49 / 182
合コン
2
しおりを挟む
「今日は楽しかったですね!それでは皆さん!お疲れ様でしたー」
大倉の合図で解散となる。
…んだけど、あれ?
「どこ行くんだよ?」
帰る方向とは逆を行く大倉に尋ねた。
「野暮なこと聞くなよ」
そう言ってニヤリと笑いながら荒井さんの肩を抱く。
あ。
慌てて西田さんのほうを確認すると、ちゃっかり飯島さんと消えている。
西田さん、あんなおとなしそうな顔して…。
絶句していると、腕に何かが絡み付いてきた。
絡みついた先を見ると、立花さんが上目遣いで俺を見つめている。
「ねぇ、あたし達も…行こ?」
どこへ?なんて聞かなくても分かる。
そんな言葉ではぐらかせないことも。
「立花さん、悪いけど俺…」
「好きな人がいるんでしょ?」
俺が言葉にするより早く立花さんの口が開いた。
「え」
驚いていると、立花さんはさらに続ける。
「でも叶わない」
「!」
瞬きもせずに俺を見つめる大きな目は、何もかも見透かしているみたいで思わず顔を逸らした。
「いいのよ、それで~」
立花さんはあっけらかんと言い放つ。
「は?」
好きな人がいるって言ってるのに、なにがいいんだ?
俺には立花さんの言ってる意味が分からなかった。
立花さんは絡めていた腕を外して俺の両手を取り、体を正面に向けさせた。
「要は、『身体だけの関係』ってコト」
立花さんは妖艶な笑みを見せてそう言った。
「!!」
俺は思わず思い切り手を振り払った。
「キャッ」
甘ったるい声が静かな暗い路地裏に響く。
大倉の合図で解散となる。
…んだけど、あれ?
「どこ行くんだよ?」
帰る方向とは逆を行く大倉に尋ねた。
「野暮なこと聞くなよ」
そう言ってニヤリと笑いながら荒井さんの肩を抱く。
あ。
慌てて西田さんのほうを確認すると、ちゃっかり飯島さんと消えている。
西田さん、あんなおとなしそうな顔して…。
絶句していると、腕に何かが絡み付いてきた。
絡みついた先を見ると、立花さんが上目遣いで俺を見つめている。
「ねぇ、あたし達も…行こ?」
どこへ?なんて聞かなくても分かる。
そんな言葉ではぐらかせないことも。
「立花さん、悪いけど俺…」
「好きな人がいるんでしょ?」
俺が言葉にするより早く立花さんの口が開いた。
「え」
驚いていると、立花さんはさらに続ける。
「でも叶わない」
「!」
瞬きもせずに俺を見つめる大きな目は、何もかも見透かしているみたいで思わず顔を逸らした。
「いいのよ、それで~」
立花さんはあっけらかんと言い放つ。
「は?」
好きな人がいるって言ってるのに、なにがいいんだ?
俺には立花さんの言ってる意味が分からなかった。
立花さんは絡めていた腕を外して俺の両手を取り、体を正面に向けさせた。
「要は、『身体だけの関係』ってコト」
立花さんは妖艶な笑みを見せてそう言った。
「!!」
俺は思わず思い切り手を振り払った。
「キャッ」
甘ったるい声が静かな暗い路地裏に響く。
0
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
二十年以上無視してきた夫が、今さら文通を申し込んできました
小豆缶
恋愛
「お願いです。文通から始めてもらえませんか?」
二十年以上会話もなかった夫――この国の王が、ある日突然そう言ってきた。
第一王妃マリアは、公爵家出身の正妃。だが夫はかつて、寵愛する第三王妃の話のみを信じ、彼女を殴ったことがある。その事件が原因で、マリアは男性恐怖症が悪化して、夫と二人きりでは会話すらできなくなっていた。
それから二十年。
第三王妃はとある事故で亡くなり、夫は反省したらしい。だからといって――今さら夫婦関係をやり直したいと言われても遅すぎる。
なのに王は諦めない。毎日の手紙。花を一輪。夜食の差し入れ。
不器用すぎる求愛に振り回されるうち、マリアの中で止まっていた感情が少しずつ動き始める。
これは、冷えきった政略夫婦が「文通」からやり直す恋の話。
※本作は「存在されていないことにされていた管理ギフトの少女王宮で真の家族に出会う」のスピンオフですが、単体で読めます。
王女殿下のモラトリアム
あとさん♪
恋愛
「君は彼の気持ちを弄んで、どういうつもりなんだ?!この悪女が!」
突然、怒鳴られたの。
見知らぬ男子生徒から。
それが余りにも突然で反応できなかったの。
この方、まさかと思うけど、わたくしに言ってるの?
わたくし、アンネローゼ・フォン・ローリンゲン。花も恥じらう16歳。この国の王女よ。
先日、学園内で突然無礼者に絡まれたの。
お義姉様が仰るに、学園には色んな人が来るから、何が起こるか分からないんですって!
婚約者も居ない、この先どうなるのか未定の王女などつまらないと思っていたけれど、それ以来、俄然楽しみが増したわ♪
お義姉様が仰るにはピンクブロンドのライバルが現れるそうなのだけど。
え? 違うの?
ライバルって縦ロールなの?
世間というものは、なかなか複雑で一筋縄ではいかない物なのですね。
わたくしの婚約者も学園で捕まえる事が出来るかしら?
この話は、自分は平凡な人間だと思っている王女が、自分のしたい事や好きな人を見つける迄のお話。
※設定はゆるんゆるん
※ざまぁは無いけど、水戸○門的なモノはある。
※明るいラブコメが書きたくて。
※シャティエル王国シリーズ3作目!
※過去拙作『相互理解は難しい(略)』の12年後、
『王宮勤めにも色々ありまして』の10年後の話になります。
上記未読でも話は分かるとは思いますが、お読みいただくともっと面白いかも。
※ちょいちょい修正が入ると思います。誤字撲滅!
※小説家になろうにも投稿しました。
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
【完結】逃がすわけがないよね?
春風由実
恋愛
寝室の窓から逃げようとして捕まったシャーロット。
それは二人の結婚式の夜のことだった。
何故新妻であるシャーロットは窓から逃げようとしたのか。
理由を聞いたルーカスは決断する。
「もうあの家、いらないよね?」
※完結まで作成済み。短いです。
※ちょこっとホラー?いいえ恋愛話です。
※カクヨムにも掲載。
【完結】聖女は国を救わないと決めていた~「みんなで一緒に死にましょうよ!」と厄災の日、聖女は言った
ノエル
恋愛
「来たりくる厄災から、王国を救う娘が生まれる。娘の左手甲には星印が刻まれている」
――女神の神託により、王国は「星印の聖女」を待ち望んでいた。
完璧な星印を持つ子爵令嬢アニエスと、不完全な星印しか持たない公爵令嬢レティーナ。
人々はこぞってアニエスを“救いの聖女”と讃え、レティーナを虐げた。
だが、本当に王国を救うのは、誰なのか。
そして、誰にも愛されずに生きてきたレティーナの心を誰が救うのか。
お隣さんはヤのつくご職業
古亜
恋愛
佐伯梓は、日々平穏に過ごしてきたOL。
残業から帰り夜食のカップ麺を食べていたら、突然壁に穴が空いた。
元々薄い壁だと思ってたけど、まさか人が飛んでくるなんて……ん?そもそも人が飛んでくるっておかしくない?それにお隣さんの顔、初めて見ましたがだいぶ強面でいらっしゃいますね。
……え、ちゃんとしたもん食え?
ちょ、冷蔵庫漁らないでくださいっ!!
ちょっとアホな社畜OLがヤクザさんとご飯を食べるラブコメ
建築基準法と物理法則なんて知りません
登場人物や団体の名称や設定は作者が適当に生み出したものであり、現実に類似のものがあったとしても一切関係ありません。
2020/5/26 完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる