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第一話・オニギリ屋『おにひめ』
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大学通りから一本入った市道沿い。学生向けの鉄筋コンクリート造りのマンションが建ち並ぶ中、瓦屋根に焼杉外壁、土壁の塀の和風建築は少しばかり異質さを感じさせる。近所には新しく建て直されてサイディングやモルタル壁の家がほとんどなのに、まるでここだけが百年近く前から時間が止まっているかのような光景だ。
古びた門を潜り抜け、道路との境界を示すよう玉砂利が敷き詰められた敷地を進み、八神美琴はその古風な屋敷の玄関引き戸へと手を伸ばしかける。
「それではまた、明後日にでも本人を連れて――」
美琴が触れるよりも早く、中から出て来た人によって開かれた玄関戸は、魔除けの意味合いも込めた杉の木とガラスを組み合わせたもの。先に中の人影に気付いた美琴は、さっと脇に避けて道を譲りつつ、慌ただしく帰っていく客人の顔をすれ違い際に覗き見る。濃いグレーのスーツを着た、少しメタボで垂れ目な男性は額から滴る汗をタオルハンカチで拭いながら、家の中へ向けて何度も頭を下げていった。制服姿の女子高生には目もくれようとしない。
特にこの男に見覚えは無いが、気に留める必要もない。この家に見慣れぬ客が来ることは珍しくもなんともないのだから。
「あら、美琴。おかえり」
「ただいまー」
祖母の真知子が客を見送ったついでに出迎えて、家の中から声をかけてくる。真知子は薄縹色 の着物に淡い緑の帯を合わせ、白髪が混じるショートヘアを綺麗に整えて、まるでお茶かお華の先生のような上品な装いだ。72歳という年齢の割にはぴんと伸びた背筋で、美琴より頭一つ小柄なのに貫禄すら漂わせている。
「ちょうど良い、さっきのお客さんが持って来てくれた菓子折りで一緒にお茶にしようか。箱の大きさから、きっとカステラだろうね。ほら、鞄置いて、手を洗っておいで」
機嫌がよさそうな祖母の言葉へ、「はーい」と素直に返事すると、美琴は玄関を上がり、奥にある自室へと廊下を進んでいく。木造の平屋造りのこの屋敷は八神家の当主である祖母の持ち家だ。先代であったはずの祖父のことは、仏間に飾ってある遺影でしか顔は知らない。美琴が生まれるずっと前に亡くなっているからだ。
祖父だけじゃない、美琴は自分の両親の顔もいまいちよく覚えてはいない。物心がつくかどうかという幼い頃、旅先で落石に巻き込まれてしまったという二人のことは、アルバムの中の表情でしか思い出せない。
部屋着に着替え、髪を無造作にシュシュでまとめ終えると、美琴はさっきの客が持って来たという手土産の相伴に預かるべく、居間へと顔を出す。八畳間に置かれた座卓の上には、すでに包装紙を剥かれて蓋を開けられた菓子折りが一箱。中身は祖母の予想は大外れだったようで、十個のマドレーヌが二列に整然と並んでいる。
「あれっ、カステラじゃなかったんだ」
「まあ違ったけど、これはこれで美味しそうだし、ありがたくいただこうか」
いつの間にか着物の上に白の割烹着を羽織った祖母も居間へ入ってきて、中身の予想が外れたことを誤魔化すよう笑って言う。確かにカステラ二本分が収まっていそうな箱の大きさだったが、それだけで断言してしまうのは無理がある。
美琴と真知子が向かい合って席に着くと、台所の方からミルクティーの甘い香りが漂ってきた。振り返って見ると、白ブラウスの上にライトグレーのカーディガンを羽織り、黒のロングフレアスカートの裾をふんわりと揺らした二十代にも三十代にも見える年齢不詳な女性が、盆に乗せたティーカップを運んでくるのが目に入る。セミロングの艶のある黒髪に、色の白い肌。遠縁の親戚だと聞かされているツバキは、祖母の仕事と家事を手伝う為に屋敷で同居している。両親のことを思い出せないのと同じくらい、ツバキが一緒に住むようになった当時の記憶も朧気だ。気が付けばずっと三人で暮らしていた。
