守ってあげます!!

吉野ゆき

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「あった、ここだ!」

響子はお店に駆け寄り、可愛らしいデザインの看板を確認すると、そのドアを開けた。

中からふわっと涼しい風が吹き、歩きで少し火照った体に心地いい。


「いらっしゃいませ。3名様ですか?」

「はい!」

「こちらへどうぞ」



「お決まりになりましたらお呼び下さい」



「私はもちろんスカイツリーパフェ!」

「うーん、私も食べたいけど、1つはキツいかなぁ…」

「じゃあ姫ちゃん私と半分こにしよう?私も1個は無理だし…」

「いいね、そうしよう!」


注文が終わり、店員がキッチンへ消えていくと、また静寂が訪れた。

先ほどまでのハイなテンションとは打って変わって皆黙り込む。


目の前に出されたグラスの氷が、カランと涼しげな音をたてて溶けた。


えっと、何を話そう。
色々あったはず。
こっちに来てから、今までのこと。
ほら、おもしろいこと。
昔みたいに。


あれ、私たち前はどんな話しをしてたんだっけ-?


とにかくこの空気を壊したくて、なんでもいいからと口を開きかけた時だった。
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