋愛
「お願いです。文通から始めてもらえませんか?」
二十年以上会話もなかった夫――この国の王が、ある日突然そう言ってきた。
第一王妃マリアは、公爵家出身の正妃。だが夫はかつて、寵愛する第三王妃の話のみを信じ、彼女を殴ったことがある。その事件が原因で、マリアは男性恐怖症が悪化して、夫と二人きりでは会話すらできなくなっていた。
それから二十年。
第三王妃はとある事故で亡くなり、夫は反省したらしい。だからといって――今さら夫婦関係をやり直したいと言われても遅すぎる。
なのに王は諦めない。毎日の手紙。花を一輪。夜食の差し入れ。
不器用すぎる求愛に振り回されるうち、マリアの中で止まっていた感情が少しずつ動き始める。
これは、冷えきった政略夫婦が「文通」からやり直す恋の話。
※本作は「存在されていないことにされていた管理ギフトの少女王宮で真の家族に出会う」のスピンオフですが、単体で読めます。
王女殿下のモラトリアム
あとさん♪
恋愛
「君は彼の気持ちを弄んで、どういうつもりなんだ?!この悪女が!」
突然、怒鳴られたの。
見知らぬ男子生徒から。
それが余りにも突然で反応できなかったの。
この方、まさかと思うけど、わたくしに言ってるの?
わたくし、アンネローゼ・フォン・ローリンゲン。花も恥じらう16歳。この国の王女よ。
先日、学園内で突然無礼者に絡まれたの。
お義姉様が仰るに、学園には色んな人が来るから、何が起こるか分からないんですって!
婚約者も居ない、この先どうなるのか未定の王女などつまらないと思っていたけれど、それ以来、俄然楽しみが増したわ♪
お義姉様が仰るにはピンクブロンドのライバルが現れるそうなのだけど。
え? 違うの?
ライバルって縦ロールなの?
世間というものは、なかなか複雑で一筋縄ではいかない物なのですね。
わたくしの婚約者も学園で捕まえる事が出来るかしら?
この話は、自分は平凡な人間だと思っている王女が、自分のしたい事や好きな人を見つける迄のお話。
※設定はゆるんゆるん
※ざまぁは無いけど、水戸○門的なモノはある。
※明るいラブコメが書きたくて。
※シャティエル王国シリーズ3作目!
※過去拙作『相互理解は難しい(略)』の12年後、
『王宮勤めにも色々ありまして』の10年後の話になります。
上記未読でも話は分かるとは思いますが、お読みいただくともっと面白いかも。
※ちょいちょい修正が入ると思います。誤字撲滅!
※小説家になろうにも投稿しました。
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
【完結】逃がすわけがないよね?
春風由実
恋愛
寝室の窓から逃げようとして捕まったシャーロット。
それは二人の結婚式の夜のことだった。
何故新妻であるシャーロットは窓から逃げようとしたのか。
理由を聞いたルーカスは決断する。
「もうあの家、いらないよね?」
※完結まで作成済み。短いです。
※ちょこっとホラー?いいえ恋愛話です。
※カクヨムにも掲載。
退屈令嬢のフィクサーな日々
ユウキ
恋愛
完璧と評される公爵令嬢のエレノアは、順風満帆な学園生活を送っていたのだが、自身の婚約者がどこぞの女生徒に夢中で有るなどと、宜しくない噂話を耳にする。
直接関わりがなければと放置していたのだが、ある日件の女生徒と遭遇することになる。
ワイルド・プロポーズ
藤谷 郁
恋愛
北見瑤子。もうすぐ30歳。
総合ショッピングセンター『ウイステリア』財務部経理課主任。
生真面目で細かくて、その上、女の魅力ゼロ。男いらずの独身主義者と噂される枯れ女に、ある日突然見合い話が舞い込んだ。
私は決して独身主義者ではない。ただ、怖いだけ――
見合い写真を開くと、理想どおりの男性が微笑んでいた。
ドキドキしながら、紳士で穏やかで優しそうな彼、嶺倉京史に会いに行くが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる