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友達
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声を張り上げてからハッとした。
でも、考えたらそうなんだ。
次の日から、話しかけられても、遊びに誘われても。
断っていたのは私のほう。
気を遣ってくれてるんだと思った。
それにまたあんなことがあったらと思うと怖くて。
次こそ拒絶されるんじゃないかって怖くて―…。
何で気づかなかったんだろう?
距離をとっていたのは、私のほうだ。
誤解される行動をとっていたのは、私のほうだったんだ――。
「ごめん…私が謝るべきだった…。
私、ずっと二人と友達でいたくて、でも怖くて―」
私はちゃんと自分の気持ちを言葉にした。
凌とひろかに教わったから。
「うん、うん…」
二人はずっと頷いてくれて、離れてた分の溝がだんだん埋まっていくような気がした。
「姫、いい友達持ったね」
「?」
「私達が姫ちゃんと話しようって思えたのは、彼のおかげだもんね」
「えっと…?」
彼?誰のこと?
だって私と響子達のことを知ってる人なんて…。
「ほら、あのとき助けてくれた金髪の彼!」
え?
リョウ!!?
「私達、最近街で偶然会ったんだよ。
そしたら『今日は姫乃は一緒じゃないのか?』って」
「私達が気まずそうに『ううん』って答えると、『何があったんだ?』って聞かれて、そのときの状況を話したら『アンタ等姫乃と友達じゃなかったの?姫乃が今何を考えてるかわかんないのか?』って言われたんだよね」
「私達恥ずかしくなっちゃってさ。
本当、言われた通りだよ。
友達だったのに、少し考えれば分かったはずだったのにって」
「間に合ってよかった」
でも、考えたらそうなんだ。
次の日から、話しかけられても、遊びに誘われても。
断っていたのは私のほう。
気を遣ってくれてるんだと思った。
それにまたあんなことがあったらと思うと怖くて。
次こそ拒絶されるんじゃないかって怖くて―…。
何で気づかなかったんだろう?
距離をとっていたのは、私のほうだ。
誤解される行動をとっていたのは、私のほうだったんだ――。
「ごめん…私が謝るべきだった…。
私、ずっと二人と友達でいたくて、でも怖くて―」
私はちゃんと自分の気持ちを言葉にした。
凌とひろかに教わったから。
「うん、うん…」
二人はずっと頷いてくれて、離れてた分の溝がだんだん埋まっていくような気がした。
「姫、いい友達持ったね」
「?」
「私達が姫ちゃんと話しようって思えたのは、彼のおかげだもんね」
「えっと…?」
彼?誰のこと?
だって私と響子達のことを知ってる人なんて…。
「ほら、あのとき助けてくれた金髪の彼!」
え?
リョウ!!?
「私達、最近街で偶然会ったんだよ。
そしたら『今日は姫乃は一緒じゃないのか?』って」
「私達が気まずそうに『ううん』って答えると、『何があったんだ?』って聞かれて、そのときの状況を話したら『アンタ等姫乃と友達じゃなかったの?姫乃が今何を考えてるかわかんないのか?』って言われたんだよね」
「私達恥ずかしくなっちゃってさ。
本当、言われた通りだよ。
友達だったのに、少し考えれば分かったはずだったのにって」
「間に合ってよかった」
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