守ってあげます!!

吉野ゆき

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リョウ

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「なんだテメェ。邪魔すんならお前もまとめて片づけるぞ」


男達が下品な笑みを浮かべ、彼に向かって一歩一歩近づいていく。

「危ない、逃げて!!」

こんな細身の優男、敵うはずがない。
しかもたった一人しかいないのだ。
迷い込んだか何かなのだろう。


姫乃がそう叫ぶと、彼はこちらを見てフッと優しく笑った。

『心配しなくていい。もう大丈夫だよ』
まるでそう言ってるみたいに。


「女の子一人相手にこれはないでしょー」

そして、そういうと男は目にも留まらない早業で次々と姫乃の周りにいる奴らをなぎ倒してく。


「…え?」

いきなりのことで頭がうまく回らない姫乃は、ただポカンとその状況を見ていた。


ついに姫乃を押さえつけていた男達も倒され、自由に動けるようになった。


そして周りの状況を見ると、すでに残るはリーダー格の男一人になっていた。


「なんなんだお前、何者だ!?」

遠くからでもナイフを持つ手が震えているのがわかる。


こんな一人では何もできない奴に捕まるなんて。

「誰だか知らないけどお礼を言うわ。
でもアレは私がやる。
じゃなきゃ気が済まない」


友達にまで迷惑をかけた。
許せない…!


「…勇ましいねぇ。
でも万一ケガでもされたらこっちも気分悪いし」

「!!
ケガなんてしないわ!
人数が多かったからやられてただけで――」


「ハイハイ。だから万一って言ってんだろ?」

トンと手刀を入れられ、姫乃は痛くもないのにあっという間に体に力が入らなくなり、その場に崩れた。


「!?」


「まぁそこで見てなよ」

男は背中を向けたままヒラヒラと手を振る。
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