「こういうバター臭いものには、ストレートティーの方が合うと思うんだけどねぇ……」
小さく文句を言いながらも、真知子は湯気のたつ紅茶を満足気に微笑んで啜っている。これはストレートティーを出してこられた場合、「ミルクティーの気分だったのに」と、とりあえず難癖つけたがるだけのやつだ。だからツバキの方も、自分の判断は間違ってないとでもいうように平然としている。
「そうそう、明日の日替わりはきんぴらにしてみようかと思ってるんだけど、若い人の好みが分からないから、後で味見してくれるかい?」
「きんぴらって、ごぼうの?」
「ごぼうと人参。今日の牛肉のしぐれ煮は好評だったんだけどねぇ、学生さんにきんぴらはあんまりだろうか?」
美琴は「私は好きだけどなぁ」と呟きながら、首を横に傾げた。祖母に育てられた身だから、一般的な若者が好む味というのがいまいちよく分からない。嗜好が年寄りくさい自覚はある。
かつては使用人が使っていたという狭い離れと、前の通りに面したその勝手口を改装して、真知子は敷地の片隅で小さな店を開いている。営業時間は、だいたい昼頃。定休日は土日祝と、あとは店主の都合次第。主な商品はお婆ちゃん特製オニギリだ。
米どころの契約農家から仕入れた一等米と、こだわりの焼きのり。梅や鮭、おかか、ツナマヨあたりが定番だが、日によって中の具材はいろいろ。高菜や焼たらこがある時もあるが、これもまた真知子の気分次第。
屋敷のすぐ近所にある大学の学生達から、大きくて食べ応えがあるとオニギリ三個のセットがそこそこ人気がある。四百円という価格もボリュームを考えればコンビニのものより安いとの評判だ。そのセット具材は梅と鮭と、残りもう一つは日替わりで、定番のツナマヨやおかかが入る時もあれば、今日のようにお惣菜系になる時もある。これもまたまた店主次第だ。
店の名は『おにひめ』。卒業生に”大学通りの鬼姫様”と言えば、「ああ、オニギリ屋の婆ちゃんか」と瞬時に半笑いを浮かべられるくらいには知られている。
古びた門を潜り抜け、道路との境界を示すよう玉砂利が敷き詰められた敷地を進み、八神美琴はその古風な屋敷の玄関引き戸へと手を伸ばしかける。
「それではまた、明後日にでも本人を連れて――」
美琴が触れるよりも早く、中から出て来た人によって開かれた玄関戸は、魔除けの意味合いも込めた杉の木とガラスを組み合わせたもの。先に中の人影に気付いた美琴は、さっと脇に避けて道を譲りつつ、慌ただしく帰っていく客人の顔をすれ違い際に覗き見る。濃いグレーのスーツを着た、少しメタボで垂れ目な男性は額から滴る汗をタオルハンカチで拭いながら、家の中へ向けて何度も頭を下げていった。制服姿の女子高生には目もくれようとしない。
特にこの男に見覚えは無いが、気に留める必要もない。この家に見慣れぬ客が来ることは珍しくもなんともないのだから。
「あら、美琴。おかえり」
「ただいまー」
祖母の真知子が客を見送ったついでに出迎えて、家の中から声をかけてくる。真知子は薄縹色 の着物に淡い緑の帯を合わせ、白髪が混じるショートヘアを綺麗に整えて、まるでお茶かお華の先生のような上品な装いだ。72歳という年齢の割にはぴんと伸びた背筋で、美琴より頭一つ小柄なのに貫禄すら漂わせている。
「ちょうど良い、さっきのお客さんが持って来てくれた菓子折りで一緒にお茶にしようか。箱の大きさから、きっとカステラだろうね。ほら、鞄置いて、手を洗っておいで」
機嫌がよさそうな祖母の言葉へ、「はーい」と素直に返事すると、美琴は玄関を上がり、奥にある自室へと廊下を進んでいく。木造の平屋造りのこの屋敷は八神家の当主である祖母の持ち家だ。先代であったはずの祖父のことは、仏間に飾ってある遺影でしか顔は知らない。美琴が生まれるずっと前に亡くなっているからだ。
祖父だけじゃない、美琴は自分の両親の顔もいまいちよく覚えてはいない。物心がつくかどうかという幼い頃、旅先で落石に巻き込まれてしまったという二人のことは、アルバムの中の表情でしか思い出せない。
部屋着に着替え、髪を無造作にシュシュでまとめ終えると、美琴はさっきの客が持って来たという手土産の相伴に預かるべく、居間へと顔を出す。八畳間に置かれた座卓の上には、すでに包装紙を剥かれて蓋を開けられた菓子折りが一箱。中身は祖母の予想は大外れだったようで、十個のマドレーヌが二列に整然と並んでいる。
「あれっ、カステラじゃなかったんだ」
「まあ違ったけど、これはこれで美味しそうだし、ありがたくいただこうか」
いつの間にか着物の上に白の割烹着を羽織った祖母も居間へ入ってきて、中身の予想が外れたことを誤魔化すよう笑って言う。確かにカステラ二本分が収まっていそうな箱の大きさだったが、それだけで断言してしまうのは無理がある。
美琴と真知子が向かい合って席に着くと、台所の方からミルクティーの甘い香りが漂ってきた。振り返って見ると、白ブラウスの上にライトグレーのカーディガンを羽織り、黒のロングフレアスカートの裾をふんわりと揺らした二十代にも三十代にも見える年齢不詳な女性が、盆に乗せたティーカップを運んでくるのが目に入る。セミロングの艶のある黒髪に、色の白い肌。遠縁の親戚だと聞かされているツバキは、祖母の仕事と家事を手伝う為に屋敷で同居している。両親のことを思い出せないのと同じくらい、ツバキが一緒に住むようになった当時の記憶も朧気だ。気が付けばずっと三人で暮らしていた。
「こういうバター臭いものには、ストレートティーの方が合うと思うんだけどねぇ……」
小さく文句を言いながらも、真知子は湯気のたつ紅茶を満足気に微笑んで啜っている。これはストレートティーを出してこられた場合、「ミルクティーの気分だったのに」と、とりあえず難癖つけたがるだけのやつだ。だからツバキの方も、自分の判断は間違ってないとでもいうように平然としている。
「そうそう、明日の日替わりはきんぴらにしてみようかと思ってるんだけど、若い人の好みが分からないから、後で味見してくれるかい?」
「きんぴらって、ごぼうの?」
「ごぼうと人参。今日の牛肉のしぐれ煮は好評だったんだけどねぇ、学生さんにきんぴらはあんまりだろうか?」
美琴は「私は好きだけどなぁ」と呟きながら、首を横に傾げた。祖母に育てられた身だから、一般的な若者が好む味というのがいまいちよく分からない。嗜好が年寄りくさい自覚はある。
かつては使用人が使っていたという狭い離れと、前の通りに面したその勝手口を改装して、真知子は敷地の片隅で小さな店を開いている。営業時間は、だいたい昼頃。定休日は土日祝と、あとは店主の都合次第。主な商品はお婆ちゃん特製オニギリだ。
米どころの契約農家から仕入れた一等米と、こだわりの焼きのり。梅や鮭、おかか、ツナマヨあたりが定番だが、日によって中の具材はいろいろ。高菜や焼たらこがある時もあるが、これもまた真知子の気分次第。
屋敷のすぐ近所にある大学の学生達から、大きくて食べ応えがあるとオニギリ三個のセットがそこそこ人気がある。四百円という価格もボリュームを考えればコンビニのものより安いとの評判だ。そのセット具材は梅と鮭と、残りもう一つは日替わりで、定番のツナマヨやおかかが入る時もあれば、今日のようにお惣菜系になる時もある。これもまたまた店主次第だ。
